読んだ本の感想をきままに書いています。
2013年発行429ページもある長編。赤字続きの東北の地方鉄道「もりはら鉄道」の立て直し策として新幹線のカリスマ・アテンダントの篠原亜佐美が社長に起用される。県庁からの出向・鵜沢哲夫が副社長となり 様々な事件に対処していく。社長は新しい企画をどんどん打ち出し 絶好調。でも 新しい企画の度に 横やりのように 事故や火災が起きてくる。あまり緊迫感も盛り上がりもないように思えたが最後まで読み終えた。のどかな風景と列車を主体とした映像になると楽しいのではないかなあ。。。
2025年発行Kindleで購入我比留一馬は 大学病院での手術を医療ミスだと訴えられ 係争中。東京を逃れ 北へと逃れてきたが 電車内で出産間近の妊婦と遭遇し救急車に同乗して 竹下診療所へ。そこは 高齢の医師一人で切り盛りしている古びた診療所だった。雪かきなどの雑用をするうちに やがて 手術にも参加するようになり。。。バッシング騒動の下となった記事を書いたライターの女性もここにやってきて・・・地元有力者による 診療所廃止問題なども からんでくる。出産の場面など かなり生々しい表現で実際に経験した私でも ちょいとコワいかも。(自分では 客観的に観察できてないし)現職の産婦人科医師だけに リアルな描写だ。
平成30年発行一緒に暮らしている 高校生の「航」と 祖父がある日 祖父 が何者かに襲撃を受けた際 一緒にいた 孫の航と中身が入れ替わってしまう。こういう 入れ替わりモノは 頭が混乱するので読むのをやめようかなとも思ったが 結局最後まで読んだ。ずっと 私の脳内では どっちがどっち?状態だったが結構楽しく読むことができた。祖父は 60代前半なので まだ元気突然身体が 高校生になっても自分の母校の高校だったせいで 何とか乗り切っていく。でも キャラが違いすぎるのだけれど。タイムスリップモノと こういう入れ替わりモノはどちらも 現実にはあり得ないのだけれど私は タイムスリップモノの方が好み。。。
2014年発行石持さんの作品では「座間味くんの推理」シリーズを楽しく読んできた。彼の作品すべてに共感できるのではないけれどなんとなく気になる作家さんです。6篇全てに 「小泉」という男性が登場してくる。彼と同じ職場の人からの 悩み事という設定。一歩ずつ進む 留守中に玄関に脱ぎ散らかしたスリッパが 帰宅すると ちゃんと揃えてあり 前進していく。二歩前を歩く 前から来る人が皆 自分を極端に避けて通る四方八方 亡くなった妻の遺髪を壁に塗りこめたという五カ月前から 留守中に風呂場の電気が勝手に点くナナカマド 車のガソリンの量が勝手に増えている九尾の狐 先輩女性のホーステールが 突然二つに分かれる大事件ではないけれど 気のせいとも思えない 少々怪奇的な現象はその背後にある 事件の結果 いや そればかりでもない。。。物忘れ症候群活発化している 我々世代には多少とも これと類似した現象が起きてはいるがそれは 単なる思い過ごしなのか~ なにか過去のできごとに関わっているのか~ヒヤリと 冷たいものが 背後に~きゃ~~ ( ;∀;)
Kindle購入このブログにはほとんどコミックの感想は載せていませんがこの年になっても コミックは結構読んでいます。今一番のお気に入りは「女の園の星」です。女子高校の生徒と教師の何気ない日常風景なんですが何故か 楽しいのです。何度も読み返しています。どこにでもいるような 割と普通の先生と生徒です。大した事件も もめごとも起こりません。主人公の 星先生は 家族持ちで 同僚の小林先生とのやり取りも楽しいです。他には 「七つ星志のぶの宝石匣」も お気に入りシリーズです。「のだめ」の二宮知子さんの作品です。銀座の質屋さんのお話。宝石に関する蘊蓄満載。。。それから波津彬子さんの「雨柳堂」シリーズや 「あらあらかしこ」も。。。
