明後日から仙台です。こちらのトークイベントで。
3月に仙台。
仙台といえば毎年思い出すんです。朝から収録スタジオをはしごしてて3件目の現場の午後のこと。
スタジオロビーで担当のかたのお迎えを待っていたら、これまでに感じたことのない大きな地震がありました。このままここにいたらいいのか、外に出たらいいのか、判断もつかず揺れがおさまるまで立ち尽くしていました。2011年3月11日の出来事です。
そのうちビル内で働いているかたがわらわらとロビーに出てきて、みんなで近くの公園に避難しました。公園ったってとても小さく、ビルとビルに挟まれたこじんまりとしたもので、ビルが倒れても窓が割れても逃げ場がないようなところ。
一緒に避難したみなさんはみんな同じ会社のかた。ビルまるごとひとつの会社なんです。そこにわたし一人だけ外部の人間がなんとなく付いてきてしまって、ポツンとしてました。
そんななか顔見知りのディレクターさんが気にかけてくださっていて、ずいぶんと励まされました。
再び大きな揺れでビルどうしがぶつかってカタカタいっています。建設中の建物のほうからなにかが落下する音も聞こえてきました。
しばらくして誰かがワンセグでテレビを見始め、東北沿岸で津波警報が出ていることが分かります。
「実家が東北沿岸の人いる?」
避難組をまとめているかたが言いました。
数人が手をあげます。みんな家族とは連絡がつかないそうで、手分けして地元のご家族に電話することになりました。電話はなかなか通じないけれど、何人かが奇跡的につながり、高台に逃げてと伝えられました。
わたしを励ましてくださっていたかたも東北出身でご家族のうちの一人と連絡がつきました。
しばらくして落ち着き、みなさんは会社に、わたしは家に向かいます。まだ仕事はあるけれど機材も使えるかわからないということで後日となりました。
あとから聞いて分かったんですが、励ましてくださっていたかたのご実家は津波で流されたそうです。ご家族はみんな無事でした。
そのかたの地元が仙台なんです。
それから3月になるといつも思い出します。そのかたのこと、仙台のこと。今年はその3月に仙台へ。
あの頃もその土地土地でいろいろ大変でしたでしょうし、いまもなかなか大変ですね。
余裕のあるかたは、どうぞ少しだけ優しさを。
ここね、大きな交差点のところにあって、信号のタイミングがあえば寄ってみようといつも思ってたんです。が、タイミングがあわず数年かかってしまいました(笑)
小さな小さな神社です。
3月3日(火)午前中、仙台でのみちひらきのセッション可能です。お申し込みはいちばん下のフォームかメッセンジャーでどうぞ。
【お知らせ】
・日時 3月3日(火)13:30~
・会場 仙台市内
お申し込みはこちら
少人数での開催です。
部屋の収容人数の1/4までしかお席を用意しません。
間隔を広くとってまばらに座っていただきます。
わたしたちとも2メートル距離をあけます。
ドアノブ、机、アルコール除菌します。
入室時に手をアルコール消毒していただきます。