ニッポンバラタナゴ、セボシタビラ、ヤリタナゴの飼育を通してタナゴの飼い方をまとめました。

過去の記事を引っ張り出してまとめたので、詳細は過去記事へ♪

 

【タナゴとは】

コイ科の魚で、沖縄と北海道を除くほぼ日本全国に生息。

日本には18種類の在来種がおり、そのほとんどが絶滅危惧種となっている。

天然記念物や採集禁止種もいる。

セボシタビラは飼育しても良さそう?【国内希少野生動植物種】

 

特徴は繁殖期(だいたい春、種類によっては秋)に非常に綺麗な婚姻色を表すこと。

また繁殖も特殊で、大型の淡水二枚貝に産卵管と呼ばれる管を差し込み産卵する。

泳げるようになるまで貝の中で過ごし、泳げるようになったら出てくる。

【動画あり】セボシタビラも産卵を確認しました!!

 

産卵管の伸びたメス

 

 

 

【入手方法】

入手方法は、

・釣り

・購入

が主な入手方法。

生息地が局地的かつ数も少ないので、ブリード品の購入がおススメ。

ただし、ホームセンターレベルの店だと買わない方が吉かと。

ちゃんと詳しい店員さんがいる店で買いましょう。それか通販。

ペットショップのタナゴの扱い

ペットショップのタナゴの扱い2

 

 

【飼育環境】

日本在来種なのである程度雑な管理でOK。

水質悪化に弱いとよく書かれているが、特別弱いという事はない。

水温は極端な高水温に気を付け、35℃程度までは大丈夫。

ただし、東北地方の種類は検証していないので不明。

自然っぽくレイアウトするのがカッコよく見えて健康にも良いです。

水替え不要なうちの玄関水槽

 

 

【タナゴの性格】

タナゴはよく飼育されるメダカ・金魚・ドジョウに比較にならない程憶病な性格をしている。

あまり広い水槽に入れてもすみっこで固まるだけなので、適度に隠れ家を入れること。

または、それなりの個体数を入れてあげると元気に泳ぎ出します。

タナゴのメンタル

 

 

【タナゴのエサ】

基本的には普通に売っている川魚のエサをあげれば問題なしです。

ただ、細い種類(タビラ類・ヤリタナゴ等)は、植物を多く含んだ専用エサが良いです。

専用エサはこれです。

 

タナゴのエサは何をあげたら良い?

 

 

【タナゴの魅力】

一番はその鑑賞性の高さでしょう。

四季がある日本ならではの、1年を通して変化する色彩がたまらんです。

日々色が変化していくので、飽きる事がないですよ。

タナゴの人気

セボシタビラの真骨頂

今日もニッポンバラタナゴは赤かった

 

 

 

【繁殖方法】

タナゴの繁殖は主に2種類あり、

・二枚貝を入れて産卵

・人工的に産卵

があります。

僕は前者しかまだ経験していないですが、繁殖は比較的簡単です。

ただし、二枚貝を元気な状態でキープするのが一番難しいので注意が必要です。

【動画アップ!】セボシタビラの繁殖と成長の記録

 

 

【稚魚の世話】

浮上(二枚貝から出て来ること)をしたばかりの稚魚は小さく、

あまり上手にエサを食べられません。

浮上して1週間ぐらいはしっかりと世話をしてあげる必要があります。

タナゴの稚魚に上手にエサやり

 

最初はブラインシュリンプをあげても良いです。

意外と簡単なのでお試しどうぞ。

エアーも加温もしない手抜きブラインシュリンプ沸かし

 

 

【春~秋の管理方法】

春~秋の管理方法は、一般的な淡水魚の飼育方法と同じです。

タナゴに特化した内容は、エサの量でしょうか。

タナゴはその小さな体に似合わず沢山のエサを食べます。

少し多めにエサをやるようにし、その分水替えもしっかり行いましょう。

結局は掃除を楽しめれば楽勝ですよ、楽勝。

生き物飼育の基本

 

 

【冬の管理方法】

冬(最高気温が15℃を下回ったぐらい)になると、タナゴの活動量はぐっと下がります。

そしてエサを食べなくなります。

エサを食べる水温は、最低でも8℃以上必要です。

それを下回る様ならエサ抜きでかまいません。

15℃を切ったぐらいからたまに見て、エサをねだる様なら少量与えるぐらいで十分です。

冬のタナゴのエサやり(解決編)