思い出の花 -77ページ目

悪夢


繰り返す悪夢
怖い夢を見た
何度も唸され
夜中に襲う恐怖に
部屋に明かりを灯す
闇は恐ろしい

目を瞑った闇の中
繰り返すかも知れない
悪夢に眠れない

うつら うつらと
夢に足を踏み入れば
同じ悪夢を続き見る

“二時間置きに
   起こる恐怖”

夜が明けた
怠さと目の下に隈
もうじき出勤時間

“悪夢の一日が
  これから始まる”

追悼~三沢光晴を偲び~


悲報は突然訪れ
胸に穴を開けた

時の渦は激しく
大切な者までも
飲み込んでゆく

穴の開いた胸を
風が通り抜けた

時の雫は冷たく
寂しさをあおり
堪えてつぐむ口

何かが止まった
動いてる人形は
想いを消されて
前には進めない

それでも訪れる明日
過去に流される故人
引きずり訪れる明日

生きている限り
時の渦はうねり
進まなければと

故人の思い出と
志しを胸に携え
刹那の時を渡る

蛍の碑


露の匂いがすれば雨が来る

雨降る前は暑いがな
縁側に座りて夕涼み
団扇の風が柔らかい

昨夜は満天の星が煌めいた
今の空に星おらん
星が見えねば
雨が来る
今宵は湿る空模様かな

ぽつり ぽつり
降り始め
一つ二つ煌めいた
縁側に映る蛍の星影

団扇片手に
燥ぎ蛍を集めらば
蚊帳に映す満天の星

朝日と共に消えた煌めき
我が碑に刻む幼少期
走馬灯の火は巡り
時と共に寂しさ流るる