前回まで3回にわたり、
リハに消極的な患者さんとの関わり方というシリーズで
4回にわたり書いています。
さて、今回はこのテーマ最後の回です。
「リハビリに拒否的な患者さんとの関わりで、成果が出ないことに焦ってしまいます。」
こういったことについて書いていきたいと思います。
近年の医療やリハビリは明確な成果が求められるようになってきています。
そして、明確な成果が出せないと診療報酬が変わるような改訂をするように、
国の方針も変わってきており、現場のセラピストもそれに答えて行かなければならなくなっているかと思います。
そんな状況の中で、
なかなか成果が出なくてセラピストの方が焦ってしまう。
そういうことが起こりえます。
それについては、どうしたらいいのでしょうか?
私は、自分のセラピストとしての工夫の問題と、患者さん個人の問題とを
これを整理することで、
この焦りの感覚が弱まると考えています。
患者さんが意欲的になれないのは、
確かにセラピスト自身の誘い方や声かけ、リハビリの導入の仕方に工夫が必要なところもあると思いますが、
患者さん個人の問題として、うつ傾向があったりと、やる気が出ない問題があるわけです。
ですので、どこまでは自分の工夫できる部分か?
そして、どこからは患者さんに解決してもらう問題か
そこを自分の中で区別しておくことが大切かと思うのです。
消極的な患者さんについては、自分が考えられる範囲でやれることは全部やれたであろうか?
と考え、それでもうまく意欲が上がってこないのであれば、
あとは「待つ」という姿勢も大切かと思います。
こちらに焦りがあるとどうして相手に伝わります。
焦らず相手のペースを待つには、
自分はやれることを全部やって、あとは余裕を持って待てる。
そういう気持ちのあり方が大切なのではなかろかと
考えます。
いずれにしても、患者さんの意欲が上がってこないことで、
焦ったり、
セラピスト自身が自分のことを責めたりしては、
患者さんにとってもセラピスト自身にとってもあまり、
いい結果が得られないと思います。
やれることはやってみたので、あとはじっくり相手のペースを待ってみよう
そういう余裕を持ちたいものだなと思います。
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平成31年3月31日(日)
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前々回、前回と、
リハに消極的な患者さんとの関わり方というシリーズで
4回にわたり書いています。
さて、今回は、
「リハビリに拒否的な患者さんとどう過ごしていいのかわかりません。」
こういったテーマについて書いていきます。
リハビリに拒否的な患者さんとリハビリをしている時、
時間が立つのが長く感じることがあります。
必要なリハビリを進めても、
取り組んでくれなかったり、
かといって、
理由を聞こうと話をしても、あまり話をしてくれない場合、
セラピストは、その患者さんと同じ時間を過ごすことが、
苦しく感じらることもあります。
このような患者さんは、
本来なら、1対1の関わりにこだわるより、
集団での活動や、他患者さんも交えた関わりの中で、
変化が出てきたりすることも多いものです。
例えば、集団で他の患者さんがやっているゲームやレクレーションを、
外から見ている時に声をかけると、
会話が弾んだり、活動に参加したりという場面が
見られることもあります。
また、セラピストが1対1で話しかけるより、
生活の中で、他患者さんから話しかけたりすると、応じている様子が見られたり、
介護士や看護師さんが何気ない話をすると応じていたりと、
そういう場面が見られることもあるものです。
ですので、1対1の関わりにこだわるよりも、
このような集団の中で関わりや生活の中での関わりから、
患者さんが、やってくれそうなものを見つける事ができるのではないでしょうか?
しかし、そうは言っても、施設の都合上、
診療報酬や介護報酬の都合上、
必ず1対1での関わりをしないと、
いけない事も現場ではよくあります。
我々セラピストにとっては、
患者さんとセラピストが20分なり40分なりを
二人で時間と場所を共にするというのは、
あまり不思議な関係性ではないかもしれませんが、
一般的に考えると、家族でも友達でもない人と20分なり40分なりを、
同じ時間と場所を共有することを強いられる関係性というのは、
実はかなり特殊な関係性と考える事もできます。
そして、その関係性も
患者さんは「よくなりたい」
セラピストは「よくしたい」
そのような共通の目標を持てる時に、
この特殊な関係性は必然性が出て来るのですが、
このような共通の目標を持てない時、
20分なり40分なり同じ時間と場所を患者さんとセラピストが
共有しなくてはならないというのは、
かなり不自然で強いられた関係性と考えることができます。
ですので、このような方に対して、
1対1である一定時間リハビリとして関わる場合、
まずはどのように、この強いられている関係を
いかに自然で、お互いリラックスして過ごすことができるか?
