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ノーマライゼーション

発達障害や精神障害(パーソナリティ障害)の、パッとみは定型発達や健常者とほとんど変わらない理解されにくい、一当事者の苦悩や体験や日常


記憶について、考えていました。もっというと、記憶力ですね。

私は短期~中期記憶が恐ろしく弱いんですね。相対的にも、絶対的にも。

だから、小中高と試験やテストと呼ばれるもの全般が、とても苦手で、成績も中以上をとったことがないんですね。

このことから、エレガント君は努力の割には結果が出ないね、とよく言われました。当時は妹をはじめ、いろんな人と比べられて劣等感のかたまりでしたね。運動障害も、ありましたから、子供時代はまさに勉強も運動もできないのび太君みたいな存在でした。

この短期~中期記憶障害と、脳の疲れやすさがあいまって小中高の勉強のできは、努力の割に散々たるものでした。小中高では、興味のもてる分野に出会うことが出来なかったのもありますが。

大学については、ロジカルな文章を書く力、言語能力が幸いしたのと、勉強が苦手でも入れる大学(おそらく、一般入試で、簡単に入れるという意味では全国で5ヶ所くらいしかないであろう大学)に入れたため、短期~中期記憶に障害のある自分でも、勉強ではトップクラスをとることができました。

まあ、勉強時間がリミット0秒で卒業単位が得られるレベルだったのでなどなど、、、と当時の自分は考えていました。

さて、話は逸れましたがこの短期~中期記憶の障害は今でもありまして、新規に出会った人のことが全然覚えられない、ということがあります。

自分とある程度継続的な関わりをもってはじめて、覚えられるのが特徴です。

また、資格試験などにもこれらの記憶の弱さから、なかなか挑戦できないのです。

こうして、ブログを書いていても、何を書くんだったかなと忘れることもしばしばです。

一方で、長期記憶に移行した事柄に関しては、強い傾向があります。一昨年、職業訓練学校に入校するための選考試験で、国語と数学の学科試験がありました。国語は、文章読解や漢字の読み書き、四字熟語、数学は、小数や分数、ルート、つまり平方根の計算、文章題。いずれも、中学3年程度の学力があれば、解答できる問題でした。

合格して、入校が決定した時に聞かされたのですが、国語も数学もほぼ満点だったとのことでした。

また、仕事をしていた人の顔や、学校時代のクラスメイトの氏名や顔は数十年経ったいまでも、結構思い出せます。

これらの記憶の特性を活かして何かできないかを考えています。




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今のパソコン訓練は、みんな個に徹している感じです。全体で仲良くなろうとする空気があまり感じられないところがあるのですね。

けど、自分は発達障害や精神障害のひとの集まりといえば、地域活動支援センターや自助会やグループワークといった、言わば自分の弱さと積極的に向き合っている人たちが、そしてそうした姿勢がみについていて、

自分の弱さしんどさとの付き合い方をみにつけようと努力している人たちだった気がします。

ただ、パソコン訓練の人たちは、発達障害や精神障害をもった人たちですが、世の中にはそうしたしんどさや弱さをもちながらも、個に徹して、一人静かに、それらと向き合っている人たちもいるということを、私自身教えられたような気がします。

私が気をつけないといけないと思ったことは、そんな彼ら彼女らに自分のしんどさや弱さとの向き合い方をいわば
強要してはならないということです。

具体的に、パソコン訓練においては、帰り道が同じでも積極的に一緒に帰ることをせず、ましてや、どこかでお茶会みたいなことしようなどというのは、あり得ない話しなわけです。

世の中には、同じ発達障害や精神障害の当事者であっても、誰かと一緒に帰ることもしんどい人もいるのかもしれないと思いました。

同時に、自分もマイペースでやって良いのだと改めて教えられたような気がしました。



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この前の、前の職場の上司にカミングアウトした結果、T職長というんですが、

T職長 「(メールみたけど)大変やねんなぁー。」
エレガント「あの通りです。」
T職長「アスペルガー症候群知ってるで。周りにそういう人いたりするしな。
え、仕事するんなら、エレガント君としては、どうしたいの?完全に福祉の就労という形にしたいの?」
エレガント「はい。そう考えています。」

T職長「いまなぁ、障がい者の法定雇用率が1.8%で、もうすぐ2.0%になるもんなぁ。脳性麻痺の人とかなぁ、そういう人らからしたら、エレガント君はひくてあまただと思うわ。」
エレガント「いやぁ、わかりませんよ。例えば障がい者の合同就職面接会にいくんですけど、もう車いすの人とか、杖をついている人とかは、ほとんど見ませんしね。みんな、パッと見たら五体満足のひとですね。つまり、僕のような発達障害や精神障害、見た目健常者と変わらないような人らだと思われますね。」

T職長「そうかぁー。エレガント君のネックと言えば、やっぱりスピードが要求されるとしんどいことやもんなぁ。」

エレガント「加えて、手先の器用さ。つまり、動作性ですね。今、言われたように何をするにもテキパキ感がないというか、そこのところが自分の発達障害の障害特性ですね。」


中 略 し ま す

T職長「俺は、どうしたらいい?エレガント君に合いそうな仕事の案件があれば言ってあげたいな思ってる。」

エレガント「ぶっちゃけ、そちらの会社で障害者枠で仕事ってないですかね?」

T職長「あーなるほどね。うちは、岡山の方にグループの特例子会社があって、そこがそういう障害者雇用というのをいってに引き受けてやってるわ。
ただ、岡山主体でやってるから、京都で2人いはりますよ、1人が調子悪くなって、その人抜ければエレガント君いけるでとか、そういう話ではない」

エレガント 「わかりました、また何かそういう仕事の話があれば教えていただければ嬉しいです。」

T職長「そうやね。また、俺もアンテナ張り巡らしとくわな。このことは他言はしないので、安心して下さい」

というより、だいぶと理解を示してくださったようでよかったです。






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