これは『昆虫パズル』という先生たちが考えた手作り教材です。
頭・胸・腹・足といった昆虫のパーツを自分で組み立てるという教材です。
昆虫を観察する前に、パズルで昆虫の体を、予想して組み立てる活動を取り入れます。
この活動を通すことで、子供たちの観察が具体的になります。
初任者研修で、この昆虫パズルを初任の先生たちにやってもらったことがあります。
その時、一人の女性の先生がすごい作品を完成させました。
頭
むね
はら
はらパート2
足8本
これは、すごい。カンブリア紀の生き物のようです。
若い女性の先生ですから、今まで虫と関わってきていなかったのだと思います。
このときの講師の先生がとてもいい話をされました。その講師の先生も女性でした。
どうか皆さん、虫のことをきらいにならないでください。子供たちは虫が大好きなんです。
新しい先生が若い先生だと、子供たちはうれしくて、大好きな虫を先生に見せたくて、もってくるかもしれません。
そのとき、先生が、それを上手に受け入れることができなければ、その子との関係が、そこで終わってしまうかもしれません。
どうか虫をきらいにならないでください。
昆虫についての知識がなくてかまいません。
虫博士の子供がいっぱい教えてくれるはずです。
虫をきらいにならなければいいんです。
マルムシの軍団を筆箱に入れて子供がもってきても笑顔でいましょう。
腐海の主オームをも愛する風の谷のナウシカのような心をもちましょう。
生き物とふれあうこと、飼育することは、子供たちの心に大切なものを育てます。
それは、命を大切にする心や自然を愛する心です。