思い出の花 -124ページ目

『大鯰(おおなまず)』


虫の居所が悪いのか
寝返り打った
だけなのか
ゆりかご揺らし
また眠る

石の寝床が悪いのか
寝ぼけて滑った
だけなのか
眠気を散らし
また動く

住家の環境悪いのか
苦しむ鯰
ぐっすり寝れず
寝返り
見返り
跳ね返り
地上の虫は宙返り

度々揺れては
「あぁシンド・・・」

『水玉の めめ』


今日は一日中
家の中
ぼつぼつ雨で
家の中

窓から見る水玉は
ワタチの涙かな
お外で遊びたいの
お部屋は退屈なの

優しいママは
カルピス作ってくれた
水玉付いた
さっぱりするカルピス

雨の日はママと二人で
お部屋で水玉
さっぱりするの
そしたらワタチのめめは
晴れちゃうの

『新雪月花』


夜な夜な暴れた風は
朝日を浴びて静まり返り

視覚を遮った雪は
夜明けと共に消えていた

空気が光を浴びて
キラキラと輝き
木々が枝を跳ね上げ
被った雪を払う

閉ざされた夜は明けた
過去の足跡も
汚れた雪も
ふわりとした新雪が
真サラにし
陽を浴びて
光の世界が開けた

新雪に
始めの一歩
つける朝

春は直ぐそこに