作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション -27ページ目

作業療法士杉長彬(すぎながあきら)のやる気を高めるコミュニケーション

現役の作業療法士が、リハビリ職のためのやる気を高めるNLPコミュニケーション術をお伝えいたします!NLPを用いたコミュニケーションセミナーを行っています!

「目標はあるのですが、どうやってそれをやっていけばいいのかわかりません。」


このような相談をいただくことがあります。

自分がどのような仕事をしたい。

そんな目標は持っていても、

どの目標に到達するまでに

どんな事をしていけばいいのかわからない。

何から手をつけていけばいいのかわからない。

そのような悩みを持つことって

あるものです。




「何から手をつけていけばいいのか?」

実は何から手をつけてもいいのだと思います。

何から手をつけ、それが

うまく行ったとしても

望むような結果が得られなかったとしても

どちらにしても、

学びになりますし、

目標に向かって一歩進んだことになると思います。

しかし、問題なのは

「何から手をつけていいかわからない」

と思い、何も行動できないことの方が

困ります。

何から手をつけていいのかわからないから

とりあえず何もしない。

そのようにしていると

だんだん最初に立てた目標も

ぼやけたものになりがちです。

なんでもいいからひとまずやってみよう!

そのような気持ちになるための

目標設定術の一つに

8フレームアウトカムがあります。

これは自分の目標について8つの観点から質問をして

自分の目標を明確にするものです。


8つの質問というのは、

下記のよううなものです。

1.あなたのゴールは何ですか?

2.ゴールが手に入ったらどのように分かりますか?

何が見え、何が聞こえ、どのような感じがするか、ゴールの証明となるものをあげてください。

3.ゴールはいつ、どこで、誰と創りますか?

4.ゴールを手に入れたらあなたの人間関係や周りの環境はどのように変化しますか?

5.ゴール達成のために、あなたが既に持っているリソースは?

6.現在成果を手に入れるのを止めているものは何ですか?

7.ゴールを手に入れることは、あなたにとってどのような意味がありますか?

8.まず何から始めますか?具体的な行動プランは?

こんな感じです。

私がこの8フレームアウトカムをやって気づくことは


特にこの2番目の質問でモチベーションが高まるということです。

私は「セミナー講師として全国行脚できるくらい人気講師になりたい」

という目標を持っているのですが、

2番目の質問を自分にしたり、

人からしてもらう事で、

本当にこうなったら楽しそうだ!

とワクワクした気持ちになります。

そしてそのワクワクした気持ちが、

まずひとまず、

今日はメルマガ書こう!

とか

地元でセミナーしよう!

とか

自分の中のちょっとした行動に

結びついています。

ですので、まず目標のことについて、

自分がワクワクする気持ちになるまで

まずは考えたり、妄想する。

というか、

そういうことが大切です。


妄想っていうと、ちょっと変ですが

妄想っていうくらい、

「こうなったらいいな〜」

っていうことをワクワクするくらい

考え抜きます。


こうやって話してみると、

「案外そう言われると

自分が目標としていたことは、

実はそんなに、ワクワクしないかも、、、」

そんな風に話される方もいます。


人から期待されること

組織から期待されること

そんなことに応えようとして、

目標を掲げている。

そういう方も結構いるものです。


そんな風に目標を掲げていると、

なかなかワクワク感はありません。


目標はワクワクするもので設定できると、

次の行動もはっきりしやすいんじゃないかと思います。

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「患者さんが何を考えているのかわかません。

表出の少ない患者さんで、今どんな事を考えているのか?

リハビリについてどんな事を思っているのか?

どんなニーズがあるのか?

引き出したいと思っていますが

うまく引き出すコツはありますか?」


このような相談をいただくことがあります。

このような表出の少ない患者さんと接する時に

声かけの方法を工夫するより、

まず相手の状態を想像してみる。

そういったやり方が有効な場合があります。

その方法として、

「ポジションチェンジ」というやり方があります。




「ポジションチェンジ」というのは、

文字通り、

位置(ポジション)を

変える(チェンジ)

という事です。



いつも自分の立場に立って、

相手のことをみていると、

相手のことが理解できない時があります。


相手の立場に立って、自分の事を

見てみる、考えてみると

新しい発見があるということです。




多く使われる方法としては、

椅子を二つ用意し、

その二つを対面させるように置きます。

そして、片方に自分が座り、

片方に相手が座っている事を

想定して、

椅子を座り変えて、

ワークを進め、

そこで気づきを話していく

という方法です。



NLPという心理学のワークショップでは、

よくこのような方法が行われます。



しかし、このような方法を使わなくても、

日常的にポジションチェンジを使って、

相手から見た自分を想像する方法もあります。


それは、

対象としている患者さんが

いつもよくいる場所や座っている席、

そこに自分も居てみる。

座ってみる。

そして、そこから自分がいるところを

想像するという方法です。




この時のポイントは

患者さんになりきって

みるということ。



それと自分の五感をフルに使って

自分が患者さんになったとしたら、

自分がどのように見えるか?

