薬と毒2.【用法・容量と副作用】 | 始まりはアドラー心理学

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より、楽しい日々を送るために、
より、ハッピーな人生を過ごすためには、
どうすればいいのでしょうか?
そのための方法論や実践論を考えています。
ちょっと難しい内容かも知れませんが、
みなさんのお役に立てるような情報を伝えていきたいと思います。

前回にも述べましたが、基本的に僕は医薬品を飲みませんだめ
そう、基本的にです。
一部の薬については、必要に応じて飲む場合もあります。
飲む薬は、そのリスクとリターンが把握出来てるものだけです。

医薬品については、
多くの人々が間違った知識を植え付けられていますもやもや
世間では、病院の処方箋薬と
ドラッグストアで売られている一般薬は、
『良い薬』、『使用していい薬』、『使用すべき薬』で、
法律で禁止されている覚せい剤や麻薬の類いは、
『悪い薬』、『使用してはならない薬』、
…などと認識されているようですが、
それは大きな勘違いですかける
確かに違法薬物は『悪』と考えて間違いありませんが、
法的に認可されている医薬品が『良』ともいい切れないのです。

合法薬だからと必ずしも安全な訳ではありません。
もし、今、お手元に風邪薬があるならば、
裏のパッケージを確認してみてくださいサーチ
咳を鎮める目的として、
エフェドリン塩酸塩(プソイドエフェドリン)、
また、ジヒドロコデインリン酸塩という成分が含まれているはずです。
何と、前者は覚せい剤に似た組成を持っており、
同様に後者も、実は麻薬と同系列の成分なのです。
何故、禁止されないのでしょうか??
理由の1つは、同じ効用を持つ適当な成分が、
他に見付からないからだと思います。
そういうと不安を抱く人もいるでしょうが、
用法と用量さえ守れば特に支障はありません。
そう、適量です。
これこそ実は、合法と違法を分ける大きな違いになります。

元来、あらゆる医薬品成分は、
それぞれが様々な作用を併せ持っています。
例えば、先ほど挙げたエフェドリンとコデインには、
『咳止め』という好ましい作用があり、
一方、『精神に悪影響を及ぼす』、という悪い作用もあります。
薬学では、好ましい作用を主作用と呼び、
好ましくない作用を副作用と呼んで区別しています。
咳止めという主作用は、少ない量でも充分に効果が現れます。
一方、副作用の方は、それより多く摂らないと現れません。
つまり、咳止め効果が生じ、

かつ副作用が出ない範囲の量に抑えれば、問題はないという訳です。
用法・用量は、このような理屈で定められています。

医薬品だけではなく、肉体に入れる物には、
全て適量(用法と用量)があります。
食塩やアルコールも同じく、過剰に摂れば肉体の負担となり、
度が過ぎれば命さえ失い兼ねません汗
例えば、醤油をコップ一杯飲むと死ぬといわれています醤油
お酒も飲み過ぎると急性アルコール中毒で命取りになりますね。
このように、自然界にある物全てには、許容範囲があり、
それを越えると肉体に支障が出るのです。

いわゆる毒物といわれるトリカブトや
テトロトドキシン(魚のフグ)も同じで、
適量ならば何ら支障ないばかりか、医薬品としての効用もあります。
しかし、適量の範囲が極めてシビアで、
少しでも間違うと大変な事になります。
特にテトロトドキシンの毒性は、
青酸カリ500倍といわれるほど強力です衝撃
もし、一般薬として許可されてしまえば、
殺人に利用される可能性は充分にあり得ますこわい

以上から、あらゆる薬物に、
『良い面』と『悪い面』がある事をご理解頂けたと思います。
薬というのは、まさに諸刃の剣みたいなものです剣02
普段、何気なく飲んでいる合法薬であっても、
それが自らの肉体を切り刻む凶器になる可能性があるという事を
けして忘れないでください。