釈迦牟尼スーパースター ~仏教のつれづれ~ -188ページ目

佐々木閑先生「仏教と科学」第4弾が5月29日に!

待ちに待ったセミナーが、5月29日にようやく開催されます!

初期仏教を研究する”釈尊原理主義者”佐々木閑教授の
「仏教と科学」第4弾です。

相方は、前回に続いて数理工学の合原一幸教授。

テーマは、
「有限の世界に無限をみる ~心はフラクタルか~」。
面白そう・・・・。


釈迦むに・スーパースター ~仏教のつれづれ~  佐々木先生。ナイスミドル。自称、ゴリゴリの合理主義者。

              

以下、東京禅センターのHPより。

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釈尊が創成した本来の仏教は、想像する以上に合理的なものであり、
世界宗教の中で科学と対等に肩を並べることが出来るのは仏教だけであるといえます。
科学はどのような方向にむかっているのか?仏教は何を目指して活動して行くのか?
感覚を信じることへの危うさを示す脳認知科学と現実をありのままに受け止める仏教。
相互の役割をどの様に補完していくかを明らかにしていきます。大好評継続中

【日  程】 平成22年5月29日(土) 午後2~5時

【講  師】 合原 一幸(東京大学・数理科学者:脳やゲノム・カオス工学)
  佐々木 閑(花園大学・仏教学者)
【会  場】 龍雲寺本堂
【会  費】 500円

【内  容】 前回に引き続き合原先生をお招きしての講演会です。
両先生による講議に続き仏教・科学の立場から議論をしていただく予定となっております。

「有限の世界に無限を見る -心はフラクタルかー」
仏教の世界観は無限をベースにしている。無限の時間と無限の空間の中で輪廻する自己を、
いかにして完結させるか。
それは、「無限の有限化」である。そしてここ数十年の間に急速に発展してきた
フラクタル理論は、まさに「無限と有限の間に橋を架ける科学」である。
無限と有限、それを仏教はどう考え、科学はどう捉えるのか。
この問題を合原先生とのセッションで楽しく語っていく。

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人気講座なので、先着150人で締め切りです。
申し込みは、東京禅センターまで。
http://www.myoshin-zen-c.jp/event/event_kagaku.htm




フラクタルとは、どれだけ部分に寄ってみても、
部分と全体が相似形になっているものですよね(海岸線とか)。
これだけ聞くと、
ウパニシャッド哲学の「梵我一如」が思い浮かびますが、
仏教の世界観とどう関連するのかしら? 
私は1回目からこの講座を聞いていますが、
興奮すること間違いなしです。


釈迦むに・スーパースター ~仏教のつれづれ~  フラクタル


昨年10月の佐々木閑×合原一幸先生対談は、
「カオス理論」がテーマでした。
私に実体がない(無我)なら、業のエネルギーはどうやって
貯えられるのか?ということと、カオス理論との関係を・・・
と書いていて自分でも全然わかりませんが、
この日のブログに少し記録してあります。

http://ameblo.jp/nibbaana/entry-10369656648.html


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自殺・貧困シンポ大盛況、鳩山総理まで来ました

少し前のブログで書いたシンポジウム「自殺と貧困から見えてくる日本」に行ってきました(別に仏教イベントではないのですが)。
驚いたことに、定員800人の会場は満席。
昨日になって、急遽、「鳩山総理が来る」とメールが回ったせいもあるでしょう。

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自殺シンポ、遺児らが体験談…首相も出席


 自殺と貧困問題を考えるシンポジウム「自殺と貧困から見えてくる日本」(NPO法人自殺対策支援センターライフリンクなど主催)が10日、東京都千代田区の日本教育会館で開かれた。


 夫を過労自殺で亡くした女性や、自殺で父親を亡くした遺児らが体験談を語る中、出席した鳩山首相は「貧困問題を解決していけば、自殺問題も解決の光明を見いだしていける部分がある」と述べ、「雇用対策の充実は政府の大きなテーマだ」と強調した。

 国内の自殺者は昨年まで12年連続で3万人超を記録しており、内閣府は今月を「自殺対策強化月間」に指定して、中高年男性を対象にした「睡眠キャンペーン」や、各地のハローワークでの心の健康相談などを実施している。

(2010年3月10日21時45分 読売新聞)


