古畑任三郎のエンディングは、洒落ているを超えています。

例えば、中森明菜が犯人の漫画家役の回・死者からの伝言では、

最後にこんな言葉で締めくくっています。

『まだまだじゃないですか。第一巻目が終わったところですよ。ハッピーエンドは、最後の最後にとっておけばいいんです。あなたは、いい奥さんになれます。保証します』

この言葉は、中森明菜だけでなく見ている人の心に染み渡ります。

 

刑事コロンボで、印象に残るエンディングは、『別れのワイン』

犯人はワイン作りに生涯をかけるワイン製造会社の経営者。

動かぬ証拠を示して犯人を逮捕したその後に、あえてワイン工場の前に車をまわして、刑事と犯人が二人きりの空間で、ひと時の間、心を通わせて乾杯をするシーンは至玉の終わり方です。

 

信念の女警部・ヴェラでは、

一度は嫌疑をかけられた子供をもつ移民の女性に、荒涼とした海岸風景の中で、助けになるであろう弁護士を紹介して励ますエンディングが記憶に残りました。

 

『優しい人がいい』という言葉をよく聞きますが、オジサンがあえて言うならば、

普段優しい人よりも、いざという時に、不器用・不細工でも人情がある人です。

 

忠臣蔵は刃傷松の廊下 『浅野殿、刃傷にござる』

ミステリードラマは、推理・筋書もさることながら『人情でござる』

 

 

 

入梅、梅雨入り前、気温とともに湿度も上昇する、少しばかり鬱陶しい今日この頃。

 

軽快なジャズピアノで、心軽やかに。

エアコンに頼る前に、とりあえず Red Garland です。 

 

 

田村正和さんの当たり役・古畑任三郎

何度見ても面白い・洒落た・練り込まれた推理ドラマでした。

 

証拠をつきつけられ捕らえられた犯人と最後に交わす会話も見逃せません。

 

刑事コロンボ、古畑任三郎、信念の女警部ヴェラ、

アメリカ・日本・イギリスの名刑事ドラマは、最後の5分に素敵な会話が織り込まれています。

 

残念ながら、古畑任三郎の続編を見ることはできませんが、

古畑任三郎の年のはなれた弟、古畑任四郎とか、吉畑任三郎なんていかがでしょうか。

 

そして、古畑任三郎の弟役は、木村拓哉が適役かとオジサンは密かに思っています。

 

さて、何の根拠もありませんが、古畑任三郎にはサンドウィッチが似合いそうです。

 

夏も近づく八十八夜にはじまる5月から、夏至も近づく6月に。

 

秋の夜長に対し、初夏の夜は短いだけに大切に過ごしたいものです。

本格的な梅雨入り前、気温も湿度も快適な晩春の宵。

心穏やかに、Eddie Higgins のピアノに耳を傾け、軽く一杯、それも自宅でひっそりと。

 

まさにオヤジゴールデンタイム

オヤジになってよかった。今宵は駄洒落もオヤジギャグも下ネタも無しで・・・・・。

 

ふけゆく夜に、老け行くオヤジ。・・・・・イカン、ついつい書かずにいられない。

イカンとイヤンは背中合わせ。・・・・・あ~またしても書いてしもた。

 

 

 

在宅勤務が長くなると、普段なら気にもしない身の回りの整理なんて殊勝なことをはじめたりします。

まずは、身近で体力を必要としないPCのフォルダー整理。

すると、代々のPCから受け継がれてきたファイルの数々、写真、文書、集計表の類が次々と出てきます。

こんなこと、あんなもの、よみがえる記憶、とっておいて良かった、ということで、整理どころではなくなります。

 

思い起こせば、デジタル化という言葉は何十年も前からありまして、

子供の頃に撮った写真のネガフィルムをJPEG化したファイル群がフォルダーの奥から出てきました、

ちょうど、机の引き出しの奥の奥から黄ばんだ写真や手紙が出てくるが如く。

 