2016年発行神様が タヌキやビーバーや少女などに姿を替えて突然現れてきて 居ついてしまう。文庫本の表紙には タヌキやビーバーの姿が描かれているがこれは コミックで読んだ方が楽しかったのではないかなあ~神様以外は 実にまともな内容なんだけれど。。。時代劇風や花魁風の話し言葉も 結構楽しめました。同居の神様銭湯の神様晩酌の神様甘味の神様続・同居の神様神様以外の 登場人物は共通しているのでタヌキとビーバーの神様も 同一だと思っていたら違うようだ。登場人物が 小学校の頃のクラスメイトを大人になるまで思い続けている~というのは私には 想像もつかない。。。
2025年発行本庄裕也は リタイアした70代だが以前 勤めていた会社が後援していた映画の授賞式に通訳兼雑用係として参加していた。その映画に登場していた女優(ギタリスト)の孫という人が現れて 自分の祖母がこの女優だったという。でも 祖母は未婚の母で 最後まで 相手のことは誰にも告げなかった。当時の記憶と資料と 関係者への聞き込みなど探偵もどきの調査で 幻の祖父を探し求めていく。なかなか 面白い設定だし 深刻な問題も含んでいて興味深い内容だったのだがなにしろ 進展が遅い。 連続ドラマだと 先が楽しみでいいかもしれないけれど 速読の私には 少々まどろっこしいと思えた。
2026年発行第一話 もっと自分を出していいと思うわよ第二話 紡くんでも、見えてないものがある第三話 唯一無二の存在になりたいの第四話 勘違いしちゃってるだけだよ第五話 もうちょっとこっちで頑張ってみるよ主人公は 伊賀紡フリーのライター同郷(岩手県)の優平(図書館司書)と 同居している。色んな方面の人達にインタビューして 記事を書いている。紡の両親は耳が聞こえない。その境遇を文章にしたら 人気が出て今度は自分がインタビューを受けることになる。これは者自身の境遇でもあるようだ。ぐいぐい引き込まれる内容ではないが暗いモードでもなく なんとなく読み終えた~という感じ。
2026年う~んハートウオーミングな話ではなかった。同じ芸大で学んだ仲間たちそれを職業に選ぶと やはり 競争心 ひがみが生じてくるものだと思う。自分の作品を好んでくれているのかそれとも ストーカーなのか?こういう問題は やはり女性の方が 圧倒的に多いと思われる。教授などのセクハラも。明るい未来へと続くストーリーではないので私好みではなかったけれどどんどん先へと読み進めさせる文章力はありました。今 結構注目している作家さんなんですけれどね。。。「社労士のヒナコ」シリーズは とても楽しく読んでいます。。。
令和3年発行母親を亡くし 父にも見捨てられ四国の寺で修業していた若手僧侶「仁心」は住職を募集していた 岩手の小さな寺へ行くことにした。住職は風変りな人物だが檀家総代や 檀家の人達ともなんとか うまくやっていけるようになった頃余命宣告を受けていた住職が亡くなった。住職の死後彼の秘密が明かされ仁心は 落ち込むが新しい住職として なんとか乗り切っていく。住職が主人公のコミックは読んだことがあるが 小説は初めてかもしれない。まだまだ 迷いの多い住職だがきっと 成長していくことでしょう。。。
2026年発行 今野さんの作品はたくさん読んできたけれどこのシリーズが一番好きかも。黄落心得社交軋轢我慢願望取説夕凪憂慮明鏡 以上の短編集これまでの このシリーズも 事件そのものよりも署内や 刑事課強行犯係の人間模様などに 焦点が当てられている。殺人事件も登場してはいるが その他は 詐欺 学校関連 など読者にも身近な犯罪が多い。刑事ものホームドラマのような雰囲気で緊迫感もなく 予定調和的展開だけれど安心して読めて 楽しめるので これからも読み続けたい。。。
