↑のつづき。
さて、古代インドの『サンスクリット語』は、沖縄にも身を潜めているようだ。
首里城の「首里(しゅり)」の語源が、サンスクリット語の「スリ(聖なる)」だという説や、「シーサー」は「獅子」であり、サンスクリット語では「シンハー(ライオン)」が語源だという説がある。
沖縄のお酒『泡盛(あわもり)』は、サンスクリット語で「酒」を意味する「アワムリ」が語源だという説も。
ウチナーグチとサンスクリット語は、どうやら深いところで繋がっているようだ。
さらに地名を探していくと…
○粟国(あぐに)=火神aguni
※沖縄には「火神(ひぬかん)」という火神信仰がある。
○安謝(あじゃ)=a-ja(永遠なる者)
○北谷(ちゃたん)=chatanya(知性)
○恩納(うんな)=unna(水の沸き出る場所)
などなど…
さらにさらに、昔の女性の名前は結構変わっているなぁ…と思っていたのだが…(釜とか鍋とか)
○カマ―=kaama(愛の神)
○ウシ―=usii(希望)
○ナビー=naabii(中心)
むしろ、その語源は良い意味ではないか。
沖縄には、何故か『サンスクリット碑』があり、その理由は現在も不明。「魔除け」として認識されている。
その中には、「アビランウンケン」と書いてあると推測される碑文もあるのだそうな。
その意味は、宇宙を形成する「地水火風空」を意味し、密教での『大日如来』を表している。
八重山民謡にもサンスクリット語が見え隠れしている。
『トゥバラーマ』
古来より歌い継がれてきた、男女の情愛を交換する歌である。
この曲名は「トゥバ(あなたの)」「ラーマ(女神)」というサンスクリット語で訳せるのだ。
この素晴らしい歌の中でも特に好きな歌詞がある。
○歌詞
「月と太陽とやゆぬ道通りょる 心んぴとぅ道ありたぼり」
●日本語訳
(月と太陽とは同じ道お通りになる あなたの心も同じ道であってください)
そんな中、特に全国的にも有名となった民謡
『安里屋ユンタ』
実は、八重山諸島竹富島に伝わる古謡が原曲である。
その囃し言葉
「マタハリヌ チンダラ カヌシャマヨ」は、八重山方言の古語で「また逢いましょう、美しき人よ」なのだが、さらにその元を辿ると、インドネシアの言葉で、「太陽は我らを等しく愛する」となってしまうのだ。
「マタハリ」とは「太陽」の事であり、インドネシア人の友人も「似てるなぁ」と不思議に思っていたと言っていた。
そしてなんと、「ツンダラ」の語源が
「チャンドラ」であったとしたら、その意味はサンスクリット語で「月」である❗
『太陽』と『月』。
誰もが見上げていた大きな存在が、私達の歴史を紡いでいる。
つづく。
ではまた❗
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