メルマガをご覧のみなさまこんにちは。
IRAコミュニケーション講師の杉長です
今日は、「失敗」を「学び」に切り替える考え方のコツについてお話しします。
今日は私の個人的な体験のお話しです。
私は、作業療法の学生だった頃、できの悪い学生でして、
臨床実習で不合格になってしまい、留年してしまった事があります。
今となっては苦い思い出です。
しかもその実習地というのが、
私の学校の実習地の中では、比較的楽な実習地として有名な所で、
あそこにいけば、大抵みんな合格できるといった所だったのです。
しかし、私は非常に出来が悪く、
評価もできず、
バイザーの先生とうまくコミュニケーションが取れず、
患者さんともうまくコミュニケーションが取れず、
散々な思いでした。
非常につらい思いをして、苦労しました。
頑張って2ヶ月実習地に通ったものの、
最終的には不合格、留年する事になってしまいました。
さて、実習に不合格し留年してしまった私なのですが、
その時、次の実習に向けて、どんな事を考えていたでしょう?
例えば、「何故失敗したのか原因を探る?」
もしくは、「次はどうやったらうまくいくのか解決策を探る?」
まあこういった事は、考えるべき事として、容易に上がってくると思います。
しかし、私がこの時、これにプラスして考えていた事があります。
それは、
「これから3~5年後、もし、私が作業療法士になって、
さらにバイザーとなって逆に学生さんを教える立場となったとしたら、
この留年の体験をどのように学生さんに伝えるだろうか?」
っていう事です。
私が考えていた事は、次の実習をどうするか?という視点よりさらに未来を見ていました。
実習を乗り越えて、作業療法士になって、さらにバイザーにもなった時には、この失敗をどのように活かしていこうか??
って考えていたのです。
このように考える事は自分のモチベーションを高める上でかなり有益でした。
なぜなら、このように考える事は、
まず実習に合格するという事が前提になっているからです。
合格する事は当たり前で、そこからさらに、
この失敗を未来でどう活かすかという事に意識を持っていく事で、
自分の意識がかなりポジティブになります。
正直な話、留年した時はかなり気持ち的にも滅入っており、
自分は作業療法士に向いていないんじゃないかというような否定的な観念も頭によぎる事もありました。
ましてや、誰もが楽な実習地だというところで、留年したのですから、かなりの屈辱感も感じていました。
しかし、このように明るい未来を見る考え方をする事で、
物事をポジティブに建設的に考える事ができ、次の年は無事、実習を合格する事ができました☆
この考え方は非常にお勧めです。
後から勉強して知った事ですが、
精神科医のビクトールフランクルという人がいます。
「ロゴセラピー」という考えを提唱し、「夜と霧」などの本を書いた人です。
この方は第二次世界大戦中にユダヤ人という事でナチスに収容所に入れられてしまいます。
収容所の過酷な環境の中で彼はどのようにしてその環境を乗り切ったか?
それは、自分が釈放されたらこの収容所のつらい体験を多く人に講演会で語る姿をいつも想像していそうです。
収容所の体験を語り、そして自分の理論の肉付けにして、講演会で語り人々から称賛を得る。
そんな未来を常に想像していたそうです。
辛い体験の際に、その体験を未来にどう活かすか?という事を考えて、辛い体験を乗り切ったという事です。
これは自分のやった事に近いかも!?って思いました。
まぁ、作業療法士の臨床実習に落ちて留年するという事と、ナチスの収容所で生活する事では、辛さのレベルは全然違うと思いますが、
意識の持ち方としてはずいぶん似ているものがあるなと思います。
みなさんもなにか辛い事や困難にぶち当たったらこう考えてみてください。
きっとそこから何か光が見えてくると思います。
IRA研究会 コミュニケーション講師 杉長 彬
ブログ http://ameblo.jp/nlp-ot/