オンボーディング・プロセス 「心臓」の役割を体験 | 続・ティール組織 研究会のブログ

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ティール組織が話題になっているが、具現化するにはどうしたらよいか?
その研究を続けるにあたり、さらに次の形態である、続・ティール組織なるものまで視野に入れ、具体的な施策・行動内容を研究・支援する会。

先にオンボーディング・プロセスに

ついて記載した。当研究会が考える

オンボーディング・プロセスは「役割」

と「ゆらぎ」を体験してもらうことだ。

その「役割」について暫く記載して

いきたい。

 

”心臓”の役割 こちらを参照

・全身に血液を送り出すポンプの役目。

心臓はドックンドックンと、リズミカル

に血液を全身に向けて送り出してい

るが、運動したり、ストレスがかかった

りすると、その鼓動が早くなったりする。

そのリズムに合わせて、呼吸も同じ速

さで吸って吐いてを繰り返すのである。

 

組織でいうと、心臓のリズムに合わせ

て、口の役割の担当者も、動いていく

ことになる。つまり、心臓がペースメー

カーのように早く仕事をすれば、口の

役割の担当者も早く仕事するし、早く

動くし、それに合わせて、他の部位も

同じく早く動くようになっていく。

 

売上が上がる、下がるの要因に、

仕事の早さというのも関わってくる。

スピーディーに処理するのか、ゆっく

り確認しながら処理するのか、その

スピードを統括しているのが実は、

心臓の役割の担当者なのである。

心臓の役割の担当者がゆっくり確認

しながら処理を進めていけば、皆も

ゆっくりになるし、心臓の役割の担当

者が早くテキパキ処理すれば、皆も

早くテキパキ処理しだすのだ。

これがとても重要な概念なのである!

 

オンボーディング・プロセスでは、

ゲーム形式でも何でも構わないが、

違いを体験してみるとよい。

例えば、伝言ゲームで心臓の担当者

のみを別室に呼び出し、伝言する。

その際に、条件を次のように変える。

1.すぐ伝えて!早く、早く!と心臓の

担当者に煽りながら伝言してもらう。

2.いい、良く聞いて!正確に伝えて!

と心臓の担当者に言い聞かせながら

伝言してもらう。

 

こうすると、結果はあきらかだろう。

1の方は急ぎで伝言されていくので、

伝言内容がお粗末になるが、すぐに

伝わり終えるだろう。

2の方はゆっくり伝言されていくので、

伝言内容もある程度正確になるし、

時間もかなりかかるだろう。

 

このように、心臓の担当者の伝え方

次第で、こうも変わるのかという事を

体験できるはずだ。

 

 

・全身に新鮮な酸素や栄養素を運ぶ役目。

口から取り入れられた酸素や栄養

素は、内臓を通って、心臓から血液

の中に含まれて末端まで届けられる

のである。

 

組織でも同じで、口の役割の担当者

が情報を取ってきた後、心臓の役割

の担当者がその情報をもっと細かい

情報に咀嚼し、末端まで届けるので

ある。

 

オンボーディング・プロセスでは、

長い話の中から、酸素や栄養素と

なるキーワードを抽出してもらう。

例えば、二人ペアになってもらい、

インタビュー形式で何かのテーマに

ついて相手に語ってもらったことを、

心臓の担当者が要点をまとめて、

発表してもらう。それを皆が聞いて、

十分な酸素や栄養素となるような

要点にまとめられていたかを確認

してもらう。

 

他には、長文を渡して、心臓の担

当者に読解してもらう。その要点を

まとめて、発表してもらう。それを

皆が聞いて、十分に要点がまとめ

られていたかを確認してもらう。

このような事例を10ほどやって

もらうことで、疲労感や咀嚼力が

落ちたりするだろう。それを体験し

てほしいのだ。

 

これらの研修の意図は、分析力を

見ているのでは無い。繰り返しの

中でも、咀嚼力が落ちず、安定して

その要素を抽出し、皆にわかりやす

く伝えているか、その伝え方も安定

しているか、後半ではいい加減に

なってきてないか、などを見るのだ。

 

このような体験をいくつか行うこと

によって、心臓の担当者の伝える

安定度がとても重要であることが

再認識できるようになる。

脳や顔や口や腸や膵臓や腎臓と

いう部位は、それぞれが高度な

情報を日々取り扱っている。

しかし、組織全体で日々回して

いかねばならないルーティーンの

情報というのも常に入ってくる。

そのようなルーティーン情報を皆

に伝えていくのが心臓の役割なの

であり、高度な分析力などはむしろ

無い。あるのは精神力や忍耐力と

いう類いの力であろう。

日々情報が飛び交う中、毎日くり

返し、咀嚼しては皆に伝えるという

行為を繰り返し、繰り返し行うので

あるから、精神力や忍耐力が必要

となるのもわかるだろう。

 

