思い出の花 -125ページ目

『箱根の山』


あっと言う間に
走り過ぎた正月は
気付けば一年先に

僕も走り出す
どんな道のりだろうか
春に芽生え
夏に育ち
秋に実り
冬に……

来年の始まりが
見えるとき
息を切らしながら
長かった一年を
やっと走りぬいたと
振り返る

今年の終わりが
見えたとき
大きく息を吐きながら
長かった一年も
あっと言う間だったと
振り返る

山を走り抜き
来年にたすきを掛ける
また正月を追い掛けて

『宝船2009』


梅の咲く頃
竹馬の友と
松の木辺りで待ち合わせ

モーウ来る頃かと
遠く覗けば
富士の山に御来光

そんなはずはと
凝らし覗けば
ツルっとハゲた友来たる

卒業以来に会う友は
いい おやじに成っていた

嗚呼 浦島や
嗚呼 浦島や

互いに荒波乗り越えて
気付けばこの歳
船に子宝
舵取る嫁さん

昔話しに花咲く
同期の桜
夢を語れば陽が登り
遠くを眺めた十五の月見

再会誓って別れた友は
あの日と変わらぬ
いい奴だった

嗚呼 目出度いや
嗚呼 目出度いや

『年越し』


疲れ溜まるは年の瀬
今年の労をねぎらい
来年の抱負をいだく
煙草は一日一箱とし
お酒は深酒禁止とし
油の摂取は程々とし
健康に気をつける年

疲れ果てるは年の瀬
今年の功をねぎらい
来年の望みをいだく
珈琲は一日数杯とし
やせ我慢は禁物とし
お酒制限は程々とし
意外と神経は図太し

大晦日は夜更かしし
元旦は朝から深酒し
年越しては歳取りて
疲れ易いは歳のせい
今年の老をいたわり
来年の丈夫をいのる

除夜の鐘が空に響き
告げるは年取りかな