心理占星術では、ホロスコープから親子関係の傾向性が読み取れる。
(ただしホロスコープが両親との関係性にハードさを示していても絶対に厳しい親だったというわけではない。
あくまでも、その人の捉え方の傾向性がでるだけ。
ただ、そのために現実も厳しかったと認識しやすい傾向性はある。)
さて、今日は、親子関係がホロスコープにどう出るかを考えるためにApple社の創業者、故スティーブ・ジョブズを取り上げる。
彼の才能は過去に読んだ。
スティーブ・ジョブズのホロスコープはグランドクロスがある例として、よく知られている。
グランドクロスはそれだけでもきつそうな配置。
でも、ジョブズは、それだけでなく太陽も月もノーアスペクトなのだ。
太陽と月はパーソナリティーを考える時にメインになる天体。
その二つともがノーアスペクトなのだ。
太陽がノーアスペクトの場合は人生の方向性に迷いが生じやすい、とか、マイペースになる可能性もある、と読め、
月がノーアスペクトの場合は、共感能力が少ない、とか、感情のコントロールができない、とも読める。
ただ、ノーアスペクトの場合は、諦めずに努力し続ければ、他人よりも確固とした人生の目的を持ったり(太陽)、感情の取り扱いに長ける(月)可能性もある。
つまり、 彼のノーアスペクトの太陽は才能として良く表現されたのだろう。
けど、ジョブズは人格的には難がある人と言われ、業界では嫌われ者だったという。
これは月のノーアスペクトがネガティブに表現された可能性がある。
スティーブ・ジョブズはアメリカ留学中のシリア人の父とアメリカ人の母の間に生を受けた。
だが、妊娠中から養子に出されることが決まっていたという、お腹にいる時から波乱万丈な人生を感じさせるスタートを切った。
でも、養子に出された先で養父母は愛情を注いで育てたためにジョブズの才能は花開いた。
だが、彼は自分の立ち上げた会社から追放された経歴を持ち、
すでに金持ちになっていた時、恋人が妊娠しても認知せずじまい、
会社では極めてワンマン、怒鳴ってその場で解雇した部下は沢山、
等々のエピソードがある。
(カリスマだけど、そばにいたくないタイプの人だったのだろう。)
彼のノーアスペクトの太陽と月を考える時、
太陽は父親、月が母親、
つまり両親との縁が薄かった、
もしくは、
父はマイペースの人で、
母は共感能力に欠けていた、
と考えれば、ジョブズの性格に納得ができる。
ジョブズの母親の性格は、あくまでも推定、
だけど、彼女の両親が結婚に反対→妊娠中に子を手放す事を決心する、というところに問題がありそう。
(彼女の親が中流家庭だが人種差別的&薄情な可能性がありそう、という事から)
本当に子どもの事を考えていたら他の選択もあっただろう。
ただし誕生日ホロスコープが母親の心理状態を表しているとすれば、彼女は希望が見えず(太陽ノーアスペクト)、精神的に極めて不安定(月ノーアスペクト)だったとも読めるので、同情も感じるが。
ただし、太陽や月のノーアスペクトの人が、皆、わがままだったり、感情を感じる能力に欠ける、とは言わない。
(稲垣吾郎さんは太陽ノーアスペクトだけど、優しい感じだしね)
もちろん、ジョブズが太陽月のノーアスペクト持ちだから、わがままだったとも断定できない。
ただ、両親との関係性は人格形成に関係するという心理学的な定説と占星術的な特徴を考え併せ考えると、極めて興味深いジョブズのホロスコープだ。
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