作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション -30ページ目

作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

現役の作業療法士が、リハビリ職のためのやる気を高めるNLPコミュニケーション術をお伝えいたします!NLPを用いたコミュニケーションセミナーを行っています!

「患者さんから言われたクレームが気になって、

気持ちを立て直せません。」


このような相談をいただく事があります。


リハビリや医療・介護の現場は、

いろいろな感情の渦巻くところです。

時によっては、様々な感情をぶつけられる

こともあります。

患者さんから激しい感情をぶつけられたり

クレームを言われたりしたことがあるセラピストの方もいらっしゃるのではないでしょうか?


その体験を前向きに反省し、

次回に活かせると良いのですが、

そのことがいつまでもひっかかってしまうことがあります。


「あの時の対応は良くなかったなー」

「あの時なんで怒らせちゃったのかなあ。。」

そんなことがいつまでも気になってしまうのです。

このような時セラピストとして、

どのように自分の心の状態をマネジメントして、

「いい状態」を自分の中に作っていけばいいのでしょうか?


過去の体験をどうしても思い出してしまう時

その体験の内容ではなく、

その体験の思い出し方に注目することで、

過去の体験について、

自分の中に起こるネガティヴな感覚を

軽くするというやり方があります。


例えば、私も以前、

ある利用者さんの家族にとても怒られたことがありました。

その家族とスタッフと同席するカンファレンスの場面で、

「あなたの顔は見たくもない。

あなたがいると話す気が失せるので、出て行ってください。」

と面と向かって言われました。

私は、返す言葉もなくすごすごと

そのカンファレンスの場を出て行ったのですが、

しばらくそのことを引きずっていました。

その時の事を思い出したくなくても、

思い出してしまい、

嫌な感覚を感じていました。



このような時、その嫌な体験の中身ではなく、

その体験の思い出し方に注目するやり方があります。


体験の中身ではなく、

その思い出し方を「サブモダリティ」

といいます。

人の記憶というのは

五感で脳に貯蔵されています。

サブモダリティの考え方では、


視覚、聴覚、体感覚(触覚、味覚、嗅覚を合わせたもの)と3つに分けて考えます。

視覚というのはイメージです。

その思い出されるイメージについて、


どんな絵が見えるのか?

ではなく、

どれくらいの大きさの絵が見えるのか?

位置はどの辺りに見えるのか?

白黒なのかカラーなのか?

そういったことを

よく観察していくのです。


嫌な記憶についてこのように

内容そのものではなく、

そのイメージの大きさや位置、カラーか白黒か、動画か静止画か?

などの記憶の要素に注目して思い出すようにすると、

段々その記憶について

自分が距離を置いて

思い出せるようになるのです。



聴覚についても同様です。

何を言われたか?

という音の内容ではなく、

音や声がどこから聞こえるか?

大きさはどうか?

速さはどうか?

ステレオかモノラルか?

そういった音や声の要素に注目して

思い出すようにするのです。


こんなやり方をすると、

嫌な体験があっても

気持ちを切り替えて、

自分のパフォーマンスを上げることができるのです。

今日の話は、少しわかりづらいところもあったかもしれませんので、

質問などありましたら、

ご遠慮なくメールしてください。



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次回セミナー情報
平成31年3月31日(日)
自分の想いを探るワークショップ
ー説得力のあるコミュニケーション力を身につけて仕事をスムーズにするー

セミナー情報はこちら

「他職種連携に役立つ説得力のあるコミュニケーション力を身につけよう!


自分の想いを探るNLPワークショップ」

を企画いたしました!


医療、リハビリ、福祉などの分野で働くセラピストのために、今回のワークショップを企画いたしました。





このワークショップは、

忙しい臨床の中で、自分が本当はどんな想いで働いているのか?

本当はどんなことをしたいのか?

そんなセラピストとしての、

自分の本心を探っていくワークショップです。


セラピストのように対人援助職をしていると、

患者さんのため、

組織のため、

後輩のため、

先輩のため、など人のためと、

人に尽して働くうちに、

自分の想いがわからなくなってくることがあります。

そのためリハビリの現場では、

他職種に自分の考えを伝える際に

うまく自分の気持ちや想いが伝わらない、︎伝えられない

ということが起こります。

そして、

本当の想いを見失ってしまったようで、仕事のモチベーションが上がらない


本当の想いとは違うメッセージが優先され、他職種とのミスコミュニケーションが起きてしまう。

このような問題が起きます。

こんな時、自分がなぜ、このことを伝えたいのか?

