思い出の花 -76ページ目

休日は暮れた


何も聞こえず静かな
何も起こらず密かな
休日の夕暮れ

部屋の照明を
点けようか点けまいか
テレビ明かりに
頼る宵の口

今日の終わりを
寂しむ夕陽
影も光も薄く成り
消えゆく休日を偲ぶ

照明のスイッチは
気持ちを切り替える為

何も聞こえず静かな
何も起こらず密かな
身体を休めた日

何か物足りなく
何ぜか悔しく
これからが黄昏時


=補足=
宵【よい】日が暮れてまもないころ。

黄昏【たそがれ】日がおち人の見わけがつかないころ。

青色吐息


空の涙に
同情し潤むアスファルト
そんな雨を
跳ね上げ進む自動車
気分は湿りがち
ガラスは曇りがち
目を細めハンドルを切る
なんだか憂鬱だ

エアコンが湿気を取り去り
ガラスの曇りが取れても
建物の明かりと
ヘッドライトの光が
アスファルトに反射する
油膜の付いたフロントガラス
年期の入ったワイパー
目を細めハンドルを切る
なんだか憂鬱だ

フロントガラスに
へばり付いた虫の跡を
雨が流すと思えば
幾らか救われる
目を細め
視界に入る青色は
なんだかブルーな信号機

詩人 一休み


陽の光を浴びながら
歩き続け
疲れてしもうた
木陰に入り
“よっこらしょ”

お天道様は私を照らし
暑くて
衣を脱いだ肌着一枚の
この姿

暑い 暑い
もう脱ぐ物は
ございません

暑い 暑い
もう大した詩は
出て来ません

衣はがれて
木陰に入り一休み
静かな風が心地よい

しばし此所で
涼んだならば
お天道様は傾いて
柔らかい陽射しが
照らすじゃろうか

しばし此所で
涼んだならば
衣をまとい
また 歩きましょうか

詩を綴り
私が歩み向かうは
見えた底を
掘り下げに参ります