思い込みはダメですね | 守護神のさがし方|千柱の神様を知る神話ライター・上江洲規子が教える 

守護神のさがし方|千柱の神様を知る神話ライター・上江洲規子が教える 

弱音を飲み込み、人に頼られるのが得意な長女タイプのあなたへ
ふとしんどさを感じたとき、気軽に愚痴を言える相手のような
自分だけの守護神をさがしてみませんか?

今日のラッキー神社

 

今年の大河は平安時代……ってことで、それまで持っていた平安時代への認識がガラガラと崩れております。

 

私だけじゃ、ないよね???

 

平安時代の女性文筆家といえば、紫式部と清少納言が二大巨頭と言えるのでしょうが、他にも和泉式部とか、藤原の道綱の母などが有名です。

 

紫式部や清少納言の文章は、教科書でも習いますよね。

でも、源氏物語を原語で読むだけの気力はなく、橋本治さんの「窯変」と、大和和紀さんの「あさきゆめみし」で、内容を把握してる感じです。

 

けったくそ悪いです(笑)

 

和泉式部日記は与謝野晶子さんの現代語訳で読みましたが、

「これ、ほんとに歌上手と言われる和泉式部が書いたのぅ???」

って思った……。

 

くどいんですよ。

「手枕の袖」なんか何回出てくるんだか。

 

でも、紫式部は和泉式部について

「そんなにうまいと思わない」

と書いてるようです。

なら、やっぱり和泉式部が書いた日記なのかな?

 

ネットで拾ってきた「紫式部日記」の記述は、

「和泉式部といふ人こそ、おもしろう書きかはしける。されど、和泉はけしからぬかたこそあれ。うちとけて文はしり書きたるに、そのかたの才ある人、はかない言葉の、にほひも見えはべるめり。歌は、いとをかしきこと。ものおぼえ、うたのことわり、まことの歌詠みざまにこそはべらざめれ、口にまかせたることどもに、かならずをかしき一ふしの、目にとまる詠みそへはべり。それだに、人の詠みたらむ歌、難じことわりゐたらむは、いでやさまで心は得じ。口にいと歌の詠まるるなめりとぞ、見えたるすぢにははべるかし。恥づかしげの歌詠みやとはおぼえはべらず」

 

だそうで(笑)

 

一言でいえば「プロじゃないわね、フンッ!!」って感じでしょうか(笑)

 

和泉式部は二人の親王との許されざる恋が有名すぎて、「恋する女」としての評価が高い女性ですよね。

歌は「ちょっとうまい」程度なのに、女として魅力だから「うまい」と思われてる女性。

……うん……そばにいる女性たちが、彼女をどう感じているのか、想像すると興味深い(笑)

 

もしかしたら本当にすごく魅力的な女性なんじゃないかと思ってたんですが、「和泉式部日記」を読んで印象がガツリンコと変わりました。

 

和泉式部はまだ登場してないので、どう認識が変わるのか楽しみです。

 

 

そしてやっぱり蜻蛉日記ですね。

正直なところ、倫子様のサロンの「わかってないメンバー」と同じく、「自分を大事にしてくれない夫への恨みつらみ」と思い込んでました。

でも、どうやら違うらしい。

これは一度読んで見なければ。

 

でもまず今は『枕草子』を読んでます。

 

でもってとりあえず、藤原行成が良い男なのは、わかった(笑)

 

清少納言については、なんといっても「香炉峰の雪は~」が有名じゃないですか?

中宮定子様に「香炉峰の雪はいかがしてみる?」と問いかけられて、御簾をあげたところ、定子様に褒められたっていうアレです(笑)

大河でも、さっそく演じられましたね。

 

それをして「自慢女」と見るむきもありますが、実際のところどうなのかと思いまして、読んでみますと、実は清少納言は、ものすごいプレッシャーの中で、定子様のサロンの格を上げる役目を背負っていたことがわかります。

 

貴族男子たちは、何かあると清少納言に、

「この上の句に下の句をつけよ」

と注文したり、意味深な問いかけをしたりしています。

 

それに対して清少納言は、知恵を振り絞って応える。

 

そしてそれを貴族男子たちがどう受け止めたか、むっちゃくちゃ気にしてるんですよ。

 

それは自分のためじゃなく、自分の評判が、定子様のサロンの評判に直結するから。

 

定子様が清少納言を気に入っているのは、彼女が「張り合いのある話し相手」だからもあるでしょうが、彼女が自分のサロンの格をあげてくれているからというのが大きいでしょう。


自分のために歌をつくったり、文章を書いたりしてるわけじゃない。

 

多分それは、紫式部も同じなのでしょうね。

 

どんな時代も、わかったつもりにならず知ろうとするべきだと思います。

 

 


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