オンボーディング・プロセス 「膵臓」の役割を体験 | 続・ティール組織 研究会のブログ

続・ティール組織 研究会のブログ

ティール組織が話題になっているが、具現化するにはどうしたらよいか?
その研究を続けるにあたり、さらに次の形態である、続・ティール組織なるものまで視野に入れ、具体的な施策・行動内容を研究・支援する会。

先にオンボーディング・プロセスに

ついて記載した。当研究会が考える

オンボーディング・プロセスは「役割」

と「ゆらぎ」を体験してもらうことだ。

その「役割」について暫く記載して

いきたい。

 

”膵臓”の役割 こちらを参照

・第二の脳として、全身の司令塔になる。

膵臓の役割であまり知られていない

役割があるのだが、それは潜在意識

を司るということ、つまり過去の情報

を制御することだ。潜在意識は、過去

の情報を集めて、それらが記憶された

装置でコントロールし、人間の顕在意

識が行っていないほとんど全ての部分

を受けもっている。

今の科学、医学でわかっているように、

成人した段階で60兆もの細胞が新陳

代謝しているのだが、その状態に対し

て、全責任をもってコントロールしてい

るのが、潜在意識である。その潜在

意識の振動波を受振、発振している

のが、膵臓ということだ。膵臓ネット

ワークは内分泌系の仕組みとは異

なる独自の仕組みでの運用となる。

 

膵臓ネットワークの仕組みとして参

考になるのが、コマツが運用している

デジタルトランスフォーメーション・

スマートコンストラクションであろうと

以前にも記載した。

デジタルトランスフォーメーション・

スマートコンストラクションは、実際

の現場とデジタルの現場(デジタル

ツイン)を同期させながら施工の最

適化を行う。

 

 

このスマートコンストラクションは、

コマツが2015年に日本で開始した

建設現場の課題解決のための

ソリューションである。スマートコン

ストラクションの要となるオープン

プラットフォーム「KomConnect」は、

建設現場に携わる全ての人・モノ

(機械、土など)についての情報を

ICTでつなぎ解析、シミュレーション、

提案まで行う。
現場に携わる人は、スマートフォン

やタブレット、建機に搭載された

モニタ、事務所のパソコンから、

いつでもKomConnectにアクセスし、

蓄積された様々な情報を活用する

ことが可能となる。

 

同じようなシステムで、今度は各人が

担う役割について、効率的にこなせて

いたか、他の同じ役割の人と比べて

パフォーマンスがどうか、さらには、

その組織という生命体が生きている

かどうか、を分析できるようなシステム

があり、そのシステムに全員が参加

でき、データが蓄積されていくような

システムであれば、より良い。

このようなシステムを構築できれば、

他の企業へも導入できたりと、ニーズ

はかなり多いとは思うが、まだ世の中

に無いのが現状である。

 

オンボーディング・プロセスでは、この

データベースを簡易構築してもらう

プロセスを学んでもらう。

例えば、腸の役割について話し合う

場合、役割を担えていたかどうかの

自己申告をしてもらう。もちろん10の

役割のどの役割についてでも良いの

で、どれか1つを選んで、議題とする。

役割を担えていたかどうかの時期は

以前の職場でもどこでも良いとする。

腸の役割についてはこちらを参照

 

〇たくさんの情報を脳に送っている。

×腸神経系と呼ばれる独自の神経系を持つ。

△腸内細菌の状態が向社会性をアップする。

×体の中にあるドーパミンの50%を生成している。

×セロトニンに至っては90%を生成している。

△細菌で学習能力と記憶力を向上させる。

〇便を一時的に貯めておく。

△蠕動運動で老廃物と毒素を便として排泄する。

〇栄養分の吸収と消化を助ける。

〇小腸に免疫細胞の60%以上が存在している。

△第2チャクラを開く

 

