商工会・商工会議所等からセミナー講師として依頼されるために -12ページ目

出版を希望するのならプロフィールが重要


新シリーズです。

最近、多くの編集者の方々とお話をする機会をいただきます。

そこで聞いたいろいろな話や情報を【出版をしたい人たち】のためにお伝えしていきたいと思います。

 

出版をしたいのであれば、プロフィールを充実させることがとても重要だそうです。

特徴やインパクトのない著者は採用されることはほとんどありません。

「どんな経験をしてきたか」「どんな実績があるのか」を見て、そこに他の人にはない「何か」を編集者が感じたときに、編集の企画は前に進むとのことです。

 

インパクトのあるプロフィールにするためにはどうすればいいかと言いますと、

「数値化が重要」

とのことです。

 

数字は誰が見ても客観的に判断できるデータです。

その数字が誰にもまね出来ないと思わせるような数値になっていると、そこで

「この人、すごい」

ということになり、興味を持ってもらえます。

 

手前味噌ですが、私の場合は

90日で商工会議所からよばれる講師になる方法】を出版をするときの編集者との打ち合わせで、

「年間150回以上、商工会や商工会議所等でセミナーを行っています」

ということを伝えたときに、相手が興味を持ってくれました。

そんな実績のある方は、その編集者の周りにいなかったからです。

 

ですから、プロフィールを書くときは、「数字」を意識されることをお勧めします。

 

ちなみに、今、私のプロフィール(50文字バージョン)は

「毎月15件以上のセミナー・研修・講演、50件以上のコンサルティング、5回以上の勉強会を行っている中小企業診断士」

としています。

 

どうですかね?

確実に見込み客を確保する方法


経営コンサルタントとして活動するうち、「経営者は目の前にあることで手一杯で、経営そのものについて考える時間がほとんど確保できていない」と気づきました。そこで起ち上げたのが、若手経営者向けの勉強会です。初期の参加者は、知り合いの若手経営者3名。経営課題を発表しあい、各人の課題をいかに解決していくか全員で考えて意見を交換しました(私は現在、この手法を「グループコンサルティング」と呼んでいます)。

  

その結果、お互いが多くのアイデアやヒントを得たうえ、ディスカッションを通じて様々なコラボレーションが発生、多くの新規事業も立ち上がりました。あまりに効果が大きかったため、参加者が自分の友人経営者を連れてくるようになり、スタートから3ヶ月もしないうちにメンバーは10名を超えました。

「月に一度は何も邪魔されず、一日中経営について考えよう」という目的ですから当初は携帯電話の電源も切っていましたが、さすがに今はそこまではできませんね。でも、一日でも半日でも経営課題に真剣に取り組んで仲間とアドバイスしあう場は、参加者どうしのつながりを強め、さらに人の輪も広げてくれました。

誰にでも始めやすい、「グループで学ぶ」場

参加者全員が解決法を話し合うのですから、経験や知識がまだ浅い士業・コンサルタントも比較的気楽に主催できるのがグループコンサルティングの大きな利点。私自身もグループコンサルティングの場では、ファシリテーター&コーディネーターという黒子役です。

が、新たに参加した若手経営者たちからは「自分の会社を一度見てほしい」という依頼も多く、最終的には参加メンバーの半数以上にコンサルティングを行うようになりました。このように、グループコンサルティングは士業・コンサルタントが顧客を獲得する有効な手法のひとつではないかと考えています。また、顧客獲得に至らなくても、他人の課題を自分のものとして真剣に考えたり、他人が他人に行うアドバイスに耳を傾けたりすることで、自分自身の経営・事業についてのアイデアも湧く有用な場であることは確かです。

ブランディングにはビジネス書よりも雑誌連載が効果的

「士業としてブランディングをしたい」という理由で「ビジネス書を出版したい」といわれる方が多数いらっしゃいます。

たしかに、著書を出版すればブランディングにある程度役立ちますが、それよりも役立つのは、「雑誌に連載すること」。

ビジネス書の世界では、1万部を超えれば「ベストセラー」と言われるそうです。

 

自分がターゲットと考えている方に読んでもらわなければ、せっかく出版しても意味がありません。

ビジネス書を出版する場合、ある程度、広めにターゲット設定をすることが少なくないので、結果的に「読んでもらいたい人」に読んでもらえる数というのは、どうしても少なくなってしまいます。

 

悲しいことに、せっかく頑張って出版したとしても、「読んでもらいたい人」に、その本の存在を知ってもらうこともままなりません。

ブランディングについながりにくいということになります。

 

しかし、雑誌なら事情が変わってきます。

雑誌は、想定しているターゲットを絞りこんで作られることが多いので、「読んでもらいたい人」にアプローチしやすい媒体です。

 

そして、その方たちはたいてい、毎月(毎週)、購読していることが多いため、その雑誌自体をよく知っています。

 

「××という雑誌で連載しています」

と言えば、その雑誌を講読されている方からは、

「へえ~。××誌で連載されているのですか。すごいですね。」

と大いに感心してくれますし、

「××で連載されているのなら、すごい人にちがいない」と思ってくれます。

 

また、雑誌の発行部数は、ビジネス書の発行部数よりもはるかに多いことが多いため、より多くの人に見てもらうことができるからです。

 

私も、経営コンサルタントとして【銀行融資を3倍引き出す!小さな会社のアピール力】という本を出版しましたが、この本の存在を知っている人に会うことは、あまり多くありませんでした(ひとえに私の力不足なのですが・・・)。

したがって、この本から仕事につながるということはあまりありませんでした。

 

それとは別に「近代セールス」という雑誌で3年間連載しています(今年で4年目に突入します)。

この「近代セールス」は、銀行員や金融機関職員向けの雑誌で、金融マンにとっては、その雑誌の存在を知らない人はいないという雑誌です。

(というのも、多くの金融機関で給与天引きでこの雑誌を購入させられることが少なくないからです)

 

銀行にや信用金庫、信用組合に行ったときに

「近代セールスで連載しています」

と言えば、多くの方が

「その連載記事読んでいますよ」

と言ってくださいます。

その結果、コンサルティングの仕事依頼につながったり、研修の仕事をいただいたりと、その効果は絶大です。

私のターゲットのひとつが金融機関なので、仕事の獲得にとても役立っています。

 

自分のターゲットが明確になっているのであれば、そのターゲットが読んでいる雑誌を狙って連載をすることで、見込み客を簡単に確保できるだけのブランディングができます。

 

ということで、次回は

「どうすれば、目当ての雑誌で連載をすることができるか」

ということについて説明させていただきます。

 

【著作一覧】

◆ 士業のための「生き残り」経営術(角川フォレスタ)

  http://www.npc.bz/book4/

◆ 依頼の絶えないコンサル・士業の仕事につながる人脈術(同文舘出版)

  http://www.npc.bz/book3/

◆ 90日で商工会議所からよばれる講師になる方法(同文舘出版)

  http://www.npc.bz/book2/90days/

◆ 銀行融資を3倍引き出す小さな会社のアピール力(同文舘出版)

  http://www.npc.bz/book1