暴飲暴食の果て
焼鳥、焼肉、ケンタッキーと、3食続けて食べて胃がやられてしまった。
そんな事でやられるやわな胃ではなかったのだが、おそらく歳なのだろう。くやしい。
「ああ~」とか「ううぅ」と言っている私を見てチカが、「当分お肉と油物はダメですよ」と肉禁止令を出してきた。
「分かってるよ、食べたい気にもならないよ」と、嘘っぱちを言っている矢先に、友人が串かつを土産に持って現れた。
「さすが分かってるね~」と、満面の笑みで串かつを食べようとした私にチカが、「ダメっ!」と一喝である。
可愛いけどコワイ。
そんなこんなで大嫌いなヨーグルトを食べる日々である。
早く暴飲暴食がしたい。
甘い物
何でも人一倍食べるが、甘い物だけはがっついて食べる程好きではない。
レストランでコースを食べると、最後に三回くらい出てくるデザートに女子の皆さんは感嘆の声を上げるが、私はそれを一皿でいーから肉に変えてくれと思うし、飲み会にて、女子が最後に「あたしパフェ食べた~い」とか言うと、「男に可愛く見られようとして言ってんだろ」と、心の中で思う。
甘い物を憎んでいるかの様に言っているが、決してそうではない。甘い物でカロリーを取るなら、まだメインディッシュが食べたいと、それだけである。
しかしミルクティー味のクイックリーだけはいつでも飲みたい。
「あたしクイックリーが飲みた~い」と、可愛いつもりで男子の前で言っても、「また食い物かよ」と思われるのがオチであるが。
いとしのマリー
江別にてイタリア料理店「マリナーラ」を営むマリさん。
私より何歳か年上であるが、お肌はツルツルでシワもなく、これが妖怪でなければボトックスの大量注射しか有り得ないと思う程の美しさである。
しかし世は非情なもので、マリさんには彼氏のかの字もない。私の様なブタの上ブスときた人間が彼氏が居なくても何の不思議も無いが、マリさんクラスで居ないとなると、「こいつ何かあるな」と思われても仕方がない。
マリさんは少々男らしいだけで、中身も何の心配もない。大丈夫である。
私はマリさんの身を案じ、「女が好きって事にすれば」とアドバイスした。
それであれば美しくて彼氏が居なくても皆納得である。
するとマリさんは激怒していた。「そんな噂流したら承知しないよ」みたいな事を言われてしまった。
お気に召さなかったらしいので、もっと良い考えはないかと知恵を絞った私は今度は、「宝塚が好きって事にすれば」と提案した。これならばストレートに「女が好き」より、オブラートに包まさった程よい感じで良いのではないか。
「どう?」と聞くと、また怒っていたので却下である。すぐ怒るので更年期が始まった心配もあるかもしれぬ。
先日、大好きな「ゲイランロロン8」で一緒にランチをしてきた。
一般の女性は完食は無理な量である所、私達はものの10分で平らげてきた。
私の愛するマリー。食べる時だけが至福の時であるらしい。



