釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~ -218ページ目

アユタヤの遺跡

タイ行き その1


上座仏教の国とはどんなもんか?という興味で
短い期間だけどタイに行ってみた。


<行程メモ>

◆1日目

夜中にバイヨーク・スカイホテルに着く。
インド人街で、「こんな場末!?」と一瞬思ったが、ホテルは問題なし。


◆2日目

・朝早く起きてアユタヤへ。
 戦勝記念塔から出る乗り合いタクシー(これにして正解)。
 5~6人乗ったら出るというテキトーなワゴン車。
 たった60Bでアユタヤに着く。ほかはみんなタイ人だった。


・トゥクトゥクで中州内の主だった遺跡を回る。
 ビルマに侵攻されて破壊されたので、仏像の首がみんな落とされている。
 首のない仏像がずらっと並んでいると、やはり禍々しい。

・ワット・マハータート
・ワット・ラーチャプラナ
・ワット・プララーム
・ワット・プラシー・サンペット
・ウィハーン・プラ・モンコン・ポピット(遺跡でなく生きている寺)
・ワット・ロカヤスタ


釈迦むに・スーパースター ~仏教のつれづれ~

(いちばん有名なワット・プラシー・サンペットのチェディ)



・いっぺんホテルに戻る。川沿いのクルンシー・リバー・ホテル。
 ネットで取ったらたったの3700円だったが、とても快適。

・ワット・ヤイ・チャイ・モンコンまで歩く。
  生きている寺で、黄色い袈裟の僧・白い袈裟の尼僧がいる。よく整備された寺。



釈迦むに・スーパースター ~仏教のつれづれ~
(ワット・ヤイ・チャイ・モンコン。

これでもかっていうぐらい釈迦像が続く)



・中州内の遺跡のライトアップを見に行く。
 トゥクトゥクが、猫と子供連れ。子供が案内してくれる。
 (子供は裸足だった。タイではお坊さんも裸足だったりするので珍しくないのだろうか?)
 ナイト・マーケットにちょっと寄って、子供にパンダの風船を買ってあげる。


・ホテルの川沿いのオープン・テラス・レストランで夕食。
 デュオのギター生演奏が、ずっとカーペンターズをやっている。


★ 本日の疑問


・遺跡の中心は、仏塔(釣鐘形のチェディ、またはとうもろこし形のプラーン)。
 日本では五重塔とかは主役ではないが、タイはなんで仏塔がこんなに好きなのか。


・考えたら当たり前だが、上座仏教では仏は釈迦しかいないので、
 釈迦ばっかりがズラーッと、これでもかと並んでいる。作ってて飽きないか?
 大乗の日本は、阿弥陀や観音や色々いるので、これだけ仏像彫刻が発達したのか?
 (日本の仏像彫刻のすごさを再認識。他の大乗の国はどうなんだろう?
  タイの仏像は、大雑把でどうということはない)


・なんでタイの仏像は野ざらしなのか?


・本来の釈迦の教えからいえば、別に国を守ってくれたり、民草にご利益をもたらしたりしない。
 その上座仏教を、国王が大変な労力をかけて作ったり、国教とすることに、何の意味があるのだろう?

 

・なんでタイは犬が放し飼いなんだろう? 
 (夜のワットプラシーサンペットに入ろうとしたら、野犬が7~8匹つどっていて、
  子供に「危ないからダメダメ」と止められた。タイ語なのでわかんないけど)


★ なんとなく晴れた疑問

・釈迦が菩提樹の下に座って悟りを開いた理由。
 こう暑いと(インドはもっと暑そう)、樹の下に座るぐらいしか、物が考えられない。


(つづく)

 



  

インド哲学宗教史1

インド哲学宗教史(1)By木村泰賢全集1


第1期 (B.C.1500~B.C.1000?)
アーリア人がインド(五河地方)に進入して先住民族を征服する時期。
「リグヴェーダ」10巻は、このころのもの。ほとんど遊牧生活。


第2期 (B.C.1000~B.C.500)
アーリア人がガンジス河下流にまで進み
ほぼ先住民族を征服して奴隷に。
バラモン、クシャトリア、ヴァイシャ(以上はアーリア人)
シュードラ(先住民)の階級(カースト制)をつくる。
宗教上の儀礼が複雑となり、
バラモンだけがそれを司る特権を得る。バラモン教文明の時期。
経済が発展して、学問も分科的に発展。
ヤジュルヴェーダ、ブラーフマナ、ウパニシャッドなど。


第3期 (B.C.500~)
アーリア人が南下してインド全土に。
バラモン勢力に対して、クシャトリアが台頭。
ブッダ当時、マガダのシュシュナーガ王朝を中心に
16の大族と無数の小族にわかれて覇権あらそい中。


<その後>

B.C.264~226 アショカ王がインド統一、仏教に帰依

また分裂。南方はアンドラ王朝。


B.C.1世紀 
北方にはギリシアのミリンダ王。 
そのあと、大月氏族のカニシカ王がガンダーラを都に。
両方とも外国人だけど仏教に帰依して広める。


<ずっとくだって>

A.D.10世紀
モンゴル人(イスラム教徒)が侵入、



東大寺「お水取り」が東京で見られる!

東大寺の「お水取り」として親しまれている

「修二会」(しゅにえ)の声明が、
釈迦むに・スーパースター ~仏教のつれづれ~-修二会

13年ぶりに東京・国立劇場で披露されることになりました!

公演では、普通の人が入ることができない

二月堂の内部を再現して、

声明(歌のようなお経)だけでなく

僧侶の所作も披露してくれるそうです。


本当は東大寺に行って見たいけれど、

あまりに混雑しそうなので腰が引けていた「お水取り」。


これはぜひ見にいかなくっちゃ!



2009年9月26日(土)午後6時~

        27日(日)午後2時~


東京・国立劇場(7月13日に予約開始)


http://www.ntj.jac.go.jp/performance/2803.html