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主催者「ライフリンク」の代表・清水康之さんは、

内閣府参与として自殺対策チームに入っていて、
だから鳩山首相・長妻厚労相・福島瑞穂(自殺対策担当大臣)も挨拶をしました。



釈迦むに・スーパースター ~仏教のつれづれ~  清水さん。NHKを辞めてNPO設立。


パネルディスカッションの司会は、

寺ネット・サンガの僧侶・中下大樹さん(真宗大谷派)。
パネリストは、清水康之さん、反貧困ネットワーク代表・湯浅誠さん、

精神科医・香山リカさん。

清水さんも湯浅さんも中下さんも、地味にコツコツと活動してきた方。
ここまでの大きな動きにしたねばり腰に、本当に頭が下がります。


中下さんの寺ネットサンガは、まだ小さなNPOだと思いますが、

「生老病死のかけ込み寺」を目指す宗派を超えた組織で、

葬式代が出せない生活保護受給者やホームレスの葬儀をする
「葬送支援ネットワーク」などの活動もしています。


生活保護受給者は、葬送扶助費(東京都だと19.9万円)が

支給されるのですが(知らなかった!)、何の供養もなく、
機械的に火葬されるだけなんですって。
そこで、「葬送支援ネットワーク」が約20万円を一時的に立て替え、

お坊さんたちが読経・花・遺影などで弔いをするそうです。

もちろんお坊さんは儲からず、事実上ボランティアですよね。


日本の仏教はよく「葬式仏教」と非難されたりしますが、
誰かが本で「葬式を押さえてるのは捨てたもんじゃない」と書いていました。
初詣とか、クリスマス・結婚式は他の宗教でも、
「死」という極限の儀式は「仏教で」と考える人が多いわけですから。


そこから、「死」より少し前の「老」「病」などに遡っていければ、
かなり可能性は広がるのではないか、と。


ところで、「毎年、自殺者3万人以上」が、どのぐらいの数かピンときますか?
シンポジウムで、ライフリンクの清水さんが流したのは、
「東京マラソン」の映像です。



釈迦むに・スーパースター ~仏教のつれづれ~


都庁前の道路を埋め尽くして、スタートに20分かかる、
その大群衆の数が、3万2000人です(2010年)。
これだけの人が、自殺する・・・と映像で見ると、
けっこう背筋が寒くなりました。

清水さんは、元NHKディレクターだけあって、
そのへんの見せ方がプロでした。

仏教好きの文化人類学者・上田紀行氏との共著も出たばかりです。

闇の中に光を見いだす――貧困・自殺の現場から (岩波ブックレット 780) (岩波ブックレット.../清水 康之
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「自殺社会」から「生き心地の良い社会」へ (講談社文庫)/清水 康之
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住職さん、自分の寺に放火

テレビ等でご存知かもしれませんが、

今日、トンデモ住職さんのニュースが流れていました。


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元住職を逮捕 自分の寺や仏具に放火容疑 火災保険3億円
                      (2010年3月8日)


自らが住職を務めていた埼玉県東秩父村の聖岩寺に放火したとして、
県警小川署は8日、同県小川町小川、僧侶、西原弘道容疑者(53)を
非現住建造物等放火の疑いで逮捕した。
同署によると、西原容疑者は火災前日に寺や仏具に約3億円の火災保険をかけ、
家財道具や村の文化財は運び出していた。
同署は保険金目的の放火事件とみて調べている。


 逮捕容疑は、昨年11月5日午後9時40分ごろ、
聖岩寺の本堂や隣接する自宅などに灯油をまいて放火し、
計4棟約490平方メートルと乗用車1台を全焼させたとしている。
「自分はやっていない」と否認しているという。


 小川署や村教育委員会によると、聖岩寺は1560年代の建立と伝えられ、
焼失した本堂は築約200年。寺にあった徳川家光ら将軍の押印がある
古文書9通(いずれも村有形文化財)は、
西原容疑者の親類宅を放火容疑で捜索した際に見つかった。

 西原容疑者は高級外車をリースで使用し、数千万円の借金を抱えていた
火災後に住職を辞めており、保険金は支払われていないという。
(毎日新聞)


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ああ、お寺がもったいない・・・。
この住職さん、去年にも新聞沙汰になっておりました。


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「目がきれいですね」と言われ住職激昂、傷害容疑で逮捕
                        (2009年9月23日)


埼玉県警小川署は23日、傷害の疑いで、
東秩父村安戸の聖岩寺住職、西原弘道容疑者(52)を逮捕した。

 小川署の調べでは、西原容疑者は22日午後9時50分ごろ、
小川町のスナック前の町道で、飯能市の無職男性(64)を押し倒して
殴るけるの暴行を加え、顔などに軽傷を負わせた疑いが持たれている。
2人はこの日スナックで知り合い、男性が「目がきれいですね」と
言ったところ、西原容疑者は怒り出し、男性を店外に連れ出したという。

 調べに対し、西原容疑者は「ばかにされたと思ったのでやった
などと供述しているという。  
       (産経ニュース)


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住職さんも人間だから過ちもあるでしょうが、
この住職さんは特に、どうかしてる人だったようです。 なんの意味もないブログでございました。

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