↑のつづき。
さて、奈良駅周辺での仕事を無事終え、
拠点である大阪に戻る。
しかし、その間に途中下車してしまうのが
いつものワタシなのである。
大和路線で奈良駅から大阪方面へ15分。
『王寺駅』で下車。
そこから徒歩で約20分。
美しい大和川を超えて、
小高い丘を登ると、
『神岳神社』にたどり着いた。
この階段からすでに良い雰囲気が漂う。
境内社『市杵島神社』がお出迎え。
祭神 弁財天神
鳥居の向こうには、小さな社。
境内社『稲荷神社』だった。
祭神 稲荷大神
拝殿。
式内社『神岳(かみおか)神社』
鎮座地 奈良県生駒郡斑鳩町神南
創建 不詳
祭神 須佐之男神
三室山中腹に鎮座している。
江戸時代には牛頭天王社と
呼ばれていたようだ。
由緒書きを確認。
古代には社殿などの建造物は無く、
自然の森や山を神地として信仰していた。
まさに自然崇拝。
原初のカタチである。
地名の「神南(じんなん)」も
元々は『カムナビ』。
『神奈備(カムナビ)』とは
神が鎮座すると信じられた山や森のこと。
だから『神岳神社』なのだ。
後に、聖徳太子が飛鳥より
産土神(神名不明)をこの地に安置し、
太子の勅願所として祭祀されていたが、
いつしか祭神は須佐之男命になったという。
飛鳥の産土神が「神名不明」というところが
面白い。
意図的に隠されたりしていたら
なお面白い(笑)。
「飛鳥の産土神」で思い浮かべるのは
『飛鳥大神』である。
『飛鳥大神』は、
『事代主』の別名だとも言われている。
飛鳥坐神社や飛鳥神社には
事代主が祀られており、
東京都荒川区の素盞雄神社でも
飛鳥大神は事代主の別称だと説明されている。
では、事代主のルーツは…
もうわかりますね。
「アスカ」と似た言葉に
「アスハ」がある。
阿須波神(アスハノカミ)は
大年神の御子神である。
『大年神』とは、
スサノオと神大市比売の子で
兄妹にはウカノミタマがいる。
『ニギハヤヒ』と同一神だと言われている。
ちなみに、ホツマツタヱでは
『アスカノカミ』とは
クシタマホノアカリの贈り名である。
クシタマホノアカリは、
初めにイカルガ宮に、
次に、アスカ宮に座した。
この地域の地名とピッタリ合う。
そして、ニギハヤヒを主君として
神武天皇に抵抗した武将
『ナガスネヒコ』。
ホツマツタヱでは、
ナガスネヒコはなんと、
忌部の祖神『天太玉命』の孫なのだ。
これがホントなら大変やで。
登っていくと、
なぜか、インドの神『鬼子母神』。
興味深い。
斑鳩町、大好きです。
もう少しだけ、この町を歩きます。
つづく。
ではまた❗
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