さて、東京都台東区の三島神社の続きです。
三島」の「ミ」は「巳」。
『大山積命』または、
『大山津見(オオヤマツミ)』の神名について。
「津」は「港」の意味の他、接続詞の「~の」を意味する。
天津神は天の神、国津神は国の神という意味。
(天掴み、国掴みだと思ってた)
つまり、オオヤマツミとは『大山の巳』であり、
三島のミは「巳」。
というのが前回のお話。
さて、「三神」の殆どが元々は一柱の神だったのではないか…と常々思う。
宗像三女神、住吉三神、綿津見三神…
ヒンドゥー教の主神ブラフマー・ヴィシュヌ・シヴァも、一柱の神の性格を表したものだとも言われている。
キリスト教の「三位一体」という思想にも関連しているのではないか。
話を脱線すると、破壊神シヴァの身に付けているアイテムにはある種のメッセージを感じる。
第三の目
首に巻き付いた蛇(巳)
三日月の装飾具
トリシューラ(三叉の槍)
上記には全て「3」に関わっており、
神格としては、牛や蛇、海神などがあるだろう。
蛇⇒「蛇神または龍神」
三日月⇒牛の角つまり「牛神」
三叉槍⇒「海神」(ポセイドンが持ってるし)
これだけで『スサノオ』が浮かびあがってくるが、それは別に書くとして、話を三島神社に戻そう。
三島神社を後にして
鶯谷近くの『元三島神社』へ。
学生さんがとても礼儀正しく参拝してらした。
なぜだかとても、応援したくなる。
キレイ。
階段を登り、
元三島神社の本殿。
強い日差しとともに。
しかし、私は沖縄から遥々やって参りましたが、東京の日中は沖縄より暑く感じる。
長袖しかありませんよこちとら。
祭神は先ほどの三島神社と同じ。
加えてイザナギ様も。
さてさて、日本総鎮守『オオヤマツミ』。
『オオワタツミ』と同一ではないか…と前回少し書いたが、もう一つ根拠がある。
『オオヤマツミ』のお供え物は『虎魚(オコゼ)』なのだそうな。
海の物である。
また、「虎」にも意味がありそうだ。
何故にオコゼなのかというと、オオヤマツミの娘が「自分は醜い」と嘆いていており、オオヤマツミは「お前よりもっと醜いものが世の中にはあるから」と慰め、オコゼを見せたのだ。
娘はオコゼの顔を見て笑い、笑顔を取り戻した。
それ以来、オオヤマツミにオコゼを供えると喜ぶとされてきたのだそうな。
と、いう逸話だが、シンプルに考えれば、この「娘」にあたるのは、ニニギに振られた『イワナガヒメ』なのだろうか。
この『ニニギ』という神様も、実はとんでもない存在なのだが、それは別の機会に。
三島神社の主神は『オオヤマツミ』。
その総本山は、愛媛県今治市大三島町の鎮座する、伊予国一宮『大山祇神社』である。
海・山・戦の神として、朝廷や武将からも尊崇を集めた。
大三島は古くは「御島」であり、神の島とされてきたようだ。
オオヤマツミは『三島大明神』とも称される。
静岡県三島市に鎮座する伊豆国一宮『三嶋大社』では、
祭神は『大山祇命(オオヤマツミ)』と
『積羽八重事代主神(つみはやえことしろぬしのかみ)』
御二柱の神を総じて三嶋大明神[みしまだいみょうじん]と称する…とある。
(伊予国も伊豆国も一宮の主祭神はオオヤマツミ)
おやおや である。
コトシロヌシと合わせてミシマ大明神だと。
大阪府高槻市に鎮座する『三島鴨神社』の主祭神も同じくこの二柱。
社伝では、伊予の大山祇神社、伊豆の三嶋大社とともに「三三島」と呼ばれたという。
「ミミ」。
また、「高槻」が元は「高い月」であるなら、航海では方角を知るための「星」と、海原を照らす「月」が重要だったはずだ。
牛と月。
そして、鴨氏の氏神『コトシロヌシ』。