思い出のモノクロ写真からよみがえる記憶。

その中から東海道線をふり返ってみます。

 

1970年代までの東海道線は、大船から横須賀線が合流し、東京まで同じ線路上で運行されていました。

東海道線は、大船、横浜、品川、新橋、東京に停車し、川崎に一部の電車が停車しました。

大船~横浜、横浜~品川は、途中駅に停まることなく10分以上走り続けます。

横須賀線は、大船、戸塚、保土ヶ谷、横浜、川崎、品川、新橋、東京の各駅に停車し、東戸塚は駅の片りんすらありませんでした。

今では想像もできませんが、出てきた写真を見ています。

 

現在の高輪ゲートウェイと田町の間には田町電車区という壮大な車庫がありました。

湘南電車のさきがけ80系電車、急行型165系電車が休憩し、その横を横須賀線113系電車と山手線103系電車が走り抜けます。

 

初代湘南電車80系。中でも希少な車両である前面に鼻筋と呼ばれた角が無い丸みのあるクハ86ー22型。

 

東京駅で乗客の前に入船してきた153系急行東海。


1という表記がある1等車は、現在のグリーン車。珍しいステンレス車体のサロ110型。

1等車ではありますが、まだエアコンは無く、窓をあけて涼を求めます。

 

根府川橋梁を走り抜ける113系電車。

 

旅客のみならず貨物輸送にも活用されていた東海道線を力強く走り抜けるEH10型電気機関車が牽引する貨物列車。

長閑な雰囲気を感じるホーム上の風景。

 

東京駅の地上ホームから発車する横須賀線70系電車。

 

写真からよみがえる想い出、撮っておいて良かった、そして、取っておいて良かった。

 

 

人の情けが身にしみる今日この頃。

ランチタイムも身にしみるこのご時世。

 

1年前は、毎度毎度当たり前のランチタイムに食傷気味でもあったなんて勿体ない限り。

 

無くなって、あらためて知る有難み。

 

よくあるのが、使い慣れたボールペン、行きつけの喫茶店や居酒屋さん、社員食堂、

通勤途中の緊急事態に助けの手を差し伸べてくれた駅ビルや雑居ビルのトイレ、

ここにあったはずなのに、建て替えで無くなっている事実を知った時の驚き悲しみ苦しみは、はかり知れません、

そして、異動した上司のどうでもいいオヤジギャグも、何かの拍子に懐かしく思い出しますって、そんなことないか。

 

さて、この日にフラゲ(お昼前にフライングゲット)したランチは、

新有楽町ビル地下1階・ニュートキョーさがみ・あら煮定食

数量限定・税込みジャスト1,000円で、これでもかと盛られたとろとろに煮込まれたあら煮、鶏の唐揚げ、刺身、香の物、切り干し大根、みそ汁、ごはんとくりゃ~深夜のテレビショッピングよりもお得感満載です。

あら煮の骨までしゃぶりつくします。サラリーマンなもんでって関係ないか。

 

 

 

こんな軽快な曲を聴きながらのランチはいかがでしょうか。

 

 

 

スマホはおろか携帯電話も無かった我が青春の頃、

女性の連絡先を教えてもらうのは至難のわざ。

 

何とか映画や遊園地へ一緒に行くこととなり、ギクシャクしながらも、1日を終わり、最後のシメは、連絡先を聞き出すこと。

やっとのことで教えてくれた、宝物の電話番号。

でも、電話したら、きっとオヤジが出て『うちのムスメに何の用や』となかなか取り次いでもらえないのではないか、う~ん、でも電話したい。

『そうだ、オヤジが帰ってくる前、夕方に電話すればいいんだ』

と、妙案をひねり出し、自宅の電話を使うと、何かと周りが気になるので、

わざわざ隣町の公衆電話を使い、覚悟をして電話をしてみると、

『は~い、リカよ、今ねぇ・・・・・』

チクショーリカちゃん電話かよ。

 

てな苦い青春の思い出をお持ちの方は、いらっしゃいませんか。

そんな間抜けな奴はお前だけだって、こりゃまた失礼いたしました。

 

