先に組織を人間と捉えた際の各部位の
役割について記載した。人間の部位の
役割がいかに複雑に関係しあっている
様子がよく分かった。
それゆえ、組織でも同様な行動ができて
いるのならば、人間と同じように動ける
という訳である。それを目指していきたい。
先までは、脳、顔、両足、脊髄、口、心臓、
両手、膵臓、肝臓、とそれぞれの役割を
確認してきた。次は腸の役割を確認して
いきたい。腸の役割を担うのはKTさんで
あった。腸の役割は波動レベル2という
低いレベル感であるが、人間にとってと
ても大切な部位であることは間違いない。
・KTさん:波動レベル3ゆえに、OK
・腸の役割
〇たくさんの情報を脳に送っている。
心臓や肺や消化器官は、実は脳からの指令
を受け取るだけでなく、脳にも情報を送って
いるのである。特に腸は、沢山の情報を脳に
送っていると言われている。
腸の神経系は特に発達しているので、多くの
情報が日々得られるのだが、それを脳にも
きちんと送っているのだ。
組織でも同じで、腸の独自の視点からの
情報も脳である管理職へ伝えていくのだ。
その情報は脳にとって良く思うか、悪く思うか、
様々であろう。とにかく多くの情報を送って
いるのである。
KTさんも、部長に対して、多くの意見や情報
を伝えている。それが部長にとっては面白く
ない情報もある場合もあり、評価を下げる
ようなこともある様子だが、それでもKTさん
は多くの情報を送り続けている。
そういう意味では、十分、この機能を果たし
ていると言える。
×腸神経系と呼ばれる独自の神経系を持つ。
人間の腸内には、約1億個の神経細胞があり、
網目状の神経ネットワークが存在している。
これは脳の細胞数の次に多いのであるから、
第二の脳とも呼ばれているゆえんなのだ。
当研究会では、膵臓こそが第二の脳である
と考えており、世間では腸が第二の脳である
と言われているようだ。
そして、この神経ネットワークは、思考や情動
に影響を与える情報が多いとも言われている。
腸と心の関係はとても密接なのだ。
この神経ネットワークを形成させるのに必要な
ものが腸内細菌の数なのである。
人間の体のほとんどが脳からの指示で動く
のであるが、腸だけはちがう。脳とつながって
いる細胞は2000個程度とのことで、約1億の
細胞のうちの2000個のみなのである。
つまり、事故で脳がやられたとしても、腸だけ
は機能し続けることができるのだ。
組織でも同じで、腸の役割の担当者は、独自
のネットワークを持っており、脳とは一線を
画すような行動が多い。それゆえ、評価が
得られにくく、冷遇されがちなのだが、実は
とても大切で、第二の脳の役割をするほど
ということを、管理職ならびに社長は知って
おく必要がある。
そして、腸は思考や情動に影響が与える
ことが多いので、組織の情動を司ることが
多いのだ。感情的なイベントが発生すると、
まずこの腸の担当者が反応し、”落ち着け!
