すぐ泣く男 | 守護神のさがし方|千柱の神様を知る神話ライター・上江洲規子が教える 

守護神のさがし方|千柱の神様を知る神話ライター・上江洲規子が教える 

弱音を飲み込み、人に頼られるのが得意な長女タイプのあなたへ
ふとしんどさを感じたとき、気軽に愚痴を言える相手のような
自分だけの守護神をさがしてみませんか?

今日のラッキー神社

 

大河ドラマを旦那と一緒に見てるんですけど、源氏物語の登場人物も、おおまかなストーリーも知らないってんで、

「日本人の最低限の教養として、源氏物語の登場人物くらいは知っておかないと、いろいろ楽しめないよ!!」

てことで、漫画『あさきゆめみし』を貸したんです。

 

で、私も読み返した。

 

で、で、で、あまりのクズ男っぷりに、呆れかえったでござります。

 

え?
もちろん、光源氏ですよ。

 

どこをどう解釈すれば、「素敵な殿方」と思えるのか、さっぱりわからないままになってしまった(笑)

 

あさきゆめみしの連載は、ちょうど私が中高生のときに発表されたので、古文の授業を受けるために、同級生ほぼみんな読んでました。

でも、その当時はそこまで「なんつ~ゲス男だろう」とは思わなかったなぁ(^^ゞ

 

その後、橋本治氏が『窯変 源氏物語』を著されたので、図書館で借りて読んで、愕然としました。

 

漫画ではボカされていた、あの場面、この場面、全部源氏は「やっちゃって」るんですね(笑)

 

それどころか、狙い定めた姫君に手引きしてもらうため、近しい女房を手なずける為に、「やっちゃって」る。

 

そりゃもう手あたり次第ですよ。

腎虚で〇んでしまえ、くず男。

 

ただまぁ、それは、当時の価値観なので、理解できます。

私は性交の一つの意味は「娯楽」だと考えているので。

 

でも、自分の藤壷の宮への思いを美化しすぎてるのがどう~にもこうにも……。


 

何度も書いていますが、「恋を忘れたら人間はおしまい」って考え方、大っ嫌い。

別に恋がなくったって、ときめくことはたくさんあるし、ワクワクすることもたくさんあります。

恋以外にときめけない、ワクワクできないつまんない人間の感覚を、一般論化しないでほしい。

 

でも、源氏って男は多分、「恋を忘れたらおしまい」な人間なんでしょうね(イライラムカムカ)

 

「自分にとっての一番の座」は誰にも捧げようとせず、決してそこに置けない人をそこに置こうとする。

「彼女こそ一番の座に置ける人かもしれない」を口実に、次々女性を手なずけようとする。

彼女たちを大事にはするけれど、「一番の座」には絶対置かないんだよね。

だってそこに置いちゃったら、もう他の女性のところに行けないもん。

 

そのくせ、彼女たちが自分の手から離れていこうとすると、絶対引き止める。

他の男にとられようもんなら、怒り狂う。

 

結局自分が一番可愛いだけのクズ男じゃん。

あ~、紫の上がもったいない。

明石の君がもったいない。

花散る里がもったいない。

末摘花がもったいない。

朧月夜は、逃げ切ってあっぱれ。

 

……この男のどこが、「最高の貴公子」なのか、誰か説明してください(^^ゞ

 

絶対アレだよ、この男。

もし藤壷を妻にできるってなったら、

「思ってたのと違った」

とか絶対言うからね。

 

源氏物語をトキメキながら読む方法、あるなら教えてください。

お願いします。

 

 

 


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