今日は世界自閉症啓発デー 数字を覚えられない私と、 数字が世界の中心な長男ハル自閉っ子の話 | うっかり女子でもちゃっかり生きる♪ADHD不注意優勢型・雨野千晴☆いつもココロはあめのちはれ☆

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頭の中が多動なADHD不注意優勢型・37歳で診断された超うっかり者の私でも、毎日楽しく生きられます♪失敗しても大丈夫♥自閉っ子&ADDタイプ兄弟子育て中シンママです。うっかり女子でもちゃっかり生きる私の日常を綴ってます(^O^)/


私、数字が覚えられないんです。


どのくらい覚えられないかっていうと、

教員時代、自分の職員番号
10年間ずっと覚えられず終わりました🤣





ちなみに勤務校番号ってのもあって
私は9年間同じ勤務校で
4桁の簡単な数字なんだけど
それも覚えられなかった🤣
 



自分が住んでる家の住所すら怪しい…
この間業者に間違った番地を伝えて
「そういう住所はないみたいです」
って言われた😀
 
 

一方、うちの自閉っ子はね。
数字を愛してやまない男なんです。
 

例えば彼の旅の思い出は、
常に数字を中心に記憶されていて

2年前に行った親族旅行の、
誰がどの部屋番号だったかまで覚えてます😀



 

スーパーでハルを見失ったら
たいていエレベーターの前で
表示される数字の虜になってる
 

好きな曲は時間を秒単位で記憶してる

「4分21秒の曲聞きたーい\(^o^)/♥」
って言われてもわかんねーよ🤣 
 
 
 

彼の世界は、数字を中心に回っている。
 
 

「僕と世界の方程式」という
自閉スペクトラム症の男の子が主役の
実話を元にした映画があるのだけれど

主人公の彼の世界の中心にも、
数字があって。 




食事は決まった時間じゃなきゃイヤ、とか
ポテトの数は素数じゃなきゃダメ、とかね。
 
 

そして
 

共感覚のある彼が見る世界は
光や色の見え方が
私たちの見るそれと少し違っていて

(と、いっても「私たち」だって
本当は一人ひとり違うのだけれど)
 

場所に色がついて見える。
光に強く惹き付けられる。
 
 

あぁ、ハルにも世界は
こんなふうに見えているのかもしれないな、

って思いました。
 
 




ハルは1、2歳の頃、抱っこをすると
いつも天井の電気を見上げていた。


よく「赤ちゃん、首大丈夫?」と
知らない方に声をかけられるくらいでした🤣



 

光るものに強く引き付けられる彼の
初めて覚えた言葉は「で」

電気の「で」💡
 
 

毎日のように散歩した公園で、
ハルは遊具には一切遊ばず

いつも遊具を下から見上げ
その隙間からこぼれ出る日の光を
飽きることなく見つめていました。
 
 



自閉のあるお子さんの中には
水が流れる様子に
強く引き付けられる子もいます。 
 

彼らには、どんな美しさが
見えているのだろう?
 
 
 




「自閉」って

自分に閉じ籠っている、
みたいな字面なんだけどね。

実は閉じているんじゃない。

開きすぎるくらいに感覚が
オープンになっているんです。
 
 

光るものに
音に
感触に

そういう、特有の刺激に
敏感な方も多い。
 
 

それは、今の社会では
生きにくさに繋がることも
たくさんあるだろうと思います。 
 

ハルは今でも、エアータオルのあるトイレは
ものすごく警戒しています。
↑最近使用停止になっててありがたい

音が怖いんですよね。 




きっと私が感じる以上に
おそろし気な音として、
彼の耳に響いているのかもしれません。
 
 

自閉のある方は、
汎化が難しいとよく言われます。 
 

どーゆーことかというと
 

例えば
一口に「コップ」といっても

プラスチック、陶器、ガラス
いろいろな素材のものがあって
デザインもひとつひとつ違っている。




 
 

で、さらに

ハルはそのコップの縁の、
美しいカーブを見ている。

反射して煌めく光を見ている。

ツルツルした、手ざわりにも
意識が向いているのかもしれない。
 
 

だから、幼少期の療育では
絵カードで「コップ」という言葉を
獲得させたら




実物をたくさん見せて
これも、これも、これも
どれもコップなんだ、
ということを教える
プログラムがありました。
 




よく、お店に連れていって

「これもこれもコップ」
「これもこれも皿」

って、やったりしてたなぁ。
 
 


