- さとう さくら
- スイッチ
装丁も好みで、つい手にとってしまいました。
スイスイっと読めてしまった。もっと読んでいたかった。
恋愛小説なのだろうけど、それだけじゃない。
主人公の成長、成長ってほどじゃないのかな、少しの進歩。この繰り返しで人は
変わるし、生きていくんだな。
登場人物もそれぞれ個性があって、でも本当に嫌な人は一人もいない。
実はみんな一生懸命なんだ。
悩みがない人も、コンプレックスがない人もいない。
他人には見えない悩みがみんなの心にある。
生きていくには一人では絶対生きていけなくて、それは誰か愛する人。っていうだけじゃなくて
仕事するしても、誰かとは絶対かかわらなくちゃいけなくて。
どうしてもうまくやれない主人公が、痛くてかわいい。
出てくる男たちもかわいい。
そして恋愛がそう簡単にうまくいかないところもイイ。
最後に、ちょっとだけ進歩した主人公。そのちょっとぶりがリアルで切なくて
生きていくって、辛いことのほうがどっちかっていうと多くて、うまくいかなくて自分に嫌になって
でも、いいこともある。うん、ちょっとだけ。
我慢しなくちゃ生きていけない。全部投げてなーんも我慢しなかったら何も得られない
自分に嘘がつけなくて、適当に流すことの出来ない主人公は、みんなの心にいる。
とてもうまいなぁーと思いました。
そして好きな本でした。
彼女の次作が楽しみです。
よかったですね。