このように自己申告されたとしよう。

ここからそれぞれの人に、×・○・△

をつけた理由・状況などを記載して

もらう。

そして、全員の理由・状況などを見比

べつつ、既存社員の日々の自己申告

内容も見せて、見比べてもらう。

ティール組織であるため、このように

入力しなさい、これはダメ、これは良い

などのルールを押しつけるのは良く

ない。そうではなく、あくまで自己申告

なのであり、自分自身が役割を担えて

いると感じたら○、そうでないと感じた

なら×、と記載し、理由・状況などを

記入してもらうというデータベースなの

であるから。

 

相当数が目の前にあり、それらを見比

べていると、自然と模範例のようなもの

が見えてくる。チーム皆で、模範例を

議論しながら選んでもらう。

そうして選んだ模範例と講師側が選ぶ

模範例を付き合わせ、解説を加えてい

くことで、最終的なイメージが出来上が

ってくるというわけだ。こうして、現場に

配属されたとしても、日々、役割を担え

ていたかどうかをデータベースに入力

できるようになるというわけだ。

 

オンボーディング・プロセスでは選ばな

かった他の9の役割についても、同じ

ように他の人の入力内容を見ながら、

配属された現場でイメージを確立して

もらうことで、自分も入力できるように

なるだろう。

 

このようにして、全社員が日々、膵臓

データベースへ入力していくことで、

役割がきちんと担えているのか、担え

ていないのか、担えていない場合は

部署内、もしくは他の部署の人々が

フォローしてくれるのであり、それでも

どうしようもなければ、帯同するバリ

データーやカウンセラーがやってきて、

話を聞いたり、役割変更したりすると

いうことになる。

 

このように役割を担えているかどうか

の判断基準は、それぞれがイメージ

してもらうことになる。会社側から押し

つけてしまうと、従来のピラミッド型の

指揮命令系統と変わらなくなるのだ

から、注意が必要だ。

 

 

・60兆もの全細胞の情報を統括する。

膵臓の担当者は、日々データベース

をチェックして、役割を担えているか

どうかの監視をしている。

10の役割の全項目に、日々全社員

が入力していくのであるから、その量

たるは相当数になる。

同じように別部署、さらに他の部署の

膵臓の担当者も同様に日々データベ

ースをチェックしているのだから、ヨコ

連携が自然と出来る。そっちはどう?

うちの事業部はマズいね?あるいは

会社全体がマズいんじゃないの?と

膵臓の担当者であれば、リアルタイム

で解ってしまうということだ。

 

もちろん、膵臓の担当者だけが把握

しているわけでなく、他の担当者にも

すぐに情報は伝わる仕組みになって

いる。

人間の体の場合、体温、血圧、血糖

などの調節は自律神経系や内分泌系

の指令によって行われている。

その他血液中のたんぱく質、電解質、

酸素濃度なども体内の様々なセンサー

により監視され自律神経系と内分泌系

の働きにより精密に調節されている。

このような体内環境を一定に保つ能力

は、ホメオスタシスと呼ばれているが、

それは、自律神経系(特に交感神経)

とそれにより支配されるアドレナリン

分泌器官である副腎髄質が様々な体

の内外の環境因子(寒冷、低酸素、

低血糖、痛みなど)のストレス刺激が

体を襲ったときに体内恒常性維持のた

めに重要な役割を果たすことになる。

 

それゆえ、データベースを日々監視す

るのは膵臓の担当者の役割であるが、

それらの情報は神経系、内分泌系の

ネットワークで共有されており、すぐに

皆に伝わるという仕組みだ。

 

オンボーディング・プロセスでは、実際

の膵臓データベースを見てもらうこと

で、生命体が機能しているのか、して

いないのかのイメージをしてもらう。

時系列でデータベースを見せることで

そのイメージは確立できる。

例えば、過去1年間に渡ってどのよう

に生命体が変化してきたかを、1ヶ月

ごとの推移にしてみせるのだ。

そうすると、2次元の部署という生命体、

3次元の会社という生命体、それぞれ

がどのように変化していくのかを見て

もらう。見てもらうだけでなく、質疑応答

を交えながら、実際に生命体が生きて

いるという感覚を皆で共有してもらう事

が重要となる。

 

 

膵臓の役割についての記載であった。

長くなるので、また次回続きを記載して

行きたい。