「患者さんから言われたクレームが気になって、
気持ちを立て直せません。」
このような相談をいただく事があります。
リハビリや医療・介護の現場は、
いろいろな感情の渦巻くところです。
時によっては、様々な感情をぶつけられる
こともあります。
患者さんから激しい感情をぶつけられたり
クレームを言われたりしたことがあるセラピストの方もいらっしゃるのではないでしょうか?
その体験を前向きに反省し、
次回に活かせると良いのですが、
そのことがいつまでもひっかかってしまうことがあります。
「あの時の対応は良くなかったなー」
「あの時なんで怒らせちゃったのかなあ。。」
そんなことがいつまでも気になってしまうのです。
このような時セラピストとして、
どのように自分の心の状態をマネジメントして、
「いい状態」を自分の中に作っていけばいいのでしょうか?
過去の体験をどうしても思い出してしまう時
その体験の内容ではなく、
その体験の思い出し方に注目することで、
過去の体験について、
自分の中に起こるネガティヴな感覚を
軽くするというやり方があります。
例えば、私も以前、
ある利用者さんの家族にとても怒られたことがありました。
その家族とスタッフと同席するカンファレンスの場面で、
「あなたの顔は見たくもない。
あなたがいると話す気が失せるので、出て行ってください。」
と面と向かって言われました。
私は、返す言葉もなくすごすごと
そのカンファレンスの場を出て行ったのですが、
しばらくそのことを引きずっていました。
その時の事を思い出したくなくても、
思い出してしまい、
嫌な感覚を感じていました。
このような時、その嫌な体験の中身ではなく、
その体験の思い出し方に注目するやり方があります。
体験の中身ではなく、
その思い出し方を「サブモダリティ」
といいます。
人の記憶というのは
五感で脳に貯蔵されています。
サブモダリティの考え方では、
視覚、聴覚、体感覚(触覚、味覚、嗅覚を合わせたもの)と3つに分けて考えます。
視覚というのはイメージです。
その思い出されるイメージについて、
どんな絵が見えるのか?
ではなく、
どれくらいの大きさの絵が見えるのか?
位置はどの辺りに見えるのか?
白黒なのかカラーなのか?
そういったことを
よく観察していくのです。
嫌な記憶についてこのように
内容そのものではなく、
そのイメージの大きさや位置、カラーか白黒か、動画か静止画か?
などの記憶の要素に注目して思い出すようにすると、
段々その記憶について
自分が距離を置いて
思い出せるようになるのです。
聴覚についても同様です。
何を言われたか?
という音の内容ではなく、
音や声がどこから聞こえるか?
大きさはどうか?
速さはどうか?
ステレオかモノラルか?
そういった音や声の要素に注目して
思い出すようにするのです。
こんなやり方をすると、
嫌な体験があっても
気持ちを切り替えて、
自分のパフォーマンスを上げることができるのです。
今日の話は、少しわかりづらいところもあったかもしれませんので、
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