発達障害3.【発達障害への理解】 | 始まりはアドラー心理学

始まりはアドラー心理学

より、楽しい日々を送るために、
より、ハッピーな人生を過ごすためには、
どうすればいいのでしょうか?
そのための方法論や実践論を考えています。
ちょっと難しい内容かも知れませんが、
みなさんのお役に立てるような情報を伝えていきたいと思います。

(前回記事ADHDについて

(前々回記事ASDについて

 

発達障害は、大きくASDとADHDの2つに分類されます。
ASDについては前々回、ADHDについては前回に説明しました。
両方共に障害の強弱があり、
特に支障なく社会生活を遅れている人が大勢いる反面、
中には、対人関係を怖れて家に引き隠ってしまう人もいますガーン

ASD、ADHDを含め、発達障害の人が社会で不適応となる一番の原因は、
自らが気付かない事にあります。
もし、発達障害だと解れば、
自分が社会に適合出来ない理由が判明し、
自ら対策を練ったり、改善する事も出来るでしょう頑張る

発達障害該当者の中には、周囲との対人関係を上手く築けず、
強い劣等感と孤独感を抱えながら生きている人が大勢います。
それが、生まれつきのハンディキャップだと解れば、
どれだけ救われるでしょうか?
実際、自分が置かれた苦しい状況の原因が、
発達障害にあったという事実を知り、
生きる勇気と自信を取り戻した人は多いそうです。
また、周囲が障害について理解してくれれば、
批難されたり、孤立したりする事がなくなるばかりか、
互いに協力し合って改善に取り組む事も出来ますOK

近年、発達障害についての社会的な関心は高まっていますが、
未だ、正しい知識は広まっておりません。
何と、プロである精神科医や心療内科医であっても、
よく解ってない人が多いそうです。
実際、発達障害であるにも関わらず、
他の精神疾患やパーソナリティ障害などと誤認されるケースも
少なくありません。
結果、いつまでも無意味な治療が繰り返され、
何の改善されずに苦しみ続ける人も大勢いるそうですあせる

一般には、発達障害が、精神の病気であり、
一生改善されないものと勘違いする人も多いようです。
古くは、精神疾患を持つ人を「精神異常」、
「頭がおかしい」などという風潮があり、
そのイメージは、未だに色濃く残っているように見えます汗
必要なのは正しい知識です本
発達障害のみならず、
あらゆる精神的障害についての正しい理解を得る事は、
この社会で生きる全ての人間にとって、
重要な課題であると僕は思います。

今一度、ASDとADHDの特徴を以下に示したいと思います。
 
ASD(自閉症スペクトラム障害)の特徴
・他人の気持ちが解らない
・他人と、物事の関心や感情を分かち合う事が出来ない
・言葉を字面通りに受け止める
・冗談が通じない
・一方的に話し続け、相手の話を聞けない
・身振り手振りや、顔の表情を使うなどの
非言語コミュニケーションが取れない
・特定の事柄に異常な興味を示し、激しく没頭する
・自分独自のルールや拘りがあり、
それに沿った行動を日常的に繰り返さないと気が済まない
・体を使っての独特な癖がある(奇妙な動き、アクション)



ADHD(注意欠如・多動性障害)の特徴
1『不注意症状』
・細やかな注意が出来ず、ケアレスミスが多い
・注意を持続する事が困難
・上の空や注意散漫で、話をきちんと聞けないように見える
・指示に従えず、宿題などの課題が果たせない
・課題や活動を整理する事が出来ない
・精神的努力の持続が必要な課題を嫌う
・課題や活動に必要なものを忘れがち
・外部からの刺激で注意散漫になりやすい
・日々の活動を忘れがち

2『多動性、衝動性症状』
・着席中に手足をもじもじしたり、そわそわした動きをする
・着席が期待されている場面で離席する
・不適切な状況にで走り回ったり、よじ登ったりする
・静かに遊んだり、余暇を過ごす事が出来ない
・衝動に駆られて突き動かされるような感じがして、
じっとしている事が出来ない
・喋り過ぎる
・質問が終わる前にうっかり答え始める
・順番待ちが苦手
・他人の邪魔をしたり、割り込んだりする


もし、周囲に以上のような傾向のある人がいれば、
これとなく伝えて上げるべきだと思います。
同様に、自分自身に疑いがある場合は、
発達障害についての知識を深める事で、
自ら改善出来るようになれるはずです頑張る

発達障害とは、あくまで精神医学上での定義でしかありません。
一般社会においては、
ただ『個性的な人』と捉えるのが自然であり、
寛容な気持ちで受け容れるべきですキラキラ

状態が激しい場合は、精神科や心療内科、
カウンセリングなどの助けを借りるのも有りでしょう。
ただ、投薬治療には、頼り過ぎない方が無難です。
医薬品は必ず何らかの副作用がある上、
ただ、一時的に症状を抑える効果しかありません。
 
次回は今一度、アスペルガー症候群について考えてみたいと思います。
 

次へ