自分はどんな声で話すのか?

患者さんになりきってみると

どんな感覚がするのだろうか?



想像するということです。




想像してみると

ただ頭を使って考えている時とは

別の神経を刺激されて

思いもよらないことが

考えついたり、

思い浮かんだりすることがあります。



もう一つは、実際に自分の身体を動かしながら

なりきってみるということです。

実際に身体を動かして、

患者さんがいつもいるところに

座ってみます。

そこから自分を想像するということです。




このようなことをやっみて、

自分はどのように見えるか想像すると、、、

もしかすると、

怖そうに見えて話かけられないのかもしれませんし、


自信なさそうに見えて、話す気になれないのかもしれません。


まあいろいろなことが

思いつくとは思うのですが、

これも実際に身体を動かしながら

やってみると新しい発見があります。


このポジションチェンジのワークで

私も以前とても大きな

気づきを得たことがありました。


とても苦手としている先輩がいたのですが、

その先輩から自分がどう見えているのだろう?


と想像して先輩の席に座ってみたことがあるのです。

そのようにしてみると、

自分がとても、小さく見えたというか

縮こまって見えた

そんな感覚を感じて

自分が苦手だと思っているほど

相手は自分のこと苦手だと思っていないのだな。

と気づいたことがあります。


ちょっとした気づきかもしれませんが、

このように実際に感覚を通した

気づきが得られると

頭で理解するものを超えた

納得が得られるものです。

そして、このような気づきがあると

実際の行動に変化が出てきます。



このような「ポジションチェンジ」

というやり方がありますので、

参考にしてみてくれれば嬉しなと

思います。



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「苦手な人(患者さんや上司)の前だと落ち着いて話ができません。」



このような相談をいただくことがあります。

人前で話をする時など、


自分の中に落ち着きを作り出す方法として、

「COACHステート」というものがあります。

COACHというのは、

下記の言葉の頭文字をとったものです。

Centered センタリング

Open オープン

Aware 気づき

Connectedつながり

Holding 包み込む

一つずつ説明しますと、

centeredまず自分の中の中心を感じ、


Open自分の心と体を開くような状態を作ります。

その上で、

aware周囲の環境で起こることや

自分の中に起こることあれこれに気づきが起こる感覚を感じます。

そして、

connectedつながりを感じ、

holding 自分の中に起こる感情を包みこむ。

そのような感覚を感じるのです。

これだけ読むと

なんのこっちゃ?

という感じかもしれませんが、

この5つの感覚を感じれるように

目を閉じたり、

体をリラックスさせた状態を作ったりすることで、

この感覚を意識するというやり方があります。



苦手な人と話をする時

大切なことは、

何を話すか?

その内容以上に

自分がどんな状態で話をするのか?

それが大切です。

いかに話す内容があったとしても、

とっさに自分が

焦ったり、

ドギマギしたり、

頭が真っ白になってしまっては、

言いたいことも言えなかったり、

相手の質問に適切に

答えられなくなったりします。


だからこそ、自分の状態を良い状態に

すること大切なのです。



ここで紹介した、COACHステートというのは

自分を良い状態にするための一つの方法です。


COACHの頭文字に従って、

自分の状態を意識して

整えていく。


そんなやり方です。

私は、臨床でこのCOACHステートを

よく使います。

大事な会議の前や、

苦手な人とのコミュニケーションの時。

また、言いづらい事を人に言わねばならない時など。

そうしています。

何度かやってみていつも思うのは、

話す内容も大切だけど、

それ以上に自分の状態がどうなのか?

それが大切だなということです。


COACHステートの反対で、

良いパフォーマンスが出せない状態を

CRASHステートとよびます。

これは

Conteraction 縮小

Reaction 反応

Analysis Paralysis 分析と麻痺

Separation 分離

Hurt and Hatred 傷と憎しみ

の頭文字です。

Conteraction 縮小というのは、

自分がなんだか縮こまっているような状態。

Reaction 反応

というのは、ちっちゃなこととか何でもかんでも反応してしまうような
ビクビクしたような状態

Analysis Paralysis 分析と麻痺
は頭で考えてしまい、感じることなく麻痺するような感覚。


Separation 分離というのは、心の身体が分離してちぐはぐになってしまうような感覚


Hurt and Hatred 傷と憎しみというのは、傷ついてたり、憎しみの感情があったり、そんな感覚です。

こういう状態にいると、

良いパフォーマンスを発揮できません。

まずは、苦手な人を前にした時、

自分がCRASHの状態にいることに

気づくことが大切で、

それに気づいたらすぐに

自分の中にCOACHステートを作り出せるように

意識しています。



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