2023年発行十二月の都大路上下ル八月の御所グラウンド真冬と真夏の話 二編「十二月の都大路上下ル」女子全国高校駅伝参加者の様子が描かれていく。ピュアな高校生女子・坂東は補欠のはずだったが 急遽出場することになり。。。走っている途中で 不思議な人達を見かけた。 新選組の装束のような~ほんわり 楽しく読 むことができた。その続きかと思いきや~次は全然別の話だった~「八月の御所グラウンド」京都御苑の南の端には グラウンドがある~ということを 以前から私は知っている。御苑を散策するのは好きなのでいつも へ~ こんな所に何故か グラウンドがある!?と不思議に思っていました。そのグラウンドで 真夏に試合が行われる。大学生の朽木は高校からの親友に 野球のメンバーに誘われる。友人の多聞は 教授に卒論のテーマを考えてもらう代わりにこの試合をすることを引き受けた。メンバーは寄せ集め。そして 野球の話が続くが 私は野球オンチなので一応 読んだけれど この物語に入り込むことは 難しかった。ピンチヒッターメンバーは ずっと過去の有名なプレイヤーと思われ。。。野球に興味がないのでざっくりとしか読めなかったのは残念。でも 京都の地理は だいたい分かるのでそういう意味では 楽しめた。
2025年発行前作は今年の1月に読 んで とても面白かったので 続編も読んでみることにした。詳細は 忘れかけているようだ。前作は Kindle購入したので 再読してみよう。。。 「テミス」とは ギリシャ神話における 法と掟の女神だそうです。主人公・安堂は ASD ADHD などの症状がある。発達障害と呼ばれている。頭脳は明晰らしく 裁判官なので この作品の舞台は法廷が主になっている。アリンコは左の足から歩き出すABC,そしてD法服のサンタクロース安堂は 緊張したり 特別な場面に遭遇すると身体の一部を動かしたくなり それを抑え込む 色々な解決策を講じている。その度に 読んでいる私まで ドキドキ 緊張してしまう(笑)彼なりの恋愛(ちっとも進展しないけれど)の行く末も楽しみ。職場の方達は 結構彼の言動に理解を示していてくれているようだ。これからの 進展がとても楽しみなシリーズと出会えて うれしい。
2026年発行1968年生まれ2025年 第5代徳川慶喜家当主となる。最後の将軍・徳川慶喜は 大正時代の初めまで 長生きされたようだ。彼の激動の人生には とても興味がある。美喜さんは 若くして 母方の叔父の遺言により第5代当主の座を引き継がれた。とは言っても これから 家じまい 墓じまいの 難問を控えている。そのてんやわんや(まだ途中かと)が リアルに本音(たぶん)で軽快に綴られている。たとえば 父親が母親に暴力をふるうことがあったとか~彼女が当主を継ぐことに 親戚の批判があるとか~こんなこと書いていいの?と思うような箇所もあり。徳川家は たくさんあってまだまだ その結束は固く 歴史を引きずっておられるのだろう。私にとっては 遠い世界のことなので楽しく読ませて頂きました。。。
2025年発行1983年宮城県 生まれ 初めての作家さん五十嵐さんは かなりハードな環境で育ったらしい。主人公は 「蒼」 は小学六年生父親はすでに亡くなり小6で 母が急にいなくなり これまで会ったこともない青森の祖母に引き取られる。これまでは東京暮らし。祖母は「拝み屋」で 「カミサマ」と呼ばれているが実は霊能者ではなく 知恵を働かせて 依頼者の困りごとを解決してきっちり料金も徴収している。僕である「蒼」は 聡明でいい性格のようで新しい環境でも 友達ができている。祖母に持ち込まれる事案の解決にも役立っている。第一話 消えた三味線と僕第二話 土を喰う子とゴミ屋敷第三話 蛇神様と怯える兄妹第四話 死者からの電話と拝み屋第五話 僕とおばあちゃんと暗いモードではなくて まあ楽しく読めた。青森ねぶた祭の様子など 楽しめた。
