在宅勤務が長くなると、普段なら気にもしない身の回りの整理なんて殊勝なことをはじめたりします。

まずは、身近で体力を必要としないPCのフォルダー整理。

すると、代々のPCから受け継がれてきたファイルの数々、写真、文書、集計表の類が次々と出てきます。

こんなこと、あんなもの、よみがえる記憶、とっておいて良かった、ということで、整理どころではなくなります。

 

思い起こせば、デジタル化という言葉は何十年も前からありまして、

子供の頃に撮った写真のネガフィルムをJPEG化したファイル群がフォルダーの奥から出てきました、

ちょうど、机の引き出しの奥の奥から黄ばんだ写真や手紙が出てくるが如く。

 

思い出のモノクロ写真からよみがえる記憶。

その中から東海道線をふり返ってみます。

 

1970年代までの東海道線は、大船から横須賀線が合流し、東京まで同じ線路上で運行されていました。

東海道線は、大船、横浜、品川、新橋、東京に停車し、川崎に一部の電車が停車しました。

大船~横浜、横浜~品川は、途中駅に停まることなく10分以上走り続けます。

横須賀線は、大船、戸塚、保土ヶ谷、横浜、川崎、品川、新橋、東京の各駅に停車し、東戸塚は駅の片りんすらありませんでした。

今では想像もできませんが、出てきた写真を見ています。

 

現在の高輪ゲートウェイと田町の間には田町電車区という壮大な車庫がありました。

湘南電車のさきがけ80系電車、急行型165系電車が休憩し、その横を横須賀線113系電車と山手線103系電車が走り抜けます。

 

初代湘南電車80系。中でも希少な車両である前面に鼻筋と呼ばれた角が無い丸みのあるクハ86ー22型。

 

東京駅で乗客の前に入船してきた153系急行東海。


1という表記がある1等車は、現在のグリーン車。珍しいステンレス車体のサロ110型。

1等車ではありますが、まだエアコンは無く、窓をあけて涼を求めます。

 

根府川橋梁を走り抜ける113系電車。

 

旅客のみならず貨物輸送にも活用されていた東海道線を力強く走り抜けるEH10型電気機関車が牽引する貨物列車。

長閑な雰囲気を感じるホーム上の風景。

 

東京駅の地上ホームから発車する横須賀線70系電車。

 

写真からよみがえる想い出、撮っておいて良かった、そして、取っておいて良かった。