 

 

世に永遠は無い、

いつまでもあると思うな親と金、

銀座並木通りと晴海通りが交わる一角に60年を超えてあり続け銀座の景色でもあった、

テイジンメンズショップ、略して銀座テイメン

先日、久しぶりの出社帰りに通りかかり、すでに閉店していることを知りました。

着こなしの参考、今の注目アイテムはと、横目で眺めたショウウィンドーには、何もなく、なんとも寂しい限りです。銀座にポッカリと穴が開いてしまいました。

 

 

銀座テイメンにさきがけて、トラディショナル・ファッションをてがけ、メンズファッションを日本に根付かせたVANの本社があった青山通りと外苑西通り(通称キラー通り)の交差点に建っていたAYビルも建て替えとなり、2021年は何かとノスタルジックな気持ちになります。

 

感傷的な気持ちになるきっかけとなったことを、脈略なく列記します。

すすきのラフィラ消滅

札幌4丁目プラザ建て替え

神戸三宮の餃子店・ひょうたん閉店

神保町の餃子店・スヰートポーヅ閉店

などなどです。

新陳代謝を繰り返し生き続ける街を、人は少しだけ寂しさを感じながら通り過ぎて行きます。

少年老い易く学成り難し、

人老い易く街変わり易し。

 

-----------------------------------------------------------------------------

以下に各種関連記事をリンクします。

 

 

銀座テイメンの歴史が記されている公式HP。

 

泉 麻人さんが銀座テイメンについて記した記事を参考情報としてリンクします。

 

銀座テイメンよ、ありがとう、そして、さようなら。

 

現役を退いた機関車をはじめとする鉄道車両は、

今にも運行できる状態で動態保存される場合と、

公園の一角に据え置かれたり、お店や居住空間などとして再利用されて、静態保存となる場合があります。

 

鉄道ファンは、できれば動態保存され、いつかまた線路上を走る雄姿を見たいと願います。

 

定年退職後も何らかの形で仕事に関わり、世間の役にたっていられるのは動態保存、

すっかり隠居生活に入るのは静態保存かと言うと、そんなことはありません。

例えが適切ではありません。

 

機種変更して役割を終えた携帯電話やスマホを何となく捨てられずに引き出しの中に放置しておくのは静態保存。

気が向いた時に充電して電話はできないまでも、想い出の写真やメールを眺められるように維持しておくのは動態保存でしょうか。

 

 

在宅勤務の合間に引き出しから携帯電話やスマホを取り出して陰干し。

充電して、あの頃の記憶をたどります。

 

使われなくなった携帯やスマホを見ているうちに、何となくサラリーマン人生を投影してしまいます。

いかん、仕事をせねば、携帯やスマホたちよ、また今度、そのうちに。

 

ここまで読んだ、ここから先は後で読もう、と目印にページの間に挟むしおり(栞)。

 

しおりの代わりに、予め本にヒモがついていることがあります。

スピンと言うそうです。

 

本の内容とは直接関係の無い、有っても無くてもよさそうな付属品ですが、

有れば以外に便利なヒモです。

 

昔からある喫茶店やホテルのラウンジでコーヒーを注文した時に添えて出される小さなカップに入ったミルクのようなものでしょうか。

 

オッサンになると、

どうでもいいようなことが気になったり、ちょっとしたことがうれしくなったりします。

 

無駄をなくして、余計なことは省くという、無味乾燥な世の中にあって、

新潮文庫は、この栞のひも(スピン)をつけている孤高の文庫本です。

 

新潮文庫だけに、栞のひもを無くすことに慎重な意見がでたのでしょう。

と、ここまで書いて、その駄洒落かよって感じですが。

 

 

新潮文庫の栞ヒモよ、永遠なれ。

長嶋茂雄風に言うならば『新潮文庫の栞ヒモは永久に不滅です』

と、だんだん大げさになってしまいました。

たかが栞、されどヒモ、なのであります。