情報がどんなに高度であっても、

それを皆に伝えるとなると、伝わり

方も変わってくる。伝言ゲームで

よくわかるであろう。最後の方には

内容が変わってしまうことも良くある。

そんな情報が何件も重なってくると、

もはや、わけがわからなくなるが、

そこは落ち着いて、1つずつ要素を

拾い上げるのだ。どの要素を拾い

上げるかは、その人のセンスにも

よるし、全体を把握しているかにも

よるし、解釈力にもよるのであるが、

それよりも、毎日毎日繰り返される

ので、安定度や精神力や忍耐力の

方が重要になるのだ。だから心臓が

生命体の中心で、ここが止まれば

生命体が死ぬという意味がよくわか

るであろう。

 

 

・老廃物を受け取って、体の外に排出する。

心臓は老廃物や二酸化炭素を受け

取り、体の外へ排出する重要な役割

も担っている。

 

組織でも、不要な情報や不要な備品

などは心臓の役割の担当者が分別し、

廃棄されていくのであろう。

何でもかんでも、きた情報を横に流し

ているようでは心臓の役割は勤まら

ないのだが、きちんと分別し、必要な

情報とそうでない情報を分けて流して

いく、それを日常絶えず行える安定感

が必要なのである。

 

オンボーディング・プロセスでは、心臓

の担当者が不要な情報として廃棄され

た中にも、まだ酸素のような要素として

抽出すべき情報が残っていないかを

チェックし、残っていたらピックアップし、

それ以外は廃棄するということを体験

してみる。

 

10人程度のチームとなり、それぞれ

に長文を渡して自分なりの観点で重要

だと思う部分を抜き出し、それ以外の

部分は廃棄用として心臓の担当者に

渡す。

心臓の担当者は9人から渡された、

廃棄用と思われる長文を読み直し、

改めてピックアップ出来る要素を見つ

け出していく作業をする。

これによって、心臓の担当者の観点

から見た重要と思われる要素が再度

ピックアップされることになる。

 

このような体験をすることで、組織が

心臓の判断基準を中心に要素が選

択されていることを理解する。

そう、実際の生命体も同じで、心臓の

上にある胸腺にて、造血幹細胞から

T細胞を作りだしているのだ。T細胞と

いうのは生命体の自己、非自己を判断

するための基準であり、その判断基準

であるT細胞を生成しているのだから、

やはり、心臓の担当者こそが、生命体

の中心であることを理解するのであろう。

 

 

・年中無休で働き続ける。

心臓は24時間、365日、ずっと働き続

けてくれる、本当に驚くような臓器である。

そこに電気や電池、エネルギーなどのよう

なものを必要とはせず、心臓を取ってもま

だ動き続けているのだから恐るべしである。

 

組織でも、一番タフであり、疲労困憊になろ

うとも、働き続けるのが心臓の役割の担当

者ということになる。組織には、このような

心臓の役割を担える人がいれば、とても強

固になること、間違いない。

心臓の担当者はサボるとか、手を抜くとい

うことが無縁のような人であり、人に見られ

ていなくても、評価が厳しくても、関係なく

一定のスピード感をもって仕事できる人で

あるのだ。

 

オンボーディング・プロセスでは、外部の

環境に依存すること無く、一定のスピード

感をもって集中することがいかに難しいか

を体験してもらう。

例えば、数字の計算を数百問など膨大な

数をやってもらう。その際に、途中で音楽

が流れたり、騒音が大きくなったり、皆が

しゃべりだしたり、皆が離席していなくな

ったり、部屋が少し暗くなったり、いろいろ

外部環境を変えてみてほしい。

その際、いかに集中力を乱されずに一定

のスピードで計算できるかを見て欲しい。

心臓の担当者であれば、乱される事無く、

一定のペースで計算し続けられるのであ

るから、驚きだ。

 

 

・第4チャクラを開く

第4チャクラはハートチャクラとも呼ばれて、

感情センターとも呼ばれる。

それほど、感情を左右する大切なチャクラ

であり、そこが開くと閉じるでは大違い。

第4チャクラを開く方法は下記のとおり。

 

 

 

以上、心臓の役割についてであった。

いかがであろう。心臓の役割の担当者

はあなたの組織にいるだろうか?もし

いないのならば、何としても採用をして

いかねばならない。この心臓の担当者

がいなければ、ティール組織へは向か

えないといっても過言ではないのだから。

ただ、とても見極めが難しい。職歴や

スキルを見ても決して見極められない。

当方ではその見極め方も研究済みで、

算命学を用いてこのような人を見極め

られるということだけ今は記載しておく。