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酸素について

酸素はどんな役割をしているの?


●酸素がないと体内でエネルギーが作れない

酸素は「細胞のエネルギー」を生み出します。
身体に取り入れた食物を熱エネルギーに変える際に、酸素がそれを助ける働きをしています。
一日の摂取カロリー2000kcalをエネルギーに変えるのに500リットルの酸素を消費するそうです。酸素は細胞のエネルギーを生み出すために必要なものなんですね。

<酸素が細胞のエネルギーを生み出す流れ>

空気を吸って肺で酸素を摂りこむ
  ↓
酸素は肺を覆っている血管を流れる赤血球にくっつく
  ↓
赤血球にくっついた酸素は血流に乗り全身の細胞へと運ばれる
  ↓
酸素は細胞の中でエネルギーを生み出し、活発に働くようスイッチを入れる
  ↓
筋肉や内臓、脳などの働きが高まったり、活力が出てくる



●酸素は代謝に不可欠なもの

「代謝」は食物から取り入れた栄養を体内で使える形にするなどの生体活動です。
酸素が十分にあることによって代謝はより活発にスムーズに行わます。
酸素は代謝に不可欠なものなのです。

酸素が足りないとどうなるの?


●酸素濃度が下がると起こる症状

酸素濃度により次のような症状が出ます。

<酸素濃度と症状>

酸素濃度 20% 手足のしびれが出る人もあらわれる
19% 息苦しくなる 動悸 息切れ めまい
18% 安全の限界 思考能力の低下 計算能力の低下 高山病の症状
酸素マスクが必要


慢性酸素不足だとどうなるの?


●集中力がない、物忘れがおおい

脳は酸素消費量全体の20~25%を消費していると言われています。
脳の細胞が酸素不足で慢性疲労していると記憶力や集中力にも影響が出てくるので物忘れが多くなったり集中力がなくなったりします。
また脳の酸欠は痴呆の原因にもなると言われています。

●視力が悪くなる

眼の筋肉細胞が酸素不足だとピント調節などに影響しモノが見えにくくなります。

●脂肪が減りにくくやせにくい

酸素が足りないと脂肪分解酵素などの働きが悪くなるため脂肪が減りにくく、ダイエットなどをしてもやせにくい身体になります。

●老化・病気の原因に

人間の身体には60兆個の細胞があり、それらが酸素を必要としています。
酸素不足は細胞一つ一つに影響するので老化、病気の原因にもなりかねません。


どうしたら酸素不足を解消できるの?

生活習慣の改善

酸素不足を解消するために日常生活の中では次のようなことに注意しましょう。

●散歩などの運動で心肺機能を高める

●食事に気をつける(ヘモグロビンがつくられるように)

●部屋の換気をこまめに行う

●空気の悪いところに長時間いない

など


酸素を補給する


日常生活の中で普通に呼吸して酸素を取り入れることのほかに、最近では携帯用酸素ボンベなどの手段で「酸素を補給する」という方法が出てきています。

●携帯用酸素ボンベ

●酸素発生器(酸素バーなどで利用できる 家庭用のものもある)

●タブレット(飲むサプリメント状のもの)

●高気圧エアー・カプセル(気圧をあげたカプセルに横たわる。ベッカムカプセルで有名になった)
など

酸素について

現代人には酸素が足りないの?


●地球環境・体内環境的に酸素不足になりやすい

<地球環境>

酸素濃度 100年前は24%→現代20.9%
機密性の高い家屋 など

大気の酸素濃度は、100年前は24%だったものが→現在では20.9%にまでなっているそうです。原因としては大気汚染や海洋汚染、森林伐採などではないかと考えられています。
住居の環境としても機密性の高い家屋が多くなったため、まめに換気を行わないと屋内が酸素不足になりやすい状態になっています。

<体内環境>

・心肺機能の低下
・コレステロールなど血管の汚れ
・運動不足
・喫煙や飲酒
・合成着色料・保存料など食品添加物の解毒負荷の増大
・食事や生活の乱れ、不摂生
・過度のストレス
・加齢による心肺機能の衰え

現代の便利な生活では人間はあまり歩いたり動いたりしなくても生きていくことができるので、運動不足になりがちです。
人間や動物は歩いたり動いたりすることによって体の機能を保てるようになっています。運動不足になれば心肺機能が低下し酸素を取り込めなくなりますし、血行も悪くなり酸素や栄養の供給がされにくくなります。
食事や生活の乱れや、複雑化した現代社会のストレスなども、体内環境に影響して酸素不足を招きやすい状態になっています。


●身近な場所の酸素濃度は?

(酸素濃度)
家の外 街中や森林など 21.0%
満員電車 20.2%
車中 19.2%
カラオケ 18.5%
家の中(3LDK一般家屋)
換気ができている 21.0%
窓を閉め冷暖房をつけて10分後 20.3%
その部屋で3人が1時間過ごすと 18.0%
キッチンで換気扇を止めてガスコンロ3個使用 18.0%
コンロの真上 12.0%

(解決クスリになるテレビより)

日本高気圧環境医学会安全基準(2004年)

救急的適応(第4節 第56条)

1. 急性一酸化炭素中毒及び間歇型一酸化炭素中毒並びにこれに準ずる中毒症
2. 重症感染症(ガス壊疽等)
3. 急性脳浮腫(重症頭部外傷,開頭術後若しくは急性脳血管障害を原因とし,他覚的に脳浮腫を認めたもの)
4. 急性脊髄障害(重症脊椎外傷,脊椎又は脊髄術後若しくは急性脊髄血管障害を原因とし,他覚的にも急性脊髄性麻痺を認めたもの)
5. 急性動脈・静脈血行障害
6. 急性心筋梗塞
7. 重症外傷性挫滅創,コンパートメント症候群,重症外傷性循環障害
8. 重症空気塞栓症
9. 腸閉塞(急性麻痺性及び癒着性腸閉塞)  
10. 重症熱傷および重症凍傷(Burn Index 15以上の熱傷並びにこれに準ずる凍傷)
11. 網膜動脈閉塞症( 網膜中心動脈及びその分枝閉塞を確認したもの)
12. 重症の低酸素性脳機能障害
13. 突発性難聴
14. 顔面神経麻痺
15. 減圧症


非救急的適応(第4節 第57条)


1. 遷延性一酸化炭素中毒
2. 難治性潰瘍並びに浮腫を伴う末梢循環障害
3. 皮膚移植後の虚血皮弁
4. 慢性難治性骨髄炎
5. 放射線(障害)性潰瘍
6. 重症頭部外傷又は開頭術若しくは脊椎・脊髄手術後あるいは脳血管障害後の運動麻痺及び知覚麻痺
7. 難治性脊髄・神経疾患
8. 放射線治療又は抗癌剤治療と併用される悪性腫瘍
9. 熱傷及び凍傷
注釈: 下線の疾患名は従来からHBOの適応とされ,今後も残されるべき名称と考えられる。