状況を整理しよう!”など落ち着き・情動を
示すのである。感情の起伏が収まるのだ。
KTさんは、真逆のタイプであり感情の起伏
は激しく、感情的なイベントに真っ先に反応
して感情をむき出しにしていく。よって、かな
り問題であるといえる。
さらに腸の役割の担当者は脳である管理職
とは別の独自のネットワークを持っているの
であり、管理職の指示にしたがうことなく、
独自の価値観で仕事をしている。いい意味で
冷静で落ち着きのある仕事をするのだ。
このようなタイプは陰陽五行でいう”土”の陽
の素養を持つ人が該当しやすいのだが、KT
さんは”火”の陰なので、やはりタイプも異な
るといえる。
やはり、評価は独自に判断される分だけ低く
はなるが、組織にとっては第二の脳といえる
ほど、重要な役割を果たしていることを管理職
は認識せねばならないのだ。
△腸内細菌の状態が向社会性をアップする。
腸内には細菌がおよそ1000種類、100兆個も
生息していることが知られている。体の健康に
は、腸内にビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌
が占める割合を増やすことが重要だ。善玉菌を
増やすオリゴ糖や食物繊維を十分にとって、
同居人である腸内細菌と協同して健康を作る
ことが大切である。
日々の腸の働きが、人間の”気”を生み出して
いるのである。生命の源である”気”が腸でつく
り出されているというのだ。
組織でいうと、日々規則正しい仕事をしていれ
ば、腸の働きも活性化されていくのだが、もし
不規則な仕事の仕方をしているようでは、組織
にストレスが溜まり、悪玉菌が増えていくのだ。
つまり、腸の働きが弱ってきて、健康を害する
恐れが出てくるのである。
不規則な仕事の仕方とは、コンプライアンスを
少し違反するような行動をしてみたり、決済の
ルールを無視して独自で判断したりと、組織
にとって悪い行いを続けていくことが常態化し
てくると、腸の働きが鈍ってきて、健康を害す
るようになるのだ。
それゆえ、腸にとって良い行動、つまりは、
規則正しく、残業も少なく、受注も適度にある
という状態が続くことが何よりも良いのだ。
KTさん自身が規則正しく、組織に気を生み
出すような働きをしているかというと、決して
そうではない。組織の元気の源になるには、
それなりの行動力と人望と責任感が必要だ
が、まだ十分とは言えない。
よって、問題があるといえよう。
×体の中にあるドーパミンの50%を生成している。
ドーパミンが不足すると、ドーパミンによって保た
れてきた、物事への関心や意欲などが薄れやす
くなり、何事にも無関心で無気力、鬱っぽい症状
が現れやすくなる。
組織でも同じで、腸の役割の担当者が出す”気”
などが不足すると、組織は活性化を失っていき、
物事への関心や意欲なども薄れて、目標達成
などの意欲もなくなってきて、組織が弱体化し
ていくのであろう。
組織が元気になるには、人間と同じであるが、
腸が元気にならねば、組織も元気にならない。
それほどの役割を担ってるのだ。
KTさんは、腸の担当者であると管理職から
思われているのだが、元気もなく感情の起伏
も激しく、決して腸の役割を担っているとは
言いがたい。
よって、この組織が目標達成してはいるもの
の雰囲気がさほど良くなく、元気も十分にない
組織になっているのは、この腸の役割である
KTさんが原因であると考えられる。
仮に新しい人を採用するとすると、一番最初
にやり玉に挙がるのがKTさんではないか、
そう思えるほど、腸の役割を担えていない。
ただ、KTさん自身はとても一生懸命仕事をし
ているし、内勤営業事務として仕事も早く、
創造性もあり、結果も出ているのだ。
ここが難しいのだが、結果が出ているのと、
組織が必要とする役割を担えているのと、
同じではない。結果以上に、役割を担えて
いることの方が重要なのである!
×セロトニンに至っては90%を生成している。
セロトニンは、体のリズムを整えたり、ホルモン
と同じような働きをしたり、睡眠の状態にも関係
している。また、体温の調整や痛みの認知、
食欲の制御や消化・吸収に至るまで、多くの体
の機能に関わっているのだ。そして、このように
多彩な役割を持っているセロトニンは、95%が腸
で作られているのだ。
組織でも同じで、腸が組織全体のリズムを整え
たり、感情をコントロールしたり、情報の消化を
手伝ったりしているのだ。腸こそが組織の感情
コントローラーなのである。このような役割の
担当者が組織に居れば、安定するのは容易に
想像できる。
KTさんはというと、この真逆のタイプで、自ら
感情に振り回され、喜怒哀楽が激しく、異端児
のような評価になっている。
よって、問題と言える。
