財界さっぽろ2022年7月号に掲載された創業60周年特別企画、
政財界人へのインタビュー記事から今に遺したい言葉をまとめた『令和への伝言』
1993年10月号のJR東日本社長・松田昌士氏へのインタビュー記事に共感しました。
『採算性ということを冷静に見つめ、新幹線というものを考える必要があるのではない、
いまの北海道にとってむしろ必要なことは、たとえば新千歳と旭川空港を結ぶ路線、さらに苫小牧につながる鉄道をどう高速化させていくのか。ここに経済の活性化の動脈をつくることが、一番大事なことだと思う』
続けて、
『自分の足で立ち上がる、気力と政策、これが必要だと思う。中央にぶらさがっての経済というのは絶対に発展しない。補助金を返上するような気持で、どうやってここに産業を興すのか。もう一度真剣に考えるべきではないか』
地方をミニ東京化することは、一時のにぎわいを作り出しても長くは続かないでしょう。
むしろ地方の特徴や強み・良さを失うことになりかねません。
札幌までの新幹線延伸により、山中の素晴らしい自然の中を走り抜ける函館本線の一部路線が廃止され、
すすきのから札幌駅の下を抜けて北側まで歩き続けることができる地下空間も新幹線工事の関係で地下街・PASEO(パセオ)が32年の歴史に幕を閉じます。

PASEO につながる1978年開業の地下街 ESTA(エスタ)も続いて閉業予定とか。
札幌駅の地下街は、
駅下のパセオ(PASEO・・・スペイン語で遊歩道・散歩の意味)、
パセオ南側に並ぶ ステラプレイス(STELLA RPLACE)
さらに南側に、アピア(APIA)とエスタ(ESTA)と続き、
地下鉄南北線・札幌駅へとつながり、チカホを通って、大通り・すすきのへと続きます。
広く便利で歩き続けやすい地下街と地下遊歩道。
札幌にとって本当に必要かどうかわからない新幹線工事のために慣れ親しんだ地下街が閉店するのは何ともやるせない気持ちになります。
そもそも東京から函館や札幌に移動するのに新幹線があったとしても、ほとんどの旅行者は今まで通り、飛行機を利用するのではないでしょうか。
札幌から函館への移動は、急ぐ場合は飛行機という選択が考えられ、鉄道もトンネルだらけの無味乾燥な新幹線をお金をかけて建設するよりも、経由する千歳線・室蘭本線・函館本線の路線を整備し電化によるスピードアップをはかる方が沿線への貢献が期待できそうです。
目覚めよう、新幹線という幻想から。
地方都市の良さを今一度見直そう。