鞍馬寺 を出て、ちょうど日付が変わるころ、長浜港に着きました。
 時々、滝のような雨が降る不安定な天候でしたが、そんな雨音を楽しむ間もなく、
 車中で、グッスリ寝てしまいました。
 
 目覚めると、明るい空の曇りでしたが、強風が吹いていました。
 朝一番の9時発に乗るために、船乗り場にいたのは、みな退職後の観光客のような60代以上の方々ばかり50人ほどでした。
 「強風のため、竹生島着船が不可能な場合は、引き返す」という条件付きでの出航です。乗船時間はおよそ30分。
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 ところが、竹生島港は、長浜港の強風など、まるで嘘のような穏やかさでした。
 次の長浜港行き船が出る、80分間が、観光参拝時間になります。
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 港の前に並んでいる観光土産店5軒ほどの前を過ぎると、すぐに急な階段があります。ここで、参拝料ひとり400円を払い、登拝開始です。
 手摺はあっても急な階段なので、お母さんの後ろについて、ゆっくり上て行きました。120段ほどありました。
 お母さんは、階段を上るたびに、「子どもの頃、大山祇の神様を祭るお寺の麓に住んでいて、さんざん登ったんだから大丈夫」と言います。家にいる時は、痛いといって余り歩きませんが、神社参拝に来ると、痛いとも言わず、結構きつい階段を、しっかり上ってくれます。今回の旅でも、たくさん階段を上りました。
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 登り切ったところに、本堂(弁財天堂)があります。
 檜皮葺の寄進をして参拝してきました。
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 本堂から、さらに30段ほど階段を上ると、三重塔があります。
 ここには、「モチの木」という変わった樹木がありました。
 三重塔の隣に、雨宝童子堂という小さな社があったのですが、そこにはカッコ付けで(天照皇大神)と書かれていました。「???」です。
 階段を下ります。
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 階段を降り、唐門をくぐって観音堂に入ると、真正面で賓頭盧尊者さんが迎えてくれます。瞳に見入ったら清らかな光が反ってきました。
 観音堂の奥からさらに先へは、船の材料で作られた船廊下を進みます。
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 船廊下を通り抜けると、都久夫須麻神社があります。
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 本殿説明板の文字が読めないところに、鉄の柱があるって、かなり変です。斜め横から撮った写真を、無理して合成しました。
 都久夫須麻神社の前には、「かわらけ投げ」ができる龍神拝所があります。
 鳥居を通れば願いが叶うということでしたが、大層な距離があるので、女性では、ほぼ完全に無理でしょう。先に投げていた高齢のオバチャンたちは、半分どころか3分の1も飛んでいませんでした。
 貢一が投げたかわらけは、鳥居の手前2mほどまで飛んで、その後、うまいことタイヤのように転がって鳥居の下を通過し30cmほど奥まで行って停まりました。叶うにしても、きわどい成就です。
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 ここ竹生島は、日本三大弁財天の一つといわれていますが、現地の看板には、
五大弁天の内の一つとして表示されていました。その5つとは、
・安芸国の厳島
・大和国の天河(一昨日行った所)
・近江国の竹生島(ここ)
・相模国の江島
・陸前国の金華山 
となっていました。
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 帰り道は、船廊下したにある道を歩きます。船廊下の下は、清水の舞台を支える木組みの小型版のようでした。
 お母さんの脚で竹生島ゆっくり歩いて、港に戻るまで75分でした。
 出港まで5分程、待合室で海のように広い琵琶湖を眺めていました。
 お母さんは、琵琶湖だって言っているのに、「広い海だね」とばかり言っていました。イカんともしがたいタコ頭です。
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 港にあった看板です。ここに書いた竹生島の参拝経路が良く分かります。
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 竹生島参拝記念の、スタンプやらチケットです。
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船が動き出すと、すぐに、さきほどかわらけ投げをした龍神拝所が見えます。
島内からは見えなかった、藤の花が、船からは綺麗に見えました。
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 長浜港に近づくと、近年作られた「長浜城」や、良疇寺というお寺の境内にある「長浜びわこ大仏」が見えてきます。
 
 竹生島で目的の神社参拝は全て終わったので、
今回の旅は、これにて完了です。
 
5月8日の22時に家を出発して、5月11日の21時に帰ってきました。
ちょうど、3日間の旅でした。
 
 
【費用概算】
 交通費      8500円 (ガソリン代/すべて一般道。走行距離2100km)
 宿泊費      5500円 (天理一泊・素泊り)
 食事代      3000円 (レストラン・スーパー)
 観光費      18000円 (竹生島船・鞍馬山登拝電車・神社等の拝観料)
 【合計】     35000円 (お母さん、ありがとね)
「寄進・御朱印」 30000円 (貢一が、出しました。)           以上
 
 
この旅の最初である 丹生川上神社 へ