河内長野市の観心寺は、高野山真言宗のお寺。
開基は役小角。
御本尊は如意輪観音、国宝です。
このお寺で空海は北斗七星を勧請し、本尊の如意輪観音を刻んだと伝わります。
境内には「星塚」と呼ばれる小さな塚が7つ。
この塚と本尊の如意輪観音で、曼荼羅になっているとも言われます。
高野山の真北にあるため、北斗七星なんだとか。
楠木正成がこのお寺で兵法を学んだとされ、彼の兵法書も伝わっていると言います。
私は南朝ファンの友人に連れられる形で講話会に何度か出席し、御本尊も拝観しました。
講話会でのお話は楽しかったし、先日書いた祖母の十三回忌のようなことは、まったくありませんでした。
つまり、「わたくしが語れる範囲で語る」という姿勢でのお話でありながら、とても詳しく、質問に対しては深いところまで教えていただけたように感じた……というかなんというか、とりあえず、楽しかったんです。
観心寺では、毎月最後の土曜日に、阿字観と写経が行われています。
一度参加してみたかったので、『空海の風景』を読んだ機会に、と、訪れました。
観心寺の阿字観は、呼吸を整えたあと、息を吐きながら、大日如来を表す梵字「阿」を唱えます。
このとき、大日如来と一体となっているのを感じられたら成功。
大日如来の遍く光が、心の穢を吹き飛ばしてくださるのだそうです。
観心寺では、悟るとは、「佛の心に近づいて、その結果として楽になれること」と説明されているようです。
佛と同じ心になれば、汚いものも悪いものもなくなりますから、そりゃ楽ですね(笑)
佛の心に近づくわけですから、自ずから願いも、「一攫千金」「怨敵調伏」といったものではなくなりますし。
呼吸を整えながら、悪いものを吐き出すことで、佛の心に近づこうとするのが阿字観、とされているようです。
シンプルでいいかも。
観心寺さんの考え方は、スッキリしてて、腑に落ちやすいですね。
7月も参加してみようかな。
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