2021年発行地下アイドルグループの 「推し」の仲間たちが 描かれていくが彼らの推しのアイドルが殺害される。犯人は 彼らの仲間うちにいるのか?犯人と思われる男性から 市役所勤務の倉多佑美の下にアイドルの引っ越し先の問い合わせがあり その返答の仕方で 居住エリアが相手にわかってしまったらしい。祐実は 市役所をやめ カフェのバイトをする日々。そこに 推しの4名と この事件を捜査していた刑事などが 集められ真相が暴かれる。この殺人事件のきっかけとなったのは 自転車を避けようとして 急停止した車が 後ろの車に追突されその事故の巻き添えをくった女性の胎児が亡くなるという過去の事故であった。そして その事故と同時に東日本大震災が起きていた。ぐいぐい先へと読ませる力は大だが真相は あまりにも 偶然とこじつけを感じてしまった。
2024年発行フェノロサの妻隣に座るという運命について月下氷人キリシタン屋敷から出た骨シスターフッドと鼠坂坂の中の町エピローグ主人公は富山の高校を卒業して 東京の祖母の親友宅に下宿することになる。今は亡き祖母の親友は 久世志桜里・1946年生まれ。小日向台 という所に住まいがありこの辺りは 漱石や鴎外の作品の舞台になったエリアのようで志桜里さんの口からは その地域の蘊蓄が述べられていく。大学の友人 台湾出身のボーイフレンドとのどこにでもあるような いきさつが 描かれていく。映像化されたら 楽しめるかもしれない。志桜里さんと 祖母・祖父との 衝撃的な秘密も淡々と描かれていく。特に大きな事件も謎も登場しない。面白かったのかどうか わからない(笑)登場したエリアに土地勘のある人には楽しめる内容なのだろう。。。フェノロサについては 何も知らなかったので調べてみました。アーネスト・フランシスコ・フェノロサ(Ernest Francisco Fenollosa)(1853年~1908年)は、アメリカの東洋美術史家・哲学者で明治時代に来日した「お雇い外国人」です。日本美術を評価し、紹介に努めたことで知られています。東大で後世に残る有名人をも教えたようだ。
2025年発行南原さんの作品では 「弁理士 大鳳未来」シリーズを読んで「弁理士」の仕事が 少しは理解できたと思うがこの作品では ゲーム業界(ハードの方を作る会社)が描かれている。平間青介は ゲーム機メーカーの「モノベ社」の知的財産部員として勤務している。自社の製品が他社の特許を侵害していないか?他社が自社の特許を侵害していないか?ゲーム機という私には何の興味も持てない製品についてなのだがまあ 特許侵害など興味深く読むことができた。タイトルには ちゃんと意味があった。。。
1998ねんハードカバー2002年文庫初版ガリレオシリーズのスタートの短編作品集20年以上も前のことなので 読んだかどうか記憶にないので読んでみました。図書館本は 2008年発行の文庫ですが長い年月 たくさんの手を経て かなり くたびれていました。第一章 燃える もえる第二章 転写る うつる第三章 壊死る くさる第四章 爆ぜる はぜる第五章 離脱る ぬける化学的な知識がないと解明できないような事件の数々。湯川が助教授として在籍する大学の他の教授たちも 登場している。楽しく読むことができました。もう読み残したガリレオシリーズはないかなあ。。。
2025年発行この作品は 青山さんの童話のような ほのぼの小説と田中達也さん制作の「ミニチュア写真」~ 実際の野菜や料理や道具と ミニチュアの人間とを組み合わせた ファンタスティックな画像とで構成されています。これまでも 青山さんの作品の表紙は 田中さんの楽しい画像でしたがこの本では 「ぐるぐるめ」という遊園地の遊具などとミニチュア人間がコラボしています。ハンバーガーのメリーゴーランド軽量スプーンの 回転マシン割り箸と紙コップのフードコートホットドッグとソーセージのジェットコースターホットケーキとドーナッ ツのイベントステージホットプレートと フライ返しとフォークとトウモロコシの スイングマシーンソーダ水とストローのプールプチトマトのピザと ピザカッターの観覧車お話の内容より これらの楽しい画像の方が 心に焼き付きました~(*^^)v