さて、
神社巡り徳島編はまだまだ続きますが、
昨年の冬至の日の話が終わらぬうちに
夏至を迎えてしまった。
と、いうことで神社巡りは小休憩。
梅雨が明けた沖縄の夏至の満月の日。
ふと思い立って恩納村に出かけた。
ちなみに、恩納村は
徳島県海部郡美波町(旧:日和佐町)と
姉妹都市提携をしている。
海人族繋がりだったら面白い。
恩納(オンナ)村は、方言で『ウンナ』。
沖縄の北部地方などでは
『海神祭(ウンジャミ・ウンガミ)』という
行事がおこなわれる。
『ウン』は『海(ウミ)』のこと。
確か、『ナ』は古代阿波の言葉で
『波(ナミ)』のことだったはずだ。
梅雨が明けた途端に夏日。
マニアックな道を通る。
向こうに小さな島が見える。
近くに車を止めて、さらに徒歩。
あった。
今回の目的地。
小さな祠。
右側には湧水がたまっている。
昔から神聖なものだという
言い伝えがあるのだそうな。
その名も
『神武川(ジンムガー)』❗
祠の中には不思議な石が祀られている。
そして左側の石碑には…↓
『國元 御殿殿地 神武天皇』❗
『御殿(ウドン・ウドゥン)』
=琉球王族の邸宅を意味する。
また、そこに住む人をさす尊称。
『殿地(トノチ・トゥンチ)
=王族の下に位置し、
琉球士族最高の称号「親方(ウェーカタ)」
を指す尊称である。
江戸時代の学者藤井貞幹の説↓
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神武天皇の母玉依姫は、
海宮(アマミ)の玉依彦の娘、豊玉姫の妹で、
海宮とは琉球国の『恵平也(伊平屋)島』である
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実際に、
伊平屋島には日本最南端の天岩戸
『クマヤ洞窟』があり、
藤井貞幹は、
真の天岩戸は伊平屋であり、
神武天皇が産まれた場所だと
『衝口発』に記した。
伊平屋島には
数千年前にはすでに人が住んでいた。
「クマヤ」とは、方言で
「篭る(こもる)」を意味する。
そして、
乙姫のモデルとも云われる豊玉姫は、
琉球(竜宮)からやってきたという説も。
※豊玉姫は神武天皇のお婆ちゃん。
恐らく、当時はトンデモ説である
『衝口発』に対し批判をしたのは
古事記伝で有名な江戸時代の国学者
本居宣長である。
さらに、
同じく国学者の上田秋成が貞幹を擁護し、
本居宣長の姿勢を非難したことで
『日の神論争』などの
激しい論争を引き起こした。
神武天皇の伝説が
本当かどうかは別にして、
消されたナニカがきっとある…
それが琉球(竜宮)なのですよ皆さん❗
神武川の祠は、
さっき見えた島を向いている。
あれは『ヨウ島』。
ある伝承では『世の島』であり、
世が始まった島とも云われる。
そしてさらに北には伊平屋島がある。
伊平屋(イヘヤ)は「イヒラ」とも読める。
徳島には神武天皇の后を祀る
『伊比良咩(イヒラヒメ)神社』が
鎮座していたのを思い出す↓
伊平屋島の真西には
鹿児島県最南端の奄美群島(アマミぐんとう)
『与論島』があり、
さらに北には『沖永良部島』。
与論島や沖永良部島にも神武伝説が
残されていることは興味深い。
アマミとは『海宮(アマミ)』である。
恩納村には、
まだまだ興味深い伝承が多くある。
琉球開闢の伝説アマミキヨより
さらに古い伝説。
海の彼方にある理想郷
『ニライカナイ』からやってきた
巨人伝説『天人(アーマンチュ)』。
その史蹟も恩納村にあるのだそうな。
また次の機会に行けたら記事にしよう。
阿波や忌部に紐付く人名や地名。
旧約聖書のアダムとイブのような伝承。
竜宮伝説に天岩戸に神武天皇の伝説。
そして、巨人の伝説。
沖縄は伝説の宝庫。
ワクワクが盛り沢山。
アダンの実。
アダムですね(笑)
一足先に梅雨が明けた沖縄。
ぜひみなさん、遊びにきてくださいね~☀
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