↑のつづき。

さて、いよいよ関西出張も終わり。

時間が限られている中、神社巡りも最後の一社。

それは神戸の街中にデーンと現れた。

勿論、この神社のことは知っていたが、こんなにも行きやすい所にあったとは。

帰りは神戸空港。
三宮駅からポートライナーに乗って空港に行く。

そんな三宮駅からすぐ。



『生田神社』である。



大きな鳥居をくぐってすぐ左側に


大海神社。


祭神 猿田彦

猿田彦様には本当によくお会いする。

そして反対側には、


松尾神社。
祭神 大山咋命

またまた登場である。

大山咋命の正体は、この旅で朧気ながら見えてきた(あくまで主観だが)。



二つ目の鳥居の向こうに楼門。

そして錚々たる顔ぶれの摂社。




立派な楼門。




本殿。

『生田神社』
創建 神功皇后元年(201年)
主祭神 稚日女尊(わかひるめのみこと)

ワカヒルメは天照大神の幼名、または妹も言われている。

神功皇后に神託があり、ワカヒルメを祀った当社。

元々は布引山(砂山)に祀られていたが、799年に大洪水があり、祠から御神体を持ち帰り、現在の生田の森に移転したといわれているのだそうな。

大洪水の際、社の周囲に植えられていた松の木は、洪水を防ぐ役割を全く果たさなかった。
そんなことから、今でも生田の森には1本も松の木は植えられていない。
元旦にも門松は立てず杉飾りを立てるのだとか。

徹底して松を排除している。

「松が無い神社」。

埼玉県の『調神社』も松が無かった。

やはり繋がっている。

『ヒルコ』と『ワカヒルメ』。

この二柱はやはり関係性があるのかもしれない。

二柱とも消された神様。

ホツマツタヱではアマテルの正后であるセオリツ姫ホノコの妹に『ワカ姫ハナコ』がいる。

アマテルの諺名は『ワカヒト』であり、その妹神には和歌の女神『ワカ姫』がおり、その諺名は『ヒルコ姫』。

正史と言われる記紀神話では、高天原でスサノオに殺されてしまった機織りの姫。

「服織女(はたおりめ)が梭で女陰(ほと)を衝いて死んだ」のだと。

明らかにこれは「隠すための」表現だと感じる。

「ホトをついて」。

この表現は「丹塗矢伝説」と通じる。

また、和歌山県の丹生都比賣神社では、『丹生都比賣大神(にうつひめ)』の別名が稚日女尊であり、天照大神の妹神であるとされているようだ。

天照大神の別名がオオヒルメともされているが、だからと言ってワカヒルメはオオヒルメの「若い頃の名前」と言ってしまうのは少し疑問である。

「ワカ」が「別(ワケ)」と同じ意味だとする解釈もあるからだ。

丹塗矢とタマヨリ姫の御子神『別雷』が、火雷神の「血を別けた御子」という意味を込めた神名ともとれる。

松が無い埼玉の『調(つき)神社』。

そしてもうひとつの「つき神社」、
それは愛知県の『槻(つき)神社』。
その祭神は『瀬織津姫命』である。

兵庫県を代表し、生田神社と同じように神功皇后への神託によって創建された『廣田神社』。

祭神は『天照大神荒魂』。
その別名は、『撞賢木厳之御魂天疎向津媛命(つきさかきいつのみたまあまさかるむかいつひめのみこと』。

その神名に「つき」と「さかき」。

そして、さらに神戸の『長田神社』も神功皇后への神託により、創建された。

主祭神は『於天事代於虚事代玉籤入彦厳之事代主神(あめにことしろそらにことしろたまくしいりひこいつのことしろぬしのかみ)』。

凄い長い神名だが、つまり『事代主』。

生田神社のワカヒルメ
廣田神社のアマテラス
長田神社のコトシロヌシ

それぞれの神から、本当に神託があったかどうか…というよりは、「なにかを伝えたくて」そのような伝承を残したのだと私は解釈する。


長田神社は、節分の日に鬼を歓迎するのだそうな。

長田神社では、鬼は神々に代わって全ての災いを祓い清めてくれる存在なのだと。

埼玉の鬼鎮神社でも、『鬼は内』だ。
私は、兵庫で生まれ、埼玉で育った。
なんか不思議な繋がりを感じる。


そして、、


神話をヒモヅケていくとわかる。
コトシロヌシの正体はおそらく…
神話や神社が好きなら誰しもが知っている、
あの神様である。


これは時間をかけてまとめようと思う。








最近よく感じるのだ。


多くの祀られている神様、というより神様の逸話の殆どは、ほんの数名の神様だけの出来事なのではないかなぁ。。と。


実際に多くの神様がいたのはわかる。

世襲制もあるし、お亡くなりになった人や生き物は皆、神や仏になるという思想もある。
戦国武将も祀られているし。

そもそも神という存在は本名を明かさない。


「大事なものは隠す」という日本人の習性は、古代から途絶えていない遺伝子によるものなのかもしれない。


だから、ヒモヅケたいのだ。

ほとんど合ってもいない推理であーだこーだ楽しく話したい。

そして…


『かまぼこ発祥の地』❗

🤣



こんな発見を沢山したいこれからも。







生田の森。

街中にあっても、素晴らしい森。



金龍泉。


ほんとに金色に光っとる…



ご神木。

森って素晴らしい。

実は、もうひとつ素敵なご神木があったのだが、そこでお祈りしていた謎のお婆ちゃんが、「人間が何度も写真とるから、木が黒くなっとる…」と呟いてた。

なんとなく私は、「じゃあ写真とるのやめますね」と言った。

お婆ちゃんは去り際に「さすがやな…」と言ってニコっと笑った。


何者…




なので、ご神木の画像はありません。



関西出張が終わった。

幾多(いくた)の困難を乗り越えて、
無事終えた(生田だけに)。


そして無事、関西編のブログも完済である。
出会った人々や物や事に感謝。

2022/7/22



最後に、最も残念だったこと。

京都滞在中にどうしても行きたいと思って、仕事終わりに行った木嶋坐天照御魂神社(蚕ノ社)。






二葉葵にヤタガラスを感じながら、ずっと見てみたかった三本足の鳥居…



真っ暗で見えねぇ~🤣


残念。。


次回の出張は8月。

つまり今月。

どんな神社と出逢えるのだろうか。


つづく。

ではまた❗


























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