Hampton Hawes - I'll Remember April
Hampton Hawes (Piano)
Jim Hall (Guitar)
Red Mitchell (Bass)
Bruz Freeman (Drums)
Recorded : Los Angeles November 12-13, 1956
Album : All Night Session, Vol. 2
間もなく平成が終わります。改めて平成という時代を振り返ると、あまり明るいイメージは持ちません。
度重なる巨大地震、津波、台風や大雨による浸水や崖崩れなど大規模な自然災害、そして人災と言わざるを得ない、政治の停滞。
国力をアップし国民を豊かにする経済の基本に対する知識のない無能な財務省の馬鹿げた緊縮財政路線。それを無批判に受け入れてきた将来ビジョンの欠如した政治。結果ついに周辺の国から馬鹿にされるほど国の威信を傷つけ、国の運営を家計と同一の会計基準でしか考えられない馬鹿げたプライマリー・バランスという枠に留めることで、災害大国である我が国の国土強靭化はおろか将来世代に借金ばかりか使用期限切れの超大な不良インフラを押し付ける政策を取り続けた30年だったと悲しみます。
しかし、その中にあって、平成天皇は国民統合の象徴としてどうあるべきか模索しながら、決してぶれず戦争の被災者に思いを馳せ、災害に苦しむ国民の、声に耳を傾け、笑顔で励まされる姿勢を貫かれたのは立派でしたし、一国民として誇りに思います。
この年の4月を思い出す時、あの時が変化の変わり目だったのだと、令和が明るい希望に満ちた未来が期待できる時代になるよう願って止みません。
’52年から’54年にかけて米軍の兵士として日本に滞在し日本のミュージッシャンに多大な影響を与えたハンプトン・ホーズは帰国後レッド・ミッチェル等とトリオを結成し名盤と言われる「Trio」などを出し一躍スターとなりますが、この演奏は’56年に録音されたもので、脂がのったホーズが聴けます。
以前書いたこの曲の記事はこちらです。
Clifford Brown
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Walter Bell
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Sonny Stitt
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Sonny Rollins
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Barney Kessel
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Charlie Parke
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Kenny Dorham |
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Thad Jones
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Caterina Valente
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George Shearing
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Stan Getz
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彼も御多分に漏れず麻薬に染まり’58年11月彼の30才の誕生日に逮捕され’63年にケディ大統領の恩赦により解放されるまで収監されます。逮捕される’58年の3月にもスコット・ラファロ等と吹き込んだ演奏も併せてアップしておきます。
Hampton Hawes (piano)
Scott LaFaro (bass)
Frank Butler (drums)
Reorded : Contemporary's studio, Los Angeles, CA, March, 1958
Album : Bird Song