成長と変容をみたステージ | 鳥とこころと音楽と〜Kaiの日記〜

鳥とこころと音楽と〜Kaiの日記〜

ある時はピアノ指導者。
ある時はカサンドラサポーターとして
あなたの心の伴奏者をつとめる、Kaiの日記。


♪ 〜自分を変えて、未来を変える、

  "はじめの一歩" をお手伝い〜 ♪ 

幼児~90代の方にピアノを教えながら

カサンドラ状態の方や機能不全家族の

お悩みに寄り添う "まりぃごぉるど" 

スタッフKai(カイ)と申します。


建国記念日に、久々にステージに立った

Uちゃん。小2でピアノを始め、5年。


右利きなのに、初歩の頃から左手が

上手で。私は、彼女が成長しバッハを

弾く時を、楽しみに待っていました。


コロナ禍ど真ん中だった、小学生時代。

あっかるーい曲が大好き!だったのが


突如「大丈夫......?」と心配になる位

淋しい曲に開眼。どっぷり浸り切って

切々と弾いていた、中学年時代。


念願だった「エリーゼのために」を弾き

受験へと。合格の報を携え、復帰するも


片道1時間の電車通学。からの部活入部。

からの、人間関係の悩み。からの、退部。

からの、この本番。紆余曲折あったよね。


本番前、緊張していたのか?前の人の

演奏を見もせず、膝の上で指を走らせ

一心不乱に、集中しようとしていたね。


達者に指が回る子では、ないけれど。

キラリと光るものがある、Uちゃん。


初めて弾く、ベーゼンドルファーは

バッハに合う、重厚な音色とタッチ。


普段より速めだったけれど、悪くない。

彼女自身の良さが、しっかりと伝わり

バッハらしい演奏が出来ていました。


2曲目は、譜読みが遅々として進まず

間に合うか⁉︎ でも間に合わせたい!との

一念で弾き込んだ、彼女の気に入りの曲。


時に厳しい指導となり、背後でお母様が

凍りついていた日も、あったけれど。

己に負けず、諦めず、よく頑張ったね!


曲中盤から、ピアノと弾き手との対話が

より密になり、響きを心から楽しんでいる

様子が、ありありと背中から伝わって。


この子は今、幸せだろうな・・・♪と

先生は、少しウルッと来ちゃったよ。

小学校卒業の壁。これからが面白いのに

中には、ピアノから離れてしまう子も。


"もう一度、この子のピアノが聴きたい!

と思い、小学生最後の演奏を終えた彼女に

音符のブローチをプレゼントしました。


「次のステージでつけてネ」と。今日、

それを右胸につけて、演奏したUちゃん。

(ピアノ弾きは、コサージュも、右)


お聴きの先生方からも、アドバイスや

励まし、嬉しいお褒めの言葉を頂いて。


Uちゃん、お帰り。再びのステージへ。

今も、これからも。私はあなたのファン。

指導者とは、そういうもの。そう思う。