教授会の教員の態度は学生と同じでほとんど議長の話を聞いていないと述べた。


議事に無関心な最大の理由は、ほとんどの議事が面白くないからだ。毎回15項目ぐらいの議題があり、多い時には30ぐらいある。さてどんな議題があったかと今思い出そうとしても思い出せない。そのくらいどうでもよいような議題が多い。


思い出す議題といえば、入試判定、これはかなり関心を持つ。学生がどのくらい集まったかということと、どのくらいのレベルの学生が来るのかは興味がある。私は大抵質問をしていたが、それでも質問者は5,6名、あとの教員は関心がないのだろうなぁ。


試験問題は毎年異なるので単純に比較できないが、最近は毎年合格ラインが下がってくる。3教科の合計点はよくても、英語が28点などという合格者がいる。4択問題だから、25点取れて確率論から当たり前。28点というのは、ほとんど零点に近い。


こういう学生を合格させてもよいのかと、私が質問しても、財政的に苦しいから合格させようということになる。

こういう学生を合格させるとあとがどうなるかなどはぜんぜん考えない教員が多いのだ。

学生の質よりもお金の問題が優先される。どう思いますか。

教授会の雰囲気は、私語があまりないことを除けば、学生と似ていますね。


眠っていたり、本を読んでいたり、あらぬことを考えていたり、採点したりというわけで、議題に関心を持つ人はすくない。学生と同じで多くの教員はひたすら会議が終わるのを待っている。


ほとんどの大学では、教授会が大学の最終意思決定機関だから本当はもっと真剣にならなくてはならないのだが、多くの本に書いてあるように、教授たちはほとんど関心を持たない。


学生が見たらもっとまじめにやれというだろうなぁ

これまで駄目教授ばかり述べてきたので、私が名教授と思われる人を紹介しよう。


本当に名講義というのは、芸人と同じように天性のものだと思う。

文学系の教授だが、新入生の歓迎講義で、この方が話し出して5分経つと私語がぱたりとなくなってしまった。そして、10分後にはうっぶせになっていた学生がすべて教授の顔を見つめて話しに聞き入りだした。


学生はどう考えるか知らないが、私は講義にかなり全力投球をしているつもりだが、注意しないで私語をなくしたことがない。まして、私の講義を7割の学生が真剣に聞く事はない。


この名講義をする教授の話の内容は、私と対して違いがない。しかし、学生に講義が浸透してゆく力がまるで違うのだ。だから、天性というしかない。


学生の皆さんは、こうした教授は評判になっていると思うので、名教授の講義は聴くべきだ。科目などはどうでもよい。大学はなにより人間を形成するところだから、科目以上に人間的な感銘を受けることが、実利的にも必要なのだ。


私の持論は、科目よりも人間的に信頼できる教授の講義を受けるべきだということだ。こういうと社会に出てから役立たない科目をとってもしょうがないと学生は反論するが、とんでもない間違いだ。


大学で習ったことで就職するとしたら、国文学や歴史学の学生はどこへも就職できないことになる。優秀な学生は専攻にかかわらず就職してゆく。人間的な魅力があるからだ。

そこを学生は誤解することが多い。

前回はまともな講義をしない教員を上げたが、今回は私自身の講義について述べる。多分平均的な姿ではないかと思う。


講義準備にどのくらい時間を費やすかというと毎年やっている手馴れた講義は、1.2時間。新しい講義課目になったようなものは、1日くらいかかる。


準備時間がかかるようになった一番の理由はネットの発達で私の講義課目ではどうしても最新の情報を提供しなければならないからだ。ネットをプリントアウトし、大切な箇所をB4の紙に張り付けてほぼ毎時間配る。学生の質が低下し、ノートも満足に取れなくなってからは、要点のみ記載したB5用紙も配るので時間がかかる。


嬉しいのは、学生が講義をよく聞いてくれた時である。よく聞いてくれた証拠として質問が出た時が大変嬉しい。

質問を嫌がる教員もいるという話を聞くが考えられない。


たけしがテレビで、一人でも聞いてくれないお客さんがいると汗が出るといっていたが、その気持ちはよく分かる。80%の学生が聞いていても、20%の学生が寝ていたりしているとやる気を失う。


学生の反応によって、帰り道は不機嫌になったり、ご機嫌になったりする。

私にとって講義とはそういうものだ。

昨日、1講義(1コマ)あたり5,6千円だと述べた。


講義でこれをいっても学生は残念ながら5,6千円分の講義をしろとは教員に要求しない。むしろ、休講だと喜ぶ学生がいる。こういう学生は、今の社会の実力主義が分かっていないのだとつくづく思う。大学の講義をまじめに聞けば、社会に出てからの実力がつくとは思わないが、知らず知らずに知的な雰囲気は身につく。これが、就職の面接試験でも、会社員になってからの営業にも必要なのだが、それがわからないようだ。


教員は、授業料に見合った講義をすべきである。昨日も書いたようにこれが分かっていない教員も多い。


ところでお金で言えば、もう一つ考えてもらいたいのが、私学助成金という税金だ。学生一人当たりで年額13,4万になると思う。月々1万円強の税金を使っているわけだ。

税金を出しているということは、学生が将来日本のためになると思うからだ。


このことも教員や学生が分かって欲しいとつくづく思う。この自覚があれば、いいかげんな講義も出来ず、講義をサボるようなこともなくなるのではないか。


そう思うのだが。