コトシロヌシは、八尋熊鰐となって『三島溝橛耳(ミシマミゾクイミミ)』の娘『三島溝樴姫(玉櫛媛)』
を妻とする。
三島鴨神社の付近にある『溝咋(ミゾクイ)神社』。
台東区の三島神社の伝承『雷井戸』と、『タケツノミ(ミシマミゾクイミミ)』の娘『タマヨリ姫』との子を成した『火雷神』。
子の名は『賀茂別雷命』。
これら全てが繋がってくる。
カモに関しては↓を。
つまり、『オオヤマツミ』『オオワタツミ』『ミシマミゾクイミミ』『カモタケツノミ(八咫烏)』。
これらが全て同一神であった場合、『タケツノミ』の娘『タマヨリ姫』と、『オオワタツミ』の娘の『タマヨリ姫』。
同名別神のはずの二柱の『タマヨリ姫』が、役職名ではなく同一神になり、別と思われた系図が一本に繋がる。
両津さんの眉毛のように太くキレイに繋がるのだ。
『ミシマミゾクイ』は『三嶋湟咋』とも記される。
「湟」とは水の天皇。
『三嶋大社』と同じく静岡県にある『伊古奈比咩命(いこなひめのみこと)神社』。
伊豆半島の先端部の白浜海岸にある丘陵『火達山』に鎮座する。
三嶋神の旧鎮座地、古宮と言われている。
主祭神の『伊古奈比咩命』は、三嶋大明神の后神。
◎相殿神は以下の通り↓
『三嶋大明神』
伊豆国一宮の三嶋大社(静岡県三島市)祭神。別名は事代主。
『見目大神』女神。
三嶋大明神の随神。
『若宮大神』
男神。三嶋大明神の随神。
『劔御子大神』
男神。三嶋大明神の随神。
色々と気になるメッセージがあるが、『見目』とミゾクイミミの『耳』との対比が面白い。
いずれ深堀しなければ。
そして、調べていくうちに解るのは、恐らく、オオヤマツミとコトシロヌシは、共に『三島大神』だが、別神。
つまり、オオヤマツミの『ミシマ』を、コトシロヌシが継承したことになる。
オオヤマツミ(ミシマミゾクイミミ)の娘である『タマヨリ姫』を娶るとこで。
婿入りというわけだ。
『ミシマミゾクイミミ』は『八咫烏』である。
『八咫烏』が秘密結社❓なのかは解らないが、『裏天皇』とまで囁かれている理由が少し解った気がした。
大昔、日本、そして世界を統べる王は『オオキミ』と称された。
『龍』とは元々オオキミのことなのだとか。
龍は耳が聴こえない。
『聾』の字の成り立ちである。
『耳』が聴こえない龍の声を聞くことの出来る存在。
祭祀王のことであろうか。
三島神社の『下津姫命(龍神)』とは『コノハナサクヤ姫』のことなのだそうだ。
タマヨリ姫は『龍蛇』の神格を持つ。
当然、その父神『オオワタツミ』も。
「ワタツミ」は、「海の巳」。
王様のミミは蛇のミミ
ミシマミゾクイミミの『耳』
ミ⇒3
八咫烏の足の数⇒3
3⇒ミ⇒巳
ギリシャ神話では、元々カラスは輝く羽を持った美しい姿だった。
太陽神アポロンを怒らせて、人間の言葉を奪われ、炎で焼かれ黒い姿に変えられてしまった。
言葉を奪われる⇒語ることを禁ずる。
封印。
カラスは太陽の化身とされている。
SUN⇒3
オリオン座の三ツ星。
その呼び名は様々だが、『三島星』とも言われていた。
そして、こうも呼ばれている。
『カラスキ星』と。
さらに、オオヤマツミの娘『コノハナサクヤ姫』は、別名『神阿多都比売(かむアタつひめ)』。
「アタ」とは「ヤタ」に繋がり、『八咫烏』へと繋がる。
そんなこんなで色々と繋がってきた反面、分かりにくくなってきたので、改めて系図を書き加えてみようと思う。
…
まとまってんのか❓ これ…
次回の出張は神奈川県。
平塚の三島神社よりお届けいたします。
つづく。
ではまた❗
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