38度線の橋(七夕)
橋を挟み
元は一つの……
北と南に引き裂かれ
交わる事すら許されず
向こう眺めて
想い募らせ
橋を挟み
空は一つの……
北と南に別れても
見上げた空に同じ星
対極 眺めて
想い走らせ
橋を挟み
夢は一つの……
北と南に離れても
五色の願い繋ぐ橋
吹き抜ける風
想い揺らして
橋を挟み
願い一つの……
北と南に星渡り
夜空に煌めく川流れ
巡る月日
暦 眺めて
=補足=
暦:こよみ
手酌酒
酒は怒りや悲しみを語り
酔うほどに
辛い事ばかりの世の中を
しばし消しさる忘れ酒
生きてれば
楽しい事も有らあな
喜怒哀楽が人生だよと
泣いて笑って酒を呑む
酒は未来や昔話しを語り
酔うほどに
辛い事ばかりの世の中に
向き合い歩む心酒
生きてきた
思い出話しに花が咲く
冠婚葬祭が人生だよと
偲び喜び酒を呑む
我が友 酒よ
今宵も静かに語ろうか
奏でつかまつる
なんと朝の辛い琴
調音ままならぬまま
始めよと言うのか
最初に奏でしは
目覚めの鐘
なんと昼の眠い琴
音不足(ねぶそく)に
他ならぬなら
今宵は早音(はやね)と
譜線を敷こう
なんと夜の冴える琴
活気ただならぬのに
酔い出しては
笛を吹く
平日は
変わらぬ音に腹鼓(はらつづみ)
最後に奏でる
日よう琵琶
明日を想えば
渋い音に成りて候