「悲哀」_感情の波数スペクトル

(その34)

 

 

 「意識の科学としての名言と名言対」で述べてきていますように、言葉は人間の意識(アクシオン場)の波動関数の測定値とみることができます。言葉はエゴの発育とともに現れますが、E. H. Walkerらの実験結果を踏まえ「磁流理論」ではエゴは脳の扁桃体でのアンダーソン局在だと見ています。そこで言葉も波動関数が「測定」によって収縮したものと見なせます。(1)(2)

 感情も同様で、感情の中枢でもある脳の扁桃体がカオスになると真の霊能力・サイ能力が一切発揮できなくなることをお伝えしてきていますが、その感情、実は一昨年(2022年)ノーベル物理学賞の「量子エンタングルメント」しているすごく精密な存在であることが判明しました。「喜」「怒」「哀」「楽」は測定(観測)によって波動関数が収縮した幻であり、実在は量子エンタングルメントしている「喜怒哀楽」だったのです。だから「苦」を測定(観測)したので「楽」があり「楽」を測定(観測)したので「苦」ということになるということです。心理学でいう「幸せ」は実はネガティブ感情で「うつ」を測定したので出てくる幻でした。そして測定(観測)しないでエンタングルメントのままでいるとその「幸せ」を凌ぐ「愉しさ」と真の霊能力・サイ能力が最大出力で発揮されるという機構があることも判明しています。(3)

 その感情がどんな波数スペクトルとして測定(観測)した結果なのかを、小説家や作家の感情表現用語とそういう表現をしているその小説家や作家の波数から求めてみました。その小説家・作家が測定(観測)しない感情は表現されませんので、小説家・作家の波数によってどういう感情表現をするかには実は偏りがあるわけです。

 ある感情の波数スペクトルが判明すればそれと足して99・・・となる感情の片割れあるいは組にすぎないと認識できますので、真の霊能発揮の境地、悟りの境地に役立ちます。

 感情の波数スペクトル第34回目は「悲哀」です。

悲哀」の感情表現例:


「退屈入道の五沙彌にも遠い悲哀があると見える。」
(『贋作吾輩は猫である』内田百閒 1889年5月29日生まれ、波数8+5+2→

 

「住み馴れた家を去る時はさすがに悲哀であった。」
(『雨潚潚』永井荷風 1879年12月3日、波数7+3+3→

 

悲哀は精神をすっぽり包んでいたが」
(『出発は遂に訪れず』島尾敏雄 1917年4月18日生まれ、波数9++9→

 

悲哀に満ちた胸を抱いて」
(『山の手の子』水上瀧太郎 1887年12月6日生まれ、波数+3+

 

・・・

 これらから集計すると波数分布は下図のようになります。


悲哀」の波数スペクトル

 悲哀」という感情は、波数6や波数4を強くもつ人が測定(観測)しやすい感情だということがわかります(χ2乗検定、p 値<0.01)。

 

 脳科学的には、うつ症状の中に悲哀に襲われるものがありますが、とくにそれによる不眠に波数6の神経伝達物質であるオレキシンの作用が言われています。

 うつ病になる前にセロトニン神経系が働いてsadness(「悲哀」)が起こることが言われています。セロトニンは波数4の神経伝達物質です。妊産婦の産後うつでもセロトニン神経系が働く「悲哀」(grief, sorrow)が言われています。

 

 この辺り、「「悲しさ」_感情の波数スペクトル(その11)」と比較すると興味深いです。

 

 波数とホルモン(神経伝達物質)の関係については「ドーパミンな人びと-明石家さんまはドーパミンだった」もご覧ください。


文献
(1)佐佐木康二 「波動関数を収縮させない生き方」 東北日本サイ科学会 2011.8
(2)佐佐木康二 「意識の科学としての名言と名言対」 東北日本サイ科学会 2013.4
(3)佐佐木康二 「感情は量子エンタングルメントだった!」 東北日本サイ科学会 2023.4 

(4)中村明編 「感情表現辞典」 東京堂出版 2003

(5)佐佐木康二 「波数系列が示す悟りへの道」 スターピープル・オブ・アース 2005 Autumn Vol.16 p12- (ナチュラルスピリット)

 

 

◎「居場所をパワースポットに変える装置」には感情を元のエンタングルメント状態(=愉しく真の霊能力・サイ能力が最大出力で発揮される状態)に戻す効果もあります:

 

 

 

 

 

◎生年月日から求める波数の出し方はこちら:

 

 生年月日は本来の性格を表している - 波数による性格診断

 

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