△細菌で学習能力と記憶力を向上させる。
腸には学習能力や記憶力を向上させる細菌
があることも分かってきている。その細菌を
特定できれば、人間に大いに役立つのだが、
まだ研究段階であるという。
組織でいうと、腸が出す”気”なのか、言動
なのかは不明だが、それにより、組織全体の
学習能力や記憶力が向上するのであれば、
それは極めてすごいと言える。
腸がどのような言動をすれば良いのかは、
まだ特定できていないが、腸の言動により
組織に良い影響を与えることが出来ることは
間違いない。そのような役割を腸は担ってい
るのであろう。
KTさんは勤勉であるそうだが、率先して資格
を取得するとか、組織に貢献するような言動
をしている様子はない。KTさんの言動により、
組織の学習能力が上がっているという様子
は見受けられない。
よって、多少問題はあるといえる。
〇便を一時的に貯めておく。
組織でいうと、廃棄書類、古い情報などのことで
あろう。古い情報をため込みすぎると、人間で
いう便秘になってしまうので、ため込みすぎずに
随時廃棄していくのが良い。
KTさんは、廃棄に関しては十分できている。
情報の取捨選択が上手で、わかりやすいし、
必要なものとそうでないものも的確に仕分ける。
それゆえ、まったく問題ないといえる。
△蠕動運動で老廃物と毒素を便として排泄する。
情報を廃棄する際に、上手な蠕動運動をしないと、
つまり、緩めたり締めたりする行動を上手にしない
と、上手く廃棄できない。
コンプライアンスを厳しくし過ぎると、書類は溜まる
一方であるし、ゆるくすると必要なものまで廃棄し
てしまうことになる。この緩めたり締めたりする事
を上手にしていかねばならないのだ。
KTさんはどちらかというと、ゆるい行動がおおく、
必要な書類も廃棄してしまうことも多少ある。
よって、多少問題はある。
緩めたり締めたりする行動がコントロールできる
ようになれば、腸の役割は担えるのだが。
〇栄養分の吸収と消化を助ける。
口から摂取された情報を腸がいかに咀嚼できる
るかにかかっている。腸は消化に大きな役割を
になっていると言える。
大腸、小腸と長い経路を食べ物が通過する間に
消化や栄養の吸収がなされるのである。
難しい情報やボリュームが多い情報などが入って
来た際に、腸の役割の担当者は、咀嚼して分かり
やすく解説してくれたり、書類をまとめてくれたり、
してくれるのだ。
KTさんは、このような情報の咀嚼に関しては上手
であり、難しい情報もわかりやすい表現に直して
くれたりしている様子。これは知識や経験がない
と難しいのだが、KTさんは十分な経験もあり、
出来ていると言える。よって、問題はない。
〇小腸に免疫細胞の60%以上が存在している。
腸が風邪や下痢、病気を防ぐために体内にバイ菌
が入ってくると対処していることは有名なのでよく
ご存じであろう。
脳は美味しそうな料理があれば、見た目から判断
して口に入れてしまうのであるが、腸はそこに菌
があると見抜いて、体内に取り込まずに、下痢や
嘔吐をさせて体外へ排出しようと働きかけるのだ。
KTさんも、入ってきた情報に、毒がある、つまり、
新たな受注が入ってきた際に、その受注が毒素
を持つかどうかをすぐに見抜く能力はある!
取引して、後々問題になるような受注であれば
廃棄した方が良いのだが、それをKTさんは見抜
けるのだから、十分貢献している。
よって、今は問題ではない。
△第2チャクラを開く
第2チャクラは生命エネルギーや気を制御すると
言われているチャクラであり、まさに腸の機能と
合致するのだ。
第2チャクラは想念と全身の神経系に対応して
いて、自分自身の想いを身体や霊的エネルギー
として形成させる力の源なのである。
このチャクラが開いていると、気が体中に満ちて
やる気や元気に繋がっていくのである。逆に、
やる気、元気が出ないときはこの気が満ちてい
ない、つまり第2チャクラが閉じているということ
になるのである。
幸い、KTさんは組織の中でもエネルギーはある
方であり、日々動きが早く、活発である。その点
では、第2チャクラは開いているといえそうだが、
まだ十分とは言えない。
よって、やや問題があるといえる。
いかがであろう。これが、腸の役割であった。
大きな組織になればなるほど、この腸の役割
が重要になってくる。小さな組織ではさほど
注視されなかったかもしれない腸の役割で
あった。
今後、この腸が躍動していき、ティール組織
へのきっかけを作っていくのだから、腸の役割
から目が離せない!!
これで、12の部位のすべての役割分析を
終えた。この後は、どの役割が厳しいのか、
全体像を今一度見直して、軌道修正をかける
必要がある部位を特定していくことにする。
次回、また記載していきたい。