ひとつひとつが別々のものに見える。

それは、もう少し違う表出の仕方だと
ひとつひとつの事象が別のものとして
捉えられて、
同様のものとしては認識されない。
 




自閉傾向のある方は

「それ前と同じでしょ!?同じにやってよ!」
「え!?どこが!?どこが同じなの!?」

みたいなところでトラブルになることも
あると聞きます
 




そんなふうに
社会生活を営む上で、たいへんな思いを
されている方も多いでしょう。
 




でも。

それを踏まえても、私は
 
そういうハルの世界を
豊かだなぁって思いました。
 
 








混沌も
恐れも
たくさんあるだろうけれど
 



その中で、
それぞれに見えている
美しい世界がある。
 




 

私には、ハルの見ている世界は見えないし
彼の中にある美しい数字の世界を
感じることはできません。
 

だってそもそも数字に興味がない。
どころか、覚えられない。🤣

そしてきっと、彼にも
数字以外が興味の対象な私の世界は
わからない部分も多いかもしれません。




 

それは障害の有無だけの話じゃなくて
本当の本当に、自分以外の誰かが
見ている世界を、他の誰かが
そっくりそのまま見ることは
できないんですよね。
 




その人が経験したことと、
どんなに似ていることはあっても

わかるわかるー!って
思うことはあっても

『全く同じ』は、一個もない。
 
 



だけど、

自分には自分の世界があるように
相手には相手の世界があって
それを尊重することはできる。
 

大切な人と、交差する部分を
擦り合わせて探すことも、
きっとできる。
 
 

そして

自分の世界を大切にできる人は
相手のことも大切にできるんだって

私は思っています。
 
 
 
💠  💠  💠 




春になると、いつも通る道端に
ハナニラの花が咲く場所があります。




 

私とハルは、「白いお花」と呼んでいて

春が過ぎると
「白いお花、かれちゃったね。」

秋になると
「白いお花、咲いてないね。」

冬になると
「白いお花、春になると咲くね。」

白いお花が咲く場所で、
いつも立ち止まって確認していたハル。
 
 

小さな頃は

いつも咲いていない

ということが
不思議だったのかもしれません。
 
 
 

今年も春になって、いつもの場所に
たくさんの花を咲かせたハナニラ。
 

通る度に、咲いている花の数を
数えるのが習慣になっていたのですが

日に日に数が増えていくなかで
たくさんになると数を数えるのが苦手な私は
「今日はいっぱい咲いてるね!たくさんだ!」
なんて言っていました。
 

先日、ハル&ヒロと
この道を通っていたときのこと。

ハルが「白いお花、咲いてるね!」と
数を数えだしました。
 

えー、そんなにたくさん咲いてて
風に揺れてて
数えられないでしょ。
 

そんなふうに思って
私は見ていたのだけれど




 

ハルは

葉の裏側に咲いているものも
器用に確認しながら

重複なく
順序よく
花の数を数えていきました。
 

「15だね!」

と言ったハルの笑顔を見ながら、
私は
 
 

あーそうか。

ハルにはこのハナニラの花の、
ひとつひとつが見えているんだ。

たくさんのハナニラ
じゃなくて一つひとつが。

きっと、それぞれの違う部分が
ちゃんと見えているんだなぁ
 
 

って思いました。
 
 

 


私はたぶん、
そんなふうには数えられない。
 
 
 
💠  💠  💠




世の中は多数派使用にできている。

だから、左利きの人は
ちょっと不便なときがあるかもしれない。
 

文字の成立ちも、改札も、
なんでもだいたいが右利き使用にできている。 
 

だけど、右利きの方が左利きより
偉い訳じゃないし
左利きの人が劣っているわけじゃ
もちろんないって思うよね?
 

いわゆるマイノリティって、
そういうことで

不便はあるけど
全然、ダメじゃない。
 

むしろ、その多様性に
私は豊かさを感じます。
 




 
ハルがハナニラの一輪一輪を
見分けられるように。 
 
 

世界はグラデーションでできている。
そしてそれはグレースケールじゃない。
色とりどりの、鮮やかなグラデーション。
 

ハサミだって、今は
左利き用が売っているんだからね。
 
 

『きっと、やりようはある。
 短所は長所にもなりうる。』
 

2歳のハルが診断を受けたときに出会った、
児童精神科医 吉田友子先生の言葉☺️
 
 

違いがあるからこそ、
世界は輝きで満ちている。 
 
 
 


💠今日は世界自閉症啓発デー💠

あなたの身近にも
ハルの仲間がいるかもしれません♪



今日はたけのこ狩りに来ています♪





※2017年のブログ記事から抜粋しました


 

 

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