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Born Again

初代『龍が如く1』(2005)に脳を焼かれた人のブログ。プレイしたゲームの感想・備忘録など不定期更新中。当ブログの記事内容・URLのリンク転載については固くお断り致します。

 

 

『龍が如く~Beyond the Game』 土日で3話まで見終わりましたびっくり

 

 

事前に「原作(ゲーム)の事は一旦忘れた方がいい」というレビューを見て、実際事前に出てたあらすじや情報も初代『1』とはまるで違うので、最初から別物だと割り切って視聴。

 

3話まで見て、「言われてるほど悪くないやん!」というのが正直な私の感想だけど、擁護派は見つかり次第フルボッコにされそうなぐらいネットのどこを見ても(特にゲームファンからは)非難轟々という状況滝汗

 

まぁその辺が何でなのかも考えながら、あえて後半への期待も込めて振り返ります。

 

 アマプラ版に言及する前に思い出したいのが『クロヒョウ』のドラマ版。

 

同じ原作ゲームでも、あっちは基本設定は踏襲しつつ、ドラマ版だけのオリキャラも加えて、後半はゲームとは違う展開でした。

 

 

 

 

 

 

一方で今回のアマプラ版は、ストーリー・キャラクター共に原作の『龍が如く1』とは完全に別物

 

 ⇧の錦役・賀来賢人氏のインタビューにもあるように、監督が役者にも原作に触れるなって言ってたりと、完全に原作の設定やキャラクター(内面含む)を1度ぶっ壊してガラガラポンして再構築したのが今回のアマプラ版。

 

それこそ継ぎ接ぎのようなデザインに変わった劇中のミレニアムタワーと同じように、元々真っ直ぐだったものがゴテゴテのデザインに変わったような印象。

 

メインの4人も、ゲームのイメージを想定してるとかなり面食らうと思う。
 

由美はかなりワイルドなキャラで完全に別人、錦の妹ミホも実質新キャラ、錦は微かに『0』の錦っぽさはあるかな?

 

竹内桐生は、仲間を庇って自分から堂島組に入る辺りは原作の桐生チャンの香りが微かにしたけど、これもまぁゲームのイメージは持たない方がいいかも。

(そもそも竹内涼真が若々しいので、ゲームの桐生一馬と同じになりようがないけど)

 

4人に限らずこのドラマのキャラは名前が同じだけのほぽ別キャラと思った方がいいポーン

 

 
⇧この二人も原作とはかなり違うが、特に役割が大幅に増した堂島役の加藤雅也さんは俳優陣の中でもかなり印象的キラキラ
 
風間(唐沢寿明さん)はストーリーでの役割的に『1』よりも『0』のイメージで、実際過去編(1995年時空)のストーリーのベースはほぼ『0』の話(ミレニアムタワー建設と土地の権利争い) ってのもあるけど、まだ背景が分からない部分も多い。
 

 
 
原作ではお馴染みのキャラ(阿波野、渋澤、冴島、嶋野)も、正直原作とは似ても似つかないor名前が同じだけの端役キャラとして一応登場ポーン
 
個人的にはドラマ本編同様に、コイツらも名前が同じだけの別人と割り切って見てるので腹は立たないけど、原作の再現を期待した人的にはブチ切れポイントなんだろうなぁ。
 
 

思うにネットを席巻してる大不評の嵐は、原作に忠実な映像化であるとファンが期待しすぎた事による反動では?という印象を、国内・海外双方の感想を見てたら思う。

 

公開前に炎した「俺は堂島の龍になりたい!」も、ドラマ見たら桐生≠堂島の龍だと分かるんだけど、なんか「ドラマ版桐生は(サブストに出た)偽桐生」みたいな的外れな批判が公開前から蔓延して「そうじゃないだろ!」とムキー

 

桐生の件に限らず、批判派のポストも具体的な指摘じゃなく、「原作(ゲーム)のシーン使っていかにディスるか」の大喜利状態で具体性に乏しく、どうせバズりたいだけのニワカファンor動画勢or外野でしょ?と冷めた目線で個人的に見てるえー

 

そういうバズる為にすぐ安直で定式化されたポストに走る所がX(ツイッター)ユーザーの嫌な部分だなぁと、龍如に限らず感じる昨今…。

 

ただ横山代表も「ゲームと同じ事やってもしょうがねぇじゃん!(意訳)」じゃなくて、事前に再構築された別物の話なのをもっと丁寧に説明周知しとけばここまで荒れなかったのでは?という意味で、多少責任はあると思う。

 

折角金かけて有名俳優揃えて映像化されるまたとない機会なのにモッタイナイよチーン

 

 


 

最後に、前半を終えてモヤっとする部分を洗い出す意味で今後の注目ポイントを整理

 

 

 

・桐生の堂島殺しの理由は?

 

このドラマのモヤモヤする所の一つは、2005年パートでいきなり堂島の組長が錦に変わってて、桐生が堂島殺しで10年服役してて、それらの過程が描かれないまま桐生がいきなり出所してきたりする所。

 

「後でちゃんと説明するから」って事かもしれんが、重要な過程が描かれないまま95年・2005年と行ったり来たりする構成は正直ややこしくて頭が混乱するショボーン

 

正直『1』よりも『0』がベースの95年パートで堂島が死ぬ理由&桐生が犯人になる理由は一番重要なポイント。

 

・結局「堂島の龍」って誰よ?

 

桐生が子供時代に憧れ、堂島組が神室町を支配する決定打になるぐらい強かった男の正体は結局誰なのか。

 

やっぱ若い時の風間なのか?

 

・アイコの目的は?

 

原作で言う由美と美月が完全に別人格になって登場するキャラが姉のアイコだけど、そのアイコは元カレの大石まで使って近江の100億を奪って何がしたいのか?

 

正直このドラマで一番のトラブルメーカーってアイコだと思うので、アイコの着地点を間違えると今よりもっと炎しそう。

 

 

・風間の掘り下げは?

 

ドラマ版の風間は極道を辞めて隠居?状態で、95年パートではミレニアムタワーの建設を阻止しようとするなど、『0』同様に反・堂島ムーブの役割。

 

正直風間のバックグラウンドがあまり描かれずに目的が見えない事がストーリーのモヤモヤの原因の一つだと思うので、掘り下げ必須だと思うが、まだ裏はあるだろうか?

 

 

・「新宿の悪魔」の正体は?

 

東城会のNo.2?を殺したり、アイコの満喫に突撃したり、大石を殺したりしてる仮面の連中の正体・目的は?近江の兵隊か?

 

 

 

・桐生と錦の決着は?

 

やっぱり一番不安なのがドラマの〆だよなガーン

 

原作ではもちろん桐生と錦がぷつかる訳だけど、かなり原作を崩しまくってるドラマ版でもその着地点にストレートにたどり着けるかしら?

 

 

 

大不評の嵐が吹き荒れる世間の風向きをよそに、「そもそも別物の作品なのに前半だけでギャーギャー言ってもしょうがねぇだろ!」と思ってるので、後半の盛り返しへの期待も込めて,私としてはかなり公式擁護寄りに今回は書きました。

 

でもかなり設定を崩してる中でストーリーの締め方を間違えると批判派に転じるかもムキーッ

 

まぁとりあえず最後まで見届けましょうよ上差し

 

あと龍が如くの「本当の生みの親」である名越さんがこのドラマ版見たらどう思うかな?

 

もし見てたら名越さんの感想も聞いてみたいなとドラマ見ながら思いました龍

 

中谷さんみっけたグラサン