水道水をおいしく飲む方法
日本の水道水は厳しい基準をクリアしているのでミネラルウォーターより安全ですが、水道水はカルキ臭くておいしく飲めません。おいしく飲むための情報がネットに多数ありますが、情報が分散していたり、怪しい情報が多く含まれていました。 そこで、信用できそうな情報をまとめました。日本の水道水が危険な地域 まずは現在住んでいる地域の水道水が安全か調べましょう。赤色の地域はPFASを除去できる浄水器を使いましょう。赤色の地域の水道水を料理に使うと、高温で調理してもPFASが壊れずそのまま残り、人体への悪影響が考えられます。“PFAS汚染” 全国マップ※PFAS=有機フッ素化合物。人体へ様々な悪影響を及ぼす物質です。おすすめの方法 蛇口型の浄水器を使用する <メリット> すぐに水を使用できます。 低コストです。(1.75円/L=7000円÷4000L) ※計算はTK-CJ12(生産終了)で行なっています。 <注意点・デメリット> 浄水器から35度以上のお湯を出すとフィルターに溜まった不純物がでてきます。そのお湯は使えません。 1日の始めに5~15秒ほど浄水を捨ててから使用するなどの使用上の注意があります。 浄水器ごと交換する場合、1年に1回、7千円程度コストがかかります。 浄水器の掃除の手間を省くことができます。 フィルターだけ交換する場合、1年に1回、5千円程度コストがかかります。 浄水器本体の掃除が必要です。 取り付けられない蛇口があります。 水道水をヤカンに汲み蓋を開けたまま5分~15分間沸騰させる <メリット> 低コストです。(3.3円/L=ガス代10円/3L) <注意点・デメリット> 沸騰したお湯を冷ます時間が必要です。 電気ケトルは沸騰した後、蓋を開けて塩素やトリハロメタンを飛ばす、蓋を閉めて沸騰させるを2~3回繰り返す必要があります。 電気ケトルの機種によっては連続使用できない(機械が高温の状態ではスイッチが入らない)ものがあります。 プラスチック素材の電気ケトルは高温に弱く、沸騰したお湯にプラスチックが溶け出すものがあります。 お湯になんらかの味がついたものは、プラスチックが溶け出している可能性大です。お湯も電気ケトルも捨てましょう。 水道水にポッカレモンを加える <メリット> すぐに水を使用できます。 かなりの低コストです。(0.16円/L=1.33円/ml×0.12ml/水道水1L) (水道水1Lにポッカレモン3滴加えた場合の投入量1滴0.04ml×3=0.12ml) (ポッカレモン1ml1.33円/ml=600円/ポッカレモン450ml) 塩素とビタミンCが反応してできるデヒドロアスコルビン酸は肌に良いかもしれませんが、微量すぎて変化がでないと思います。 <注意点・デメリット> 検証していませんがたぶんレモン味になります。おすすめできない方法 水道水を汲んだ容器をなるべく日光に当てて6時間から3日間放置する <メリット> コストがかかりません。 <注意点・デメリット> すぐに水を使えません。 日光に当てないと6時間程度ではカルキ臭が残る場合があります。塩素の抜ける時間は容器によって大きく変わる可能性があります。冷蔵庫で塩素を抜いた場合は3日間ほどかかるらしいです。 3日間も放置するため、消費期限の管理が面倒です。 雑菌の繁殖しやすい方法です。 ウォーターサーバーを使用する <メリット> すぐに水を使用できます。 お湯が使える機種があります。 <注意点・デメリット> 水道水をおいしく飲む方法ではありません。 高コストです。(125円/L~210円/L) ウォーターサーバーに雑菌が繁殖するリスクがあります。 信頼できるウォーターサーバーを探す手間がかかります。 硬水と軟水に関しての知識が必要になります。怪しげな情報 水道水を沸騰させた直後はトリハロメタンが3倍も増加し危険 日本の水道水に含まれるトリハロメタンはWHO基準値の5分の1なので気にする必要はありません。 15分~30分沸騰させ続ければ、トリハロメタンを完全に取り除けるそうです。 銀を使用している浄水器は危険なので銀を使用していない浄水器を使うべき 銀が微量の摂取でも危険であるならば、銀食器は存在していないと思います。 ポジショントークでしょう。 水道水で野菜や果物をまるごと洗うとビタミンが壊れる 塩素はビタミンを壊す作用がありますが、流水が浸透し細胞内のビタミンを破壊するとは思えません。 但し、切った野菜を水道水でアク抜きすると、浸透圧で浸透した水道水がビタミンを壊すはずです。共通した問題点 水を貯める容器に雑菌が付着していることがあります。菌は目視できるわけではないので、常にある程度、容器に雑菌がついていると思った方が良いでしょう。 塩素が含まれていない水を容器に入れ24時間以上経ったときは、雑菌が繁殖していると思われるので飲むのはやめましょう。