まずそのような視点で考えてみると良いのではないしょうか?
二人で何をしていたら、
時間を共有できるか?
時間を共有するためのことを考えます。
ROMやマッサージ、散歩、風船バレーなどそういったものが多い気がしますが、
とにかく自分も患者さんも
まずはある一定時間リラックスして過ごせる
そう言った活動を探します。
とにかく二人で同じ時間と場所を過ごすことが心地いい。
そのような活動です。
あとは、とにかく相手を誉めることを意識します。
相手にリハビリについてのモチベーションが十分にない時は、
とにかく誉めることです。
服装でも髪型でも、
年齢でもなんでも誉めるようにしています。
とにかく自分と過ごすことが心地よいと思ってもらうことが
重要です。
相手も自分もお互い時間と場所を共有することが
心地良い。
そんなコミュニケーションを意識しています。
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リハに消極的な患者さんとの関わり方というシリーズで
4回にわたり書いています。
さて、今回は、
「リハビリに拒否的な患者さんとどう過ごしていいのかわかりません。」
こういったテーマについて書いていきます。
リハビリに拒否的な患者さんとリハビリをしている時、
時間が立つのが長く感じることがあります。
必要なリハビリを進めても、
取り組んでくれなかったり、
かといって、
理由を聞こうと話をしても、あまり話をしてくれない場合、
セラピストは、その患者さんと同じ時間を過ごすことが、
苦しく感じらることもあります。
このような患者さんは、
本来なら、1対1の関わりにこだわるより、
集団での活動や、他患者さんも交えた関わりの中で、
変化が出てきたりすることも多いものです。
例えば、集団で他の患者さんがやっているゲームやレクレーションを、
外から見ている時に声をかけると、
会話が弾んだり、活動に参加したりという場面が
見られることもあります。
また、セラピストが1対1で話しかけるより、
生活の中で、他患者さんから話しかけたりすると、応じている様子が見られたり、
介護士や看護師さんが何気ない話をすると応じていたりと、
そういう場面が見られることもあるものです。
ですので、1対1の関わりにこだわるよりも、
このような集団の中で関わりや生活の中での関わりから、
患者さんが、やってくれそうなものを見つける事ができるのではないでしょうか?
しかし、そうは言っても、施設の都合上、
診療報酬や介護報酬の都合上、
必ず1対1での関わりをしないと、
いけない事も現場ではよくあります。
我々セラピストにとっては、
患者さんとセラピストが20分なり40分なりを
二人で時間と場所を共にするというのは、
あまり不思議な関係性ではないかもしれませんが、
一般的に考えると、家族でも友達でもない人と20分なり40分なりを、
同じ時間と場所を共有することを強いられる関係性というのは、
実はかなり特殊な関係性と考える事もできます。
そして、その関係性も
患者さんは「よくなりたい」
セラピストは「よくしたい」
そのような共通の目標を持てる時に、
この特殊な関係性は必然性が出て来るのですが、
このような共通の目標を持てない時、
20分なり40分なり同じ時間と場所を患者さんとセラピストが
共有しなくてはならないというのは、
かなり不自然で強いられた関係性と考えることができます。
ですので、このような方に対して、
1対1である一定時間リハビリとして関わる場合、
まずはどのように、この強いられている関係を
いかに自然で、お互いリラックスして過ごすことができるか?
まずそのような視点で考えてみると良いのではないしょうか?
二人で何をしていたら、
時間を共有できるか?
