『これだけは許せない』ということ
あなたはありますか？？
手放せないのは、
過去の自分のためなんだよね。
だってそれを許してしまったら
あの時の自分がかわいそうじゃん、
っていう。
ヨガ哲学の授業でさ
『ヴィカルパ＝空想・迷い 苦悩の原因となるもの』
ってのが出てきたんだけど
例えば、子どもの頃の辛い経験に対して🔻
⭐️Aさんは
そういうふうにされた自分は
かわいそうだから何をしてもいい
って考える。
⭐️Bさんは
自分の子どもにも同じ思いをさせないと
気が済まない
って考える。
⭐️Cさんは
自分の子どもにはそういう思いをさせない
って考える。
他にもいろいろあると思うけど
どう考えるかは、本当は、自分で選べる
って話だった。
自分の作り出した小さい世界で
苦悩するのでなく
負のループから自分を解き放つ。
でさ
そのためのツールのひとつとしても
『想いを書く』って
有効だと思ってるんだよね
↓これを書いてから2年
ますます もう良くね？って
思っている自分がいる
フツーにさ、70歳超えてるんだから
優しくしてあげたらよくない？
って思ってる
話すは放す っていうけど
書く も、 そゆとこあるよね
🔻2年前の記事。
＝＝＝
私は札幌出身です。
札幌っていうと、
都会を想起されますが
私の実家は、どこまで行っても
真っ白な雪原が続いてるような
田舎にあります。
地吹雪で前が見えない😶🌫️
雪って、上からだけじゃない
下からも降るもの🤪
みたいなところで育ちました。
でも、雪、大好きです。
真っ白な世界が
どんどん拡大していく中で
ころがったり、そりすべりをしたりして
遊ぶのも好きだったし
日が影ってきて、
世界が紺色に染まっていく中
街灯がオレンジを帯びたあかりを
ぼうっと灯して
真っ白だった雪がそれに照らされ
ピンク、オレンジ、青、紫と
グラデーションを織りなしていく。
そんな様子を指先がかじかむまで
ただただ眺めているのも好きでした。
だから
雪 と聞くと、やっぱり
北海道で過ごした日々や
実家のことを思い出します。
札幌の実家には、今は
母親が1人で住んでいます。
私は自分の母親が
どうしても好きになれません。
どうにかうまくやって行こうと
自分なりに努力はしたつもりだったのだけれど
4年前に
もういいや、と思ったできごとが
ありました。
あれから4年も経っているのに
このことを文章にすると、まだ
ざらりとした感情が自分の中に
生々しく残っていたのだと
気づかされます。
そのメールは、その日
なんの前触れもなく送られてきました。
「ハルが愛されていると
感じられるようにしてあげて。」
そして、その前後には
絡みつくような長文。
【子どもとはこのように愛すべきなのだ】
という形が
母の中にはあるのだろうと思います。
私は正直、それがずっと
恐ろしかったんです。
べっとりとした何かが
常に自分に絡みついているように
感じていました。
母は重度の鬱を患っていた時期があり
それを知らない、知らされないでいた
当時高校生だった私は
大好きだったお母さんが
なぜこんなふうに変わってしまったのだろう、
と思っていました。
病気だったから仕方ないよね
と、今は思っているけれど
それでも、
近くにいると今でも息の仕方も
よくわからなくなってしまうような
時があるんです。
もう20年も前の頃のことなのに
未だに思い出して、全身に鳥肌が立つような
瞬間がある。
ハルが生まれてからは
その絡みつくような愛情が
彼に向けられていくことに
私は正直、ほっとしていました。
ハルはそれをうれしく思っているようだし
いろんな接し方があっていい。
それもきっとハルにはプラスだろう
と思っていました。
だけど、今度は
「こう愛すべき」
を提唱してきたのでした。
そして彼女の思う、
愛の形を表現していない私を見て
「ハルを愛していない」
「ハルは母親に愛されていない」
そういう設定ができてしまったようでした。
その時から、私は
母のことを、あきらめました。
わかってもらおうとすることを。
できるだけ要望に応えようとすることを。
正月とお盆には帰省する。
それ以外の連絡は取らない。
それが、自分を守ることだと思いました。
私の中にも、
こう愛すべき
という価値観があります。
それは
『子どもを信頼する』
ということ。
自分がそういうふうに
愛されたかったからなのかも
しれません。
価値観って、人それぞれじゃない？
違ってて、いいんだって思っています。
だから、
もういいんじゃないかなって
このとき思ったんです。
母に変わって欲しいとは思わないけれど
↑無理だから
そういう母を愛さなければいけない
とは思っていた気がする。
もう、いいよね。
親子だからって
わかり合えるわけじゃない。
私は私なりの形で
ハルを大切に思っていること
それは、説明しても伝わらない。あの人には。
もう、わかってもらえなくても、いいんだ。
そう決めた日から
4年が経ちました。
雪の予報を聞いて
そんなことを思い出しながら
これを書いていて。
あのとき私、ものすごく
悲しかったんだなぁって
思いました。
そして
わかってもらうことを
あきらめるのと同時に
私は私の
『ハルを大切に思う気持ち』を守るために
母のしたことを『許さない』と
決めたんだな、って。
さて
今年、北海道は大雪らしいです。
子どもたちと、げんきー？って
手紙を書いて送るくらいの
しあわせのおすそ分けは
してあげてもいいんじゃないかと
思っている自分がいます。
なんでだろう？
この4年間で
もう、母に対して
鉄壁の護りを構えなくても
私が大切に思っている価値観が
踏み躙られることはないのだと
わかったからなのかもしれない。
そう思えるようになったことが、
うれしい
許さないでいるってことは
手放さないで
持ち続けるってことだから。
『これだけは許せない』ってこと
持ち続けるのも
手放すのも
自分で決めて、いいんだよね。
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37歳でＡＤＨＤ当事者の診断を受けました
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