↑のつづき。



さて、関東出張から沖縄に帰ってきて早三週間。

GWの最中、沖縄は梅雨入りした。

あまり傘をささない沖縄の人でさえ、傘をさす。

「雨といえば龍だよなぁ」

「傘って開いたら八芒星になるなぁ」

なんて考えながら、此度の出張で気づいたことをまとめる。


イワナガ姫やコノハナサクヤ姫の父神
『大山祇(オオヤマツミ)』。

愛媛県今治市大三島に鎮座する伊予国一宮
『大山祇神社』は、全国800社以上ある大山祇神社や、400社以上ある三島神社の総本社である。




今回私が参拝した、平塚の三嶋神社や東京の三島神社の祭神も、当然の如く『オオヤマツミ』であった。

伊予国一宮の『大山祇神社』は、三島大明神とも称され、伊豆国一宮『三嶋大社』の源流だという説がある。
『大山祇神社』が鎮座する大三島は、古くは『御島』であり、すなわち「神の島」だったのだそうな。

また、三宅島にある『富賀(とが)神社』が、静岡県三島神社の発祥地、つまり本宮とする説がある。

『富賀神社』の宮司の壬生家に伝わる「三島大明神縁起」では、『三島明神』は白浜で『伊古奈比咩(いこなひめ)』と夫婦になり、7日7夜の間に伊豆に十の島を創ったとされている。

なにやら旧約聖書の匂いもするが、頭の隅においておこう。

『富賀神社』の主祭神は、
・コトシロヌシ
・イコナヒメ
・アメツワケノミコト

『三嶋大社』の主祭神は、
・オオヤマツミ
・コトシロヌシ
※二柱あわせて『三嶋大明神』『三嶋大神』と総称されている。


単純に考えれば、三島明神はコトシロヌシ…ということになりそうだが、やはりそう単純ではない。


『富賀神社』は元々、主祭神は一柱であった。

コトシロヌシとイコナヒメは江戸時代に勧請されたのだそうな。


つまり、元々は『阿米都和気命(あめつわけのみこと)』の一柱であった。

あまり聞かない神様である。

アメツワケノミコトは、富賀大明神とも称され、事代主命・伊古奈比咩命の御子神だという。

「あめつわけ」とは「天(アメ)」と「「地(チ)」を「分ける」という意味である。

とても重要な神様に思えるが、一旦オオヤマツミに話を戻そう。



『大山祇神社』は、別名『日本総鎮守』。

日本総鎮守‼️

オオヤマツミが、いかに古代日本において重要な神様だったのかを匂わせる。

オオヤマツミは百済からやってきた…という説があるようだが、スサノオの朝鮮渡来説と同じく、釈然としない。

しいて言うならば、「朝鮮半島を通って、日本に帰ってきた」と言う方が自然ではないだろうか。

例えば中東から…


あるいは、この「称号を奪われた」かだ。


そもそも、ある時期の『スサノオ』が日本にやってきた時代が、仮に二万年以上前だった場合…

海面が現在より100メートル以上低かった。

つまり、朝鮮半島は日本と陸続きだったはずだ。
 

↓の海の色が薄いところが、二万年前は陸だった。 


神話が事実に基づいた話だとしても、年代がはっきりとわかっていないのであれば、日本がどうの朝鮮がどうのと定義付けること自体がナンセンスなのかもしれない。



オオヤマツミは、『伊予国風土記』では『和多志大神(わたしのおおかみ)』だとされている。

↑で書いた通り、「ワタ」は海であり、オオヤマツミは海の神『オオワタツミ』でもあった。

数ある丹塗矢の伝承をひと繋ぎにすると、矢を受けて身籠った『タマヨリ姫』に数々の別名があり、それぞれの父神を同神とした場合、
『ミシマミゾクイミミ』
『オオヤマツミ』
『オオワタツミ』
『八咫烏カモタケツノミ』

これらの神が同一となる。

つまり、オオヤマツミの娘『コノハナサクヤ姫』と、『ミシマミゾクイミミ』の娘『三島溝樴姫(みしまのみぞくいひめ)』が同一神となる。

『三島溝樴姫』は『タマヨリ姫』の別名。

さらに、『賀屋鳴比女命(かやなるひめのみこと)』という別名を持つ。

『オオヤマツミ』の妻神は『カヤノヒメ』であり、娘の『カヤナルヒメ』が「カヤ」の字を継いだと考えれば、納得感がある。


ここで、丹塗矢伝説の中を整理しておかなくてはならない。
『オオヤマツミ(ミシマミゾクイ)』が「ミシマ」や「カモ」の祖神であれば、その息子にあたるのは『大物主』となる。

つまり、「物部」「賀茂」が元々同祖だということ。


そして、三島は「三星」。

オリオン座の三ツ星であり、埼玉の氷川神社関連の鎮座地はオリオン座を元に配置されている。



一見関係がなく、こじつけに思えるが、オリオン座は『カラスキ星』と呼ばれ、八咫烏の「カラス」と繋がる。

また、「キ」とはシュメール神話において「女神」である。

「カラスの姫」。

「スサの王(女神)」。


氷川神社に祀られてる『スサノオ』が女神であり、八咫烏の娘であるなら、氷川神社関連をオリオン座の配置にしていることに「意味がある」。


シュメールの神を当てると、実は三貴子は本当はこういう関係性なのではないだろうかと推察できる。


父 月読⇒オオヤマツミ(月神ナンナ(シン))

双子の兄 天照⇒ニギハヤヒ(太陽神ウツ)

姉 イワナガ姫(エレシュキガル)

双子の妹 素盞嗚⇒コノハナサクヤ姫(イナンナ)


三ツ星は三柱のオオヤマツミの子を表しているのかも知れない。


さらに、次回はコノハナサクヤ姫とイワナガ姫の姉妹神を深堀していきます。

高龗神と闇龗神。

龍神は姉妹だった説(笑)


つづく。

ではまた❗




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