最近塗装の話をしていて、
「うちはフラットな無落雪屋根なので、
塗装の必要はないと思っていました」
と教えてくださった方がいます。
私たち塗装屋の夫婦にとって、
この意見は目からウロコ。
しかし案外、
多くの人がそう考えているのかも。
本日は、
フラット屋根にも塗装が必要な理由を、
お伝えできたらと思います。
穴があいたら雨漏りする!
一番重要なことなので、
先にお伝えしておきますね。
屋根の塗装をせずに放置すると、
サビて穴があくかもしれない。
穴から水が入ると雨漏りします。
だから塗装で屋根(家)を守る!
これが塗装する大きな理由です。
三角屋根でも平らでも、
サビは平等に発生しますので、
どちらも定期的な塗装が必要ですよ。
ではさらに、
詳しくご説明いたしますね。
劣化の簡単チェック
まずはご自宅がどのような状態なのか、
調べてみてください。
劣化の順としては、
①ツヤがなくなる
②粉っぽくなる(チョーキング)
③サビがが出始める
④サビの割合が3%を超えると、
急激にサビが広がる
トタン屋根用 総合色見本帳(PDF)
↑リンク先の左上に、
わかりやすい解説がありますので、
参考にしてみると良いでしょう。
屋根に上がれる人がいない、
見てもよくわからないなど、
いつでも親方を呼んでください(^^)
塗り時は②のチョーキング
新築から、
おおよそ3年でツヤがなくなり、
7,8年でチョーキングが始まると思います。
チョーキングというのは、
ツヤがなく白っぽくなった状態。
手で触るとチョークのように白く付きます。
このお宅であれば、
2階の窓からも確認ができますね。
ツヤがある状態は↓こうですが、
住んでいると、
毎日目に入っているはずなのに、
ツヤが無くなったことには気が付けないものです。
このブログを見た今がチャンス!
是非「チェックするぞ」というつもりで、
ご自宅を確認してみてください。
サビが多いと塗装では対応不可
※写真ACより。屋根のサビではありません。
上の簡単チェックの、
④サビが急激に広がった状態になると、
塗装では劣化を防ぎきれなくなります。
③のサビの出始めであれば、
サビ落としの下処理を行った上で、
塗装の工程に進むことができますが、
広がってしまうとお手上げ。
そうなると塗装工事よりも高額な、
張替え工事をすることになります。
長期的にみると、
定期的な塗装がコスパ良し、
と私は考えています。
無落雪屋根こそ塗装が大事!
無落雪といっても種類があり、
上の写真はスノーダクトと言います。
平らに見える屋根ですが、
若干M字になっており、
ダクト(写真の白い部分)から、
雪解け水を流す仕組みになっています。
三角屋根の場合は、
雪の滑りがよくなるメリットもあるため、
塗装の必要も分かりやすいと思います。
ですが、
ひと冬、雪を乗せっぱなしにしている、
フラット屋根の方が、
サビのダメージは早く強くなるでしょう。
特にスノーダクト周りは劣化しやすいので、
気にしておいてほしいです。
サビを放置すると穴があく
穴と言っても、
大きな穴がポッカリ開くわけでは、
ありません。
小さくて目立たない穴ですが、
雨水はそこから染み込むように、
入ってきてしまいます。
水が溜まりやすく乾きにくい場所は、
特にサビやすく劣化の進む場所。
そして、そんな場所は、
日常生活では目が届きにくい場所。
だからこそ、10年ごとに塗り替える!
などと年数を目安にして、
ご家庭で計画を立ててほしいです。