時間を共有するためのことを考えます。
ROMやマッサージ、散歩、風船バレーなどそういったものが多い気がしますが、
とにかく自分も患者さんも
まずはある一定時間リラックスして過ごせる
そう言った活動を探します。
とにかく二人で同じ時間と場所を過ごすことが心地いい。
そのような活動です。
あとは、とにかく相手を誉めることを意識します。
相手にリハビリについてのモチベーションが十分にない時は、
とにかく誉めることです。
服装でも髪型でも、
年齢でもなんでも誉めるようにしています。
とにかく自分と過ごすことが心地よいと思ってもらうことが
重要です。
相手も自分もお互い時間と場所を共有することが
心地良い。
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自分の想いを探るワークショップ
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前回から、
リハに消極的な患者さんとの関わり方というシリーズで
4回にわたり書いています。
さて、今回は、
「リハビリに取り組まない患者さんに対して、つい自分もイラッとしてしまうことがあります。」
こういったテーマについて書いていきます。
患者さんに対して、このよう感情を持つことを、
よく「患者さんに陰性感情を持つ」
と表現する事があります。
陰性感情を持ってしまった時
陰性感情を持ったことを否定したり、
隠そうとするのではなく、
まず、感じてしまった
自分を受け入れるようにしています。
陰性感情を持ってしまうというのは、
患者さんに対して「本当はこうあってほしい」
そのような思いがあるからこそ、
そうならない時にイラっとする。
こんな風な流れで、
陰性感情を感じるのです。
陰性感情を感じることは
期待の裏返しだと捉えるのです。
これは学生指導や後輩指導でも一緒だと思います。
学生や後輩が上手く育たず
つい怒ってしまったり、
イライラしたり、
そのような陰性感情を感じる時
それは、学生や後輩に対する
「こうあってほしい」という期待
それが上手くいかない時に
陰性感情を持つのです。
ですので、まず陰性感情を持ってしまった自分を
まずは認めて
その上で本当は相手にこうあってほしい。
本当はこうなっていてほしい。
と考えます。
自分が本当は何を望んでいるのか?
それを考えてみるのです。
「本当は○○して欲しかったけど、、、
本当は○○という結果を望んでいたけど、、、
患者さんが消極的でリハビリに取り組んでくれないので、
イラっとした。」
こんな風に本当に望んでいたことと、
今の現状とのギャップがどうあるのか
これについて考えてみます。
そして、これについて考えてみるだけで、
相手に感じていた陰性感情が治まる事が多いのです。
なぜなら、案外、この本当は「こうあってほしい」という
この思いというのは、
無意識に潜んでいて、自分でも気づかない場合もよくあるからです。
相手に期待していること
が表面化する前に
イラッとする。
このような陰性感情が先に出てくる。
こういうことって多いです。
ですので、陰性感情が出てきた時は、
まず本当は自分は相手に何を望んでいたのか?
これについて考えてみるようにしています。
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さて、今回は、
「リハビリに取り組まない患者さんに対して、つい自分もイラッとしてしまうことがあります。」
こういったテーマについて書いていきます。
患者さんに対して、このよう感情を持つことを、
よく「患者さんに陰性感情を持つ」
と表現する事があります。
陰性感情を持ってしまった時
陰性感情を持ったことを否定したり、
隠そうとするのではなく、
まず、感じてしまった
自分を受け入れるようにしています。
陰性感情を持ってしまうというのは、
患者さんに対して「本当はこうあってほしい」
そのような思いがあるからこそ、
そうならない時にイラっとする。
こんな風な流れで、
陰性感情を感じるのです。
陰性感情を感じることは
期待の裏返しだと捉えるのです。
これは学生指導や後輩指導でも一緒だと思います。
学生や後輩が上手く育たず
つい怒ってしまったり、
イライラしたり、
そのような陰性感情を感じる時
それは、学生や後輩に対する
「こうあってほしい」という期待
それが上手くいかない時に
陰性感情を持つのです。
ですので、まず陰性感情を持ってしまった自分を
まずは認めて
その上で本当は相手にこうあってほしい。
本当はこうなっていてほしい。
と考えます。
自分が本当は何を望んでいるのか?
それを考えてみるのです。
「本当は○○して欲しかったけど、、、
本当は○○という結果を望んでいたけど、、、
患者さんが消極的でリハビリに取り組んでくれないので、
イラっとした。」
こんな風に本当に望んでいたことと、
今の現状とのギャップがどうあるのか
これについて考えてみます。
そして、これについて考えてみるだけで、
相手に感じていた陰性感情が治まる事が多いのです。
なぜなら、案外、この本当は「こうあってほしい」という
この思いというのは、
無意識に潜んでいて、自分でも気づかない場合もよくあるからです。
相手に期待していること
が表面化する前に
イラッとする。
このような陰性感情が先に出てくる。
こういうことって多いです。
ですので、陰性感情が出てきた時は、
まず本当は自分は相手に何を望んでいたのか?
これについて考えてみるようにしています。
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