その自分の想いに気づくことで、



コミュニケーションや行動が変わります。

自分が伝えるメッセージと想いが一致することで、

コミュニケーションは説得力を持つからです。

今回のワークショップでは、NLPという心理学の手法を使い

いくつかのエクササイズを通して、

自分の想いや本心を探っていきます。

今回のワークショップは、他職種の場面だけでなく、

患者さんへのリハビリの説明

学生や後輩の指導など

その他のコミュニケーションの場面でも役立つもになるかと思います。


また、今回は敢えて和室でゆったりとお茶やお菓子を食べながら、リラックスした雰囲気で行おうと企画していますので、
気楽で緩やかな感じで進めていきます。

他職種連携をスムーズにするためにも、自分の本心を探り、コミュニケーションスキルを磨いてみませんか?
 

よろしくお願いいたします!


日時:平成31年3月31日(日) 10:00~16:30 

 

参加費:8000円 (複数人でお申し込みの場合一人6000円となります。)


対象:PT・OT・STなどリハビリ従事者・医療福祉関係者など(学生も可)
参加人数:10人(定員になり次第締切)
場所:越谷市コミュニティセンター第2和室
JR武蔵野線南越谷駅、東武スカイツリーライン新越谷駅 (地下鉄日比谷線・半蔵門線直通)より徒歩3分



内容

□ 今日のコンセプト紹介

□他職種連携の場面で起こり得ること

□自分の抱えている問題の裏にある自分の想いに気づく

□NLPとは何か

□ NLPカウンセリングメソッドⅡ
自分の抱えている問題について7つの質問をしていくことで、本来の自分の想いを明らかにしていきます。

□ ニューロロジカルレベル
自分の今の置かれている状況について、環境、行動、能力、信念価値観、自己認識、スピリチュアルという6つの観点から見ていくことで、自分の本心や自分の目標を明確にします。

□今日のまとめ



「患者さんの話を深堀りして聞く事が出てきません。」

このような相談をいただく事があります。

患者さんと会話をしていて、

後で患者さんの話をもっと深く

聞いておけばよかった。。。

と反省することがあります。


例えば、患者さんと何らかの話をして、


それについて、先輩や他職種など、

他の人に、患者さんとこんな話をしました。

と申し送りをする時。

「○○はどうなっているのか?」

「○○については患者さんはどう考えているの?」

このように質問されて、

いやーそこまでは聞かなかった。。

と反省するような場面です。


こういう時、先輩から

「もっと患者さんの話を聞かないとダメだよ。」

と指導されたりするかもしれません。

私も、学生や新人の頃よくこのようなことを悩みました。

患者さんと話をしている時は、

なんだかその話を

わかったような気になるのですが、

あとあと振り返ってみると

あのことは一体何を言いたかったのだろうか?

どういう意味で話していたのだろうか?

そんな風に悩んでしまうのです。


ここで、紹介したいコミュニケーションスキルとして、

「メタモデル」の質問があります。

これは、相手の話をより深く

聞くための質問法です。

例えば、

ある患者さんが

「足が痛くて困っているんですよ。」

と話したします。

そんな時、

「どんな風に痛いのですか?」

「どんな風に困るのですか?」

「足のどこが痛いのですか?」


などなど、相手の話した言葉の曖昧な部分を

より深く聞くような質問法です。


メタモデルの質問には、いろいろなパターンがあり、

全部で12パターンあります。

詳しいことはここでは紹介しませんが、

こういった質問スキルを覚えると、

相手にいろいろな質問が思い浮かぶようになります。

メタモデルの質問を

ここで一つ紹介すると、

相手の話している「動詞」に注目する。

というやり方があります



「足が痛むんですよ。」

と患者さんが話せば、

「痛む」という動詞に注目して、

「どのように痛むのですか?」

と聞くのです。



また、「病院まで来るのが大変だったんですよ。」

と患者さんが話せば、

「来る」という動詞に注目して、

「どのようにして来られたのですか?」

と聞きます。

こんな感じで相手の話している

動詞に注目して、

「どのようにして、(動詞)したのですか?」

と聞くというやり方です。

こういう聞き方をすると、

相手に体験を膨らませて、

より詳細に聞くことができます。



ただし、これには注意が必要です。

あくまでも相手との関係性を大切にして、

相手に興味感心があることを

伝えつつやるということです。

そうしないと、相手は不快になったり、

責められているように感じてしまうことも

多々あります。

ですので、メタモデルの質問をする時は、

このようなことが踏まえつつ

質問をしてみると、

コミュニケーションを膨らみ

大変役に立ちます。


今日も読んでいただきありがとうございました。


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