Green or White
-ASPARAGUS 20th Anniv. ONEMAN SHOW-
下北沢SHELTER
2002年11/11にASPARAGUSはデビューアルバム、Tiger Styleをリリースしました。
僕はその時、まだASPARAGUSを知らなかったけれど、僕が知ったのは2004年のKAPPA I & Ⅱが出た頃でした。
初ライヴもそのアルバムのツアーファイナルでした。
スタイリッシュで独創的で爽やかでSweetで切なさを感じさせる世界観。
そしてエモーショナルでグッときまくるメロディーとコード感にとにかくハマり、ずっと聴き続けている大好きなバンドです。
18年も聴き続け、ライヴに行き続けているとある意味、人生を共にしているような感覚になるものです。
10年前の11/11は10周年ツアーで渋谷公会堂でライヴを行い、あれから10年後の今日もライヴに行けるのは幸せな事だと思いました。
開場前に、アンコールでサプライズを行おうと、スタッフからクラッカーを手渡されました。
SHELTERの満員はもっとパンパンに入っていたと記憶があるので、恐らく200人くらいのお客さんが入りソールドアウト状態。
お馴染みのSEが流れてメンバーが登場し、1曲目は予想通り、1stアルバムの1曲目のAPPROACH MEだった。
爽やかで鮮やかで独特な展開がたまらない。
本当に凄まじい曲です。
僕はこの曲を聴いてASPARAGUSに興味を持ちました。
続いてはライヴの最後に演奏される事が殆どで、数々の熱狂を作り上げてきたFALLIN' DOWNが早くも演奏された!
僕はこの時点で、もしかしてと思った。
やはり1stアルバムのTiger Styleの曲順通りにライヴが進んでゆく。
5曲目のイントロのドラムで渡邉忍さんが話し始めた。
「ハードはファンは勘づいちゃってるんじゃないの?」
自ら言っちゃったよ😂場内は爆笑。
「もっとライトに行こうよ!たまには肩とかぶつかっちゃって良いんじゃない?」
そして最初のMC
「20年前の今日、ASPARAGUSのデビューアルバムが発売されたので曲順通りやってるけど、気持ち悪いハードなファンはとっくに気付いちゃっていたけど、普通こういう事をやる場合は事前に告知するみたいだよね。(爆笑)
まあそれをやらないのが俺たちらしいというか。
色んな考えがあるから難しいんだけど、たまには肩ぶつかり合ったりしても良いんじゃないの?そんで唾液の交換したり、(直央)それ1番ダメだから!そんなクレイジーな俺たちを誰も止められない!STOP ME NOW!」
気持ち悪いハードなファンとはガチオタの事なのか。笑
2曲目で勘づいた僕は相当ハードで気持ち悪いASPARAGUSのファンで違いないだろう。笑
アルバム完全再現ライヴは2回くらい経験した事がありますが、次の曲が分かっているからこその高揚感があります。
ずっと聴き続けたアルバムが、そのまま生演奏される事は至福です。
20年目の演奏ならではの深さを感じまくりました。
エッジの聴いたギターとSweetで繊細な歌の渡邉忍さん。
ウネリまくりでグルーヴしまくりの気持ち良すぎるベースを弾く直央さん。
ベースを弾く佇まいも渋くてクールでかっこよすぎる!
パワフルでタイトなドラムでリズムを刻む一瀬さん。
3人が作り上げる極上の演奏はエモーショナルでありながらも時に熱くて、時に楽しすぎる。
アルバム通り演奏した後は、ASPARAGUSでした!と一度メンバーはステージを後にした。
手拍子が続く中、しばらくするとステージに戻ってきてドラムがビートを叩く中、「盛り上がりたい人は前に来きて。ちょっと心配だって人はちょっと後ろに下がっていて。前にCOUNT DOWN JAPANに出た時に韓国のグループの前で誰も動かなかった。今日は地蔵じゃないよね。」
と、9月のHAWAIIAN6みたいにもっと自由に楽しもうと促してくれたのは本当に嬉しくて前へと行きました。
この前は清春さんも以前のような盛り上がりを解禁したと聞いたし、こういう流れがライヴハウスから広まっている事は本当に嬉しい事です。
ライヴハウスは住み分けが出来るからこそだと思います。
I FLYとSILLY THINGで楽しく熱くモッシュが起きた。
ダイブは発生しなかったけどライヴハウスが戻ってきたなーと感激🥹
そんな中にいながらも僕の体調には異変はなく元気です。
とはいえ、ASPARAGUSはミドルテンポの曲がメインなのでずっとモッシュが続いたという訳ではなかったけれど。
MAY BE OR〜ではイントロのドラムに合わせて、おかわり下さいおかわり下さいお母様〜と歌ってたの笑った😂
そして恋バナが始まった。
「若い頃は余り話した事のない人に俺と付き合ってくれ!といきなり言って上手くいかなった事が何度もあった。
伝わるはずだ!と思って言ったら伝わりすぎちゃって引かれるという。(笑)
だから最初は匂わせが大事だよね。
高校の時に単位落としそうな時にみんなその頃からしのっぴと読んでいたのにその子だけシノと呼んでいた。
多分好きだったよね?でも素直になれなかった。でもちゃんとその後学校行くんだよね。」
話した事もない女子にいきなり告白するの。
ASPARAGUSの20周年という事で、この期に言っちゃうと、自分もそういう感じの事を高校時代にやって撃沈した事があるので共感できました😂
大人になれば性格とか合うのかな?とか思っちゃうけど、ピュアピュアな純情一直線チャリンコライダー時代は、可愛ければもう側にいて欲しいんだ!ってなるものだったな〜というのを思い出しました。爆笑
「20周年に向けて新曲を作ろうと思ったけど、できませんでした〜(爆笑)
夏にフルカワユタカに新曲作るからって言ってて、最近会った時に「なんでできてないんでしすか?」と言われたから、本気出せば一発だから!」と両手で中指を立てて、イキってる人みたいでみんな爆笑しました。
2006年に前ベースの潤一郎さんが辞めて、直央さんが入った時の話もありました。
「直央が入った時はベース沢山練習して、指が凹んでいてトミカのプラレールみたいになっていた。直央、直央、直央のプラレール(と歌い出し爆笑がおきる)
直央はSHORT CIRCUITというかっこいいバンドをやっていて、解散してASPARAGUSに加入したんだよね。
フロントマンだったからコーラスになるの?とか当時は色々言われた。
ジ・サンサー!と何処を指さしてるの?」
とショーサキを知ってる人なら爆笑の物真似もありました。笑
ショーサキは今も聴いている大好きなバンドです。
シンプルだけど本当にカッコいいバンドです。
「冷房を氷点下にしたから、凍えちゃうから」
「AVはアダルトビデオじゃないよ!ASPARAGUS VIOLENCEだから!」という独特な煽りもあり(笑)20周年を迎えた事については、一瀬さんが「20周年は通過点で、今までの20年と同じように、これから先の時間も変わらず大切なので、これから先も同じように末長く付き合って頂けたらと思います。」と素晴らしい事を言い、
忍さんは「20年大変だと思った事は無かった。コロナ禍の時は落ち込んだけど、本来俺たちは元気付けなければいけない立場なのに、情緒が不安定になるから皆と一緒なんだよね〜
まだもっと良い演奏が出来ると思うし、もっと
良い曲ができると思うし、もっと良いライヴができると思うし、全然まだ満足していないから。」
4年くらい新曲ないし、アー写もずっと変わってないし(笑)正直大丈夫なのかな?と思った所はあったけれど、ハングリーな事を言っていて、マイペースなだけでやる気はありまくりなんだなと凄く心強かったし、カッコいいなと思いました。
20年って凄い年月だけど、それでも達観せず、こういうカッコいいライヴやって、皆を喜ばせて、一生の思い出になって、好きなアーティストは、いつからか模範となるカッコいい大人たちにもなっているんです。
長年続けてくれて、惰性ではなく感銘を受け続けるからファンでい続けるってのはそういう事でもあるよなと改めて思いました。
その後「ライヴに今日初めて来たって人?」と聞くも誰も手を挙げず、新参者が1人もいないハードなファンしかこの日はいなかったのは笑いました😂
gn8の夢のような幻想世界はアリーナクラスの会場で聴いてみたいと思い、本編最後の小さな一歩は今まで行ったライヴを思い返したりして聴いていました。
何回聴いても最後のアウトロはエモすぎます。
アンコールでメンバーが登場すると、クラッカーが鳴り、メンバーはびっくりしてる中、特製のケーキも登場しました。
ライヴハウス側からも愛されているのを強く感じました。
写真撮る事を許されましたが、ライヴに集中する為にスマホをしまっていた僕は撮れず。
でも良いんだ。ライヴって本来はそういうものだから。
ケーキは終演後に提示されて撮れたし。
ライヴ後にメンバーの清々しい表情の画像をみて、本当に素晴らしいバンドだなと1人感動していました🥹
最後のKNOCK ME OUTの前で「俺たちにノックアウトされたいか?俺の匂わせかっこいい!」と次の曲の匂わせを自画自賛し😂最後は熱く盛り上がって終わりました。
振り返ってみても本当に良いライヴだったなと何回も思ったし、ASPARAGUSみたいに僕の他に好きなバンドも現役バリバリなバンドが多いからこそ懐古にならずに今が楽しいし、長く続けてくれる事ってファンとしては幸せな事です。
忍さんは最後にアニメの妖怪みたいな口調で「またライヴにきてね〜」と言って去っていったけど(笑)またライヴに行く事はあるし、特にアルバム出したりしたら絶対に行くし、これからの曲やライヴを楽しみにしています。
値上がりとか色々大変な時代だけど、そんな中でもライヴがあるから人生は輝くし、そのエネルギーを貰って限界まで生きていこうと思えるその繰り返しです。
そのライヴで得られるエネルギーが少しでも伝われば良いなと思っています。
ありがとうございました。
セットリスト
1.APPROACH ME
2.FALLIN' DOWN
3.JUST GO ON
4.TOO YOUNG
5.YOUR LOVELYDOLL
6.FAR AWAY
7.STOP ME NOW
8.HEAD FOR DOWNTOWN
9.HAPPINESS
10.FRUSTRATION
11.I FLY
12.SILLY THING
13.MAY BE OR MAY BE NOT
14.MEMORIES
15.I'm off now
16.DIDDY-BOP
17.SHALL WE DANCE?
18.BE TOGETHER
19.gn8
20.小さな一歩
ENCORE
21.MEND OUR MINDS